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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 医学部医学科 ・生体の構造と機能
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修
授業科目名 病理学
びょうりがく
Pathology
単位数 「生体の構造と機能」として18 単位
ナンバリングコード
MD-BMED-2
開放科目 非開放科目    
開講学期

スケジュール表による

スケジュール表による

開講時間
スケジュール表による
開講場所 基礎第二講義室(先端医科学教育研究棟3階)

担当教員 総論・各論授業:渡邉昌俊、広川佳史、吉田ー今中恭子、橋詰令太郎、石井健一朗(医学部医学科)
組織実習:広川佳史(医学部医学科)
各論授業:修復再生病理学・腫瘍病理学教員(医学部医学科)

WATANABE Masatoshi, HIROKAWA Yoshifumi, YOSHIDA-IMANAKA Kyoko, HASHIDUME Ryotaro, ISHII Kenichiro

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 病理学は基礎医学と臨床医学の架け橋であり、病因論、病原論、病態論(病態生理)の正しい理解がなければ、学生にとって臨床医学は症状や経験論的な治療を暗記するだけになってしまいます。臨床医学を科学的に理解できる能力は、そのために必要な基礎医学の組織的でかつ体系的な学習によって習得でき、その体系化を行うのが病理学の講義です。
学修の目的 基礎医学の病変での応用であり、臨床医学の思考の基礎になる学問です。
したがって、基礎医学と臨床医学を連続的なひとつの体系として理解できます。
学修の到達目標 総論の授業からの学生の到達目標は、医学書を読んで書いてあることが理解できる、医学用語(特に病理学用語)の概念を理解しそれを適切に使える、病気とその基盤となる組織・細胞・分子レベルでの現象を結びつけて考えられる、の3点です。
病理組織実習の学生の到達目標は、病理診断の手法を学ぶ、組織内の病変の探し方を獲得する、病理組織の自己学習の基盤をつくる、の3点です。
各論の授業からの学生の到達目標は、各臓器での基本的な病態(たとえば肝不全、腎不全など)を理解する、各臓器で生じる疾患のあらましを知る、臓器内およびその外で生じる病態の連関を理解する、の3点です。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○「態度」・豊かな人間性と高い倫理観を持って行動できる。
○「態度」・科学的根拠に基づいて考え、判断することができる。
○「態度」・地域医療の実践に必要な使命感と責任感を有している。
○「態度」・生涯を通して自らを高めていく態度と医科学の進歩を追求する研究心を持っている。
○「技能」・患者の身体的、ならびに社会心理的状況を科学的、統合的に評価し、全人的医療を実践できる。
○「技能」・医学・医療の国際化に対応できる「語学力」「自己表現力」「多文化理解力」を有している。
 「技能」・医療チームで必要な「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「協調性」を理解し、多職種連携によるチーム医療に参加することができる。
○「知識」・医療実践に必要な医学・医療の知識を修得している。
○「知識」・社会人と医療人に求められる豊かな知識と教養を有している。
 「知識」・地域と国際社会で求められる保健・医療・福祉を理解している。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

感じる力=10%、考える力=50%、生きる力=10%、コミュニケーション力=30%

成績評価方法と基準 病理学総論の試験は、授業終了後に行います。60%を合格基準とし、再試は一回とします。
病理組織学実習はレポートの提出が必須です。再提出は一回とします。
病理学各論の講義の試験は、チュートリアルのユニット試験の中に、随時出題されます。病理組織の自己学習の成果についても、同試験内で随時試されます。
授業の方法 講義 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 Kumar, Cotran, Robbins: Basic Pathology (10th ed.)(日本語はロビンス基礎病理学第10版が出版されています)
総論については講義スライドのレジメを配布します。各論についても、同じ本に沿って授業を行います。
組織実習および自己学習のために、アトラスをひとつ購入することが望ましい。推薦する教科書としては、アンダーソンやロビンス病理学カラーアトラス、病理組織の見方と鑑別診断などがあります。
参考書
オフィスアワー 授業時間に場所等を確認して来てください。
受講要件
予め履修が望ましい科目 他の基礎医学で履修した項目についてよく理解しておいてください。
特に、1年生の分子生命体科学、2年生前期に講義のある免疫学、生化学、微生物学の豊富な知識を必要とするので、しっかり学習していることが必須です。
発展科目 臨床医学
その他  2年生後期に病理学総論の講義を行い、組織実習はその後に行います。ここまでが、チュートリアル前の講義です。
 病理各論については、チュートリアル期間内のモジュールにあわせて計画された講義として行います。病理組織の学習については、チュートリアル期間内の配布される組織画像を学習することが必要です。さらには、病理学会のHPにある「病理コア画像」などの自己学習教材を用いて、学習してください。実際の病理組織を見てみたい人は、チュートリアル室内にある標本を見てください。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 病理学
Key Word(s)
学修内容 病理学総論(90分全24コマ)
1.細胞傷害・細胞死と適応 
2.炎症と修復
3.血液・循環の異常とショック
4.免疫系の疾患 (自己免疫疾患)
5.腫瘍
6.遺伝性疾患

病理組織実習(90分全7コマ)

病理学各論(一つのセクションごとに90分)
7.先天性・小児疾患(含む奇形)
8.環境と疾患
9.感染症病理学
10.血管系の疾患
11.心臓
12.造血およびリンパ組織
13.呼吸器系
14.腎臓・泌尿器
15.消化管(上部と下部にわけて行う)
16.肝臓
17.胆道系と膵臓(膵臓は内分泌系と外分泌系にわける)
18.男性生殖器
19.女性生殖器
20.内分泌(除く糖尿病)
21.筋肉・骨格系
22.神経系

について、チュートリアル期間内のモジュールのテーマにあわせて選択的に行います。
事前・事後学修の内容 記憶するのではなく、理解してください。
まとめなどの作業ではなく、考えてください。
復習するより、予習に力を入れることをお勧めします。

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