三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 工学部電気電子工学科/総合工学科電気電子工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
授業科目名 情報通信工学
じょうほうつうしんこうがく
Communication Engineering
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-ECOM-3
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 水曜日 1, 2時限
開講場所 工学部17番教室

担当教員 森 香津夫(工学研究科電気電子工学専攻)

MORI, Kazuo

実務経験のある教員 教員名:森 香津夫

実務経験内容:電機メーカーの研究所に勤務し,通信機器の開発に従事,および,移動通信技術研究開発会社に勤務し,無線通信の要素技術の研究開発に従事

講義内容との関連性:伝送情報の変復調技術などについて,開発経緯などを実務経験で得た内容を紹介

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 情報通信技術は、近年、我々の日常生活に深く浸透し、情報通信ネットワークは我々にとって必要不可欠な社会インフラストラクチャ(社会基盤)となっている。情報通信ネットワークは多くの要素技術の協調作用によって成立しているシステムであり、個々の技術を理解することが情報通信ネットワークの開発・設計には重要となる。本講義では,情報通信システムの構成を理解して,各種の信号伝送技術などに関して学習する。また,学修した知識により,地域の情報通信の状況を理解する。
ここで学んだ内容は、発展科目である「通信システムとネットワーク」(3年後期)を履修する上の基礎となる。
学修の目的 本講義では,情報通信システムの構成条件・要素からはじめ,変復調方式などの各種の信号伝送方式と,各種の誤り制御技術について学習する。これらを通じて,情報通信技術に関する理解を深め,興味を持てるようにする。
学修の到達目標 以下の知識・能力を身につけることが本講義の目的である。
① 情報通信システムの構成条件を理解する。
② 情報通信システムの構成要素を理解する。
③ 信号波の取扱いの基礎を理解する。  
④ アナログ変調方式を理解する。
⑤ ディジタル変調方式を理解する。
⑥ 無線回線の電波伝搬理論を理解する。 
⑦ 誤り制御方式を理解する。

★学習・教育目標:「基礎・専門知識」、「自主的継続的学習能力」、「制約下での仕事の推進・統括」に関する能力を向上させる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
学習・教育目標との関連(達成度点検シートの重み)
基礎・専門知識(0.8)
自主的継続的学習能力(0.1)
制約下での仕事の推進・統括(0.1)
 多面的な思考能力と素養:日本や世界各国の種々の時代や地域には、多様な考え方が存在していることを学び、様々な立場から互いの意見を尊重して相互に理解できる。【認知的領域】
 技術者倫理:電気電子工学の基礎知識を身につけ、科学技術が社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、責任ある技術者として行動できる。【情意的領域】
○基礎知識と専門知識:数学、自然科学、情報技術、並びに電気電子工学に関する基礎及び専門知識を修得し、それらの知識を応用できる。【認知的領域】
 デザイン能力・ものづくり能力:電気電子工学の基礎と専門知識を基にして、関連した情報の収集を図り、課題を解決する手法を提案でき、それに基づいて「ものづくり」を行える。【技能表現領域】
 コミュニケーション能力:実験した内容や考察した内容、調査した内容を図、表等を利用して文書により表現し、他人に説明できる能力、討論を行える。専門とする分野の英語で書かれた文献について理解し、説明できる。【技能表現領域】
 自主的継続的学習能力:電気電子工学に関連する種々の分野に関心を持ち、未知な分野が広がっていることを感じて、自主的、継続的な学習が必要であることを認識できる。【情意的領域】
○制約下での仕事の推進・統括:電気電子工学分野の基礎に関する与えられた課題または自ら設定した課題について、計画的に物事を進め、期限までにまとめて報告書を提出できる。【認知的領域】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 出席は必要条件であり,7割(11回)以上出席した者を単位授与の対象者とする。 評価は,確認テスト及びレポートと期末試験の総計100点で行い,総計点数/10を四捨五入して最終成績とし,最終成績6以上を合格とする。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
地域理解・地域交流の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 事前に説明スライドをMoodleで配布する予定である。
確認テストを随時行うことにより,授業内容の理解度について把握する。
教科書 改訂 情報通信ネットワーク (遠藤,コロナ社)
参考書 新インターユニバーシティ 無線通信工学(片山、オーム社)
通信方式(滑川,奥井, 森北出版)
ワイヤレス通信工学(大友,小園,熊澤,コロナ社)
無線通信の電波伝搬(進士,電子情報通信学)
オフィスアワー 毎週水曜 18:00 - 19:00 場所:電気棟4階1418号室
事前に電子メールで連絡してください.
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 情報理論(2年前期),信号処理(2年後期)
発展科目 通信システムとネットワーク,電気通信法規,電波法規
その他 各回の授業時に,Moodle配布(予定)のスライドを,印刷して持参のこと。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 信号表現、アナログ変調方式、ディジタル変調方式、誤り制御方式、電波伝搬
Key Word(s) signal form, analogue modulation, digital modulation, Error control, radio wave propagation, radar, satellite communication
学修内容 第1回:ガイダンス(講義内容と本科目に関連する通信関連資格の説明)
第2回:通信ネットワークの構成条件
第3回:通信ネットワークの構成要素
第4回:無線通信回線
第5回:信号の表現と性質
第6回:アナログ変調方式(AM変調)
第7回:アナログ変調方式(FM変調)
第8回:アナログ変調方式(PM変調)
第9回:ディジタル変調方式(2値変調)
第10回:ディジタル変調方式(多値変調)
第11回:バースバンド伝送方式
第12回:パルス符号化変調(PCM符号化)
第13回 誤り制御(誤り制御の基礎理論)
第14回 誤り制御(誤り検出再送方式)
第15回 誤り制御(誤り訂正方式)
第16回:期末試験
事前・事後学修の内容 各回において,教科書の該当部分を予習しておくことが望ましい.また,講義終了後には教科書の復習および関連事項を調査することを推奨する.

Copyright (c) Mie University