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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 教養教育・教養基盤科目・基礎教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次
工学部総合工学科機械工学コース1年
授業科目名 基礎微分積分学Ⅱ
きそびぶんせきぶんがくに
Basic Calculus Ⅱ
単位数 2 単位
ナンバリングコード
libr-fndt-MATH1522-003
開放科目 非開放科目    
分野
開講学期

後期

開講時間 水曜日 5, 6時限
開講場所 工学部

担当教員 吉川 高正(工学研究科)

YOSHIKAWA, Takamasa

実務経験のある教員 吉川 高正:硝子メーカーに勤務し,製造・加工装置の設計および生産技術開発を担当.専門教育科目との関係性を示すとともに,生活実感や将来的な技術業務を例示することで,ツールとしての微分積分の習熟を促す.

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 多くの自然現象は微分方程式であらわされ,積分により解析される.エンジニアの使命は自然現象を利用し,技術によってよりよい社会を築き上げることである.本授業では,技術を構築するために必須となる微分・積分を自由・自在に扱えるようになることが目的である.機械工学のカリキュラムにおける「○○力学」や工業数学をはじめ,非常に多くの専門教育科目で必須となる数学的知識のうち,基礎的な微分・積分学を扱う.
学修の目的 機械工学の数多くの専門教育科目を修得するために必須であるため,要所に応じて微分・積分の計算技術を発揮できるようになることが目的である.
高校教育課程(数学Ⅱ,Ⅲ)の復習に始まり,専門教育科目の工業数学を学ぶための基礎的な知識と計算スキルの修得と習熟が目標である.
学修の到達目標 ● 生活実感にもとづく現象,工学的技術および専門教育科目との関連を理解し,スキルの習熟の必要性を理解できるようになる.
● 微分・積分の基礎的な計算スキルに習熟し,基礎関数の微分・積分計算を難なく使いこなせるようになる.
● 基礎関数の計算技術をもとに,専門教育科目(工業数学)の基礎としての発展的な積分法に応用できるようになる.
● 微分・積分法の基本的概念(イメージ)にもとづいて,記憶だけに依存しない計算スキルを発揮できるようになる.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末試験の得点を10点満点評価し,6以上を合格とする.
ただし,講義後に行うすべての演習問題について,正答を示したレポートの提出を定期試験の受験資格とする.レポートは,訂正したものを可とする.
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 生活実感にもとづく科学現象や将来的なエンジニアリング業務における相関を例示し,2年次以降の専門教育科目との関連性を明示することで,学修の重要性の理解をうながす.
科学現象と基本的概念との関係を視覚的に示し,理解をうながす.
講義直後に演習を行い,講義内容の理解と計算スキルの習熟をうながす.
教科書
参考書 押川元重,坂口紘治,改訂版 基礎微分積分 (培風館)
Drill for Mechanical Engineering Volume 2 (Mie University Press)
高等学校等で利用した数学Ⅱ,数学Ⅲの教科書・参考書
オフィスアワー 後期 毎週水曜日 14:30~16:10(講義後)
工学部 機械創成棟 2F 2207室
受講要件
予め履修が望ましい科目 基礎微分積分学Ⅰ
発展科目 機械工学コースにおける,「力学」および「数学」が付された科目(例 材料力学,工業数学など)について,本授業内容が基礎として直結している.さらに,制御,計測,設計など,工学にかかわる数多くの科目に発展される.
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 微分・積分
Key Word(s) differential and integral calculus
学修内容 第1回  微分法(1)微分の定義
第2回  微分法(2)指数関数・対数関数の微分
第3回  微分法(3)積の微分,合成関数の微分法
第4回  微分法(4)三角関数の組み合わせの微分
第5回  オイラーの公式
第6回  マクローリン展開,テイラー展開
第7回  偏微分法基礎
第8回  偏微分法応用
第9回  積分法(1)基礎的概念
第10回 積分法(2)三角関数の組み合わせの積分 
第11回 積分法(3)部分分数分解による積分などの特殊な積分 
第12回 積分法(4)単純な面積や体積の計算法 
第13回 積分法(5)区分求積にもとづく特性値の総和を求める方法
第14回 積分法(6)複雑な形状の面積,体積の計算法
第15回 積分法(7)応用
第16回 定期試験
事前・事後学修の内容 各回の講義終了後,講義内容に即した演習問題を解き,理解度および習熟度を各自チェックします.
また,事後学修として,各回ごとの講義内容をノート,参考書をもとに確認し,特に自力で解答できなかった演習問題については,正答に達するようにしてください.
事前学習として,講義日までに,
高校数学Ⅱのテキスト・参考書を用いて,
第1回 導関数の復習
第2回~第4回 各種関数と微分の復習
第9回~第12回 各種関数の不定積分および定積分の復習
を行っておいてください.
第5回~第8回および第13回~第15回は,それぞれ第1回~第4回と第9回~第12回の講義内容と演習問題を復習しておいてください.
なお,定期試験前に全演習問題について正答が導出できるように復習してください.

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