三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 工学部分子素材工学科/総合工学科応用化学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択必修
授業科目名 生物工学
せいぶつこうがく
Bioengineering
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-ORBI-3
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 湊元 幹太(工学部分子素材工学科)

TSUMOTO, Kanta

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 遺伝子工学、タンパク質工学、細胞工学、酵素工学、抗体工学などについてその基礎を習得する。
学修の目的 生物工学の基礎を習得することを目的とする。
学修の到達目標 遺伝子工学、タンパク質工学、細胞工学、酵素工学、抗体工学などに関する基礎学力の習得。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
 社会人としてふさわしい幅広い教養をもつ。化学の研究者・技術者として、基本的な専門知識を修得している。【知識・理解】
 自然現象を化学の観点から論理的に説明できる。科学技術や社会活動に関する問題を化学の観点から思考できる。【思考・判断】
 化学に関する技術や知識について、自主的かつ継続的に学習できる。【興味・関心】
 科学技術による社会への貢献や自然に与える影響について考えようとする姿勢を備えている。【態度】
 化学の問題に関する研究や開発を計画的に進め、まとめることができる。【技能・表現】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 出席30%、授業態度10%、試験の成績60%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 学生の授業評価アンケートに基づき適宜改善する。
教科書 生命工学(熊谷泉、金谷茂則編、共立出版)
参考書
オフィスアワー 後期 毎週金曜日 12:00~13:00、第1合同棟4階 7408号室
受講要件
予め履修が望ましい科目 生物化学AおよびB、生物化学演習AおよびB
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 遺伝子工学、タンパク質工学、細胞工学、酵素工学、抗体工学
Key Word(s) Genetic engineering, Protein engineering, Cell engineering, Enzyme engineering, Antibody engineering
学修内容 第1回  生物工学(バイオテクノロジー)の最近の動向および
     授業全体のスケジュールについて述べる。
第2回  DNAの転写、翻訳に関するセントラルドグマについて
     復習する。
第3回  生物の遺伝情報とクローニングの意義について解説する。
     クローニングの方法としてポリメラーゼ連鎖反応
     (PCR)を用いた遺伝子増幅技術について詳細に解説する。
第4回  PCR法を用いた部位特異的突然変異導入方法に
     ついて学ぶ。また、近年、注目されている遺伝子診断、
     遺伝子治療について解説する。
第5回  DNA配列をつなぎ合わせるDNA組換え技術の詳細に
     ついて学ぶ(制限酵素法や、最近の連結法)。
     組換え体(形質転換された大腸菌)の選択方法として
     Blue-white selectionおよびコロニーハイブリッド法を学ぶ。
第6回  ジデオキシ法を利用したDNAの塩基配列決定法に
     ついて学ぶ。次世代シーケンス技術についても触れる。
第7回  近年注目されているノックアウトマウスの作製方法に
     ついて解説する。DNA編集についても学ぶ。
第8回  タンパク質の高次構造、安定化に関して生物化学の
     復習を踏まえ詳しく学ぶ。
第9回  タンパク質のドメイン構造、超2次構造について学ぶ。
第10回 タンパク質のリン酸化および化学修飾による酵素の
     高機能化、基質特異性の改変、酵素活性の向上など
     酵素機能の改変について解説する。
第11回 組換えタンパク質の発現、産生方法について、生物を
     用いる方法や無細胞システムを用いる方法を学ぶ。
     特に膜タンパク質の発現の仕組みを理解する。
第12回 アフィニティー、イオン交換、ゲル濾過等の
     各種カラムクロマトグラフィーの原理について学ぶ。
第13回 抗体の高い抗原特異性を利用した分子構築、
     遺伝子工学の発展に伴う新しい抗体調製法に
     ついて学ぶ。モノクローナル抗体作製について学ぶ。
第14回 抗原-抗体反応の利用法を紹介する。
     酵素免疫測定(ELISA)法の原理や、モノクローナル
     抗体を利用した抗体医薬の展望を紹介する。
第15回 全体のまとめ
事前・事後学修の内容 授業前、授業後に、教科書の関連する章節を読み、要点の把握に努める。関心がある事柄を調べてみる。

Copyright (c) Mie University