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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 工学部電気電子工学科/総合工学科電気電子工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 必修
授業科目名 電気電子工学基礎実験
でんきでんしこうがくきそじっけん
Elementary Electrical and Electronic Engineering Laboratory
単位数 4 単位
ナンバリングコード
EN-ELEC-2
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 月曜日 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10時限; 金曜日 9, 10時限
開講場所 工学部 工学実験棟 および 第一合同棟3階

担当教員 ○松井 龍之介(工学部電気電子工学科)
佐藤 英樹(工学部電気電子工学科)
矢代 大祐(工学部電気電子工学科)
永井 滋一(工学部電気電子工学科)
眞田 耕輔(工学部電気電子工学科)
小山 昌人(工学部電気電子工学科)
正直 花奈子(工学部電気電子工学科)

○MATSUI, Tatsunosuke
SATO, Hideki
YASHIRO, Daisuke
NAGAI, Shigekazu
SANADA, Kosuke
KOYAMA, Masato
SHOJIKI, Kanako

実務経験のある教員 【教員名】 佐藤 英樹
【実務経験】半導体製造装置・真空機器メーカーにおいて開発業務に従事
【講義内容との関連性】実務経験より得た知識,技術等を活かして,電気電子工学に関する基礎実験の理論および方法の指導を行う。

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 電気電子工学の基礎となる電気諸量の基本的な測定原理を理解し,それに基づく測定法を習得するとともに,実験装置および器具の動作原理を理解し,その取り扱い方法を習得する。また,シミュレーションによる回路解析の基礎的事項を習得する。さらにレポートの作成を通して,技術報告書の書き方を体得する。
学修の目的 ・電気電子工学の基礎的実験を通して,電気電子分野の専門科目授業内容の理解を深める。
・電気電子工学分野の実験方法の基礎を理解する。
・レポート作成を通して,科学技術論文/報告書の書き方を体得する。
学修の到達目標 ・各実験項目の内容と専門科目授業の内容の関連性を理解する。
・電気電子工学分野における基本的な実験手法を体得する。
・各種計測機器が取り扱えるようになる。
・実験データを適切に整理し,解析できるようになる。
・第三者に対し,適切に情報が伝達できるような実験レポートが作成できるようになる。

★学習・教育目標:「基礎知識と専門知識」,「コミュニケーション能力」,「自主的継続的学習能力」,「制約下での仕事の推進・統括」に関する能力を向上させる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
学習・教育目標との関連(達成度点検シートの重み):基礎知識と専門知識(0.2),コミュニケーション能力(0.3),自主的継続的学習能力(0.2),制約下での仕事の推進・統括(0.3)
 多面的な思考能力と素養:日本や世界各国の種々の時代や地域には、多様な考え方が存在していることを学び、様々な立場から互いの意見を尊重して相互に理解できる。【認知的領域】
 技術者倫理:電気電子工学の基礎知識を身につけ、科学技術が社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、責任ある技術者として行動できる。【情意的領域】
 基礎知識と専門知識:数学、自然科学、情報技術、並びに電気電子工学に関する基礎及び専門知識を修得し、それらの知識を応用できる。【認知的領域】
 デザイン能力・ものづくり能力:電気電子工学の基礎と専門知識を基にして、関連した情報の収集を図り、課題を解決する手法を提案でき、それに基づいて「ものづくり」を行える。【技能表現領域】
 コミュニケーション能力:実験した内容や考察した内容、調査した内容を図、表等を利用して文書により表現し、他人に説明できる能力、討論を行える。専門とする分野の英語で書かれた文献について理解し、説明できる。【技能表現領域】
 自主的継続的学習能力:電気電子工学に関連する種々の分野に関心を持ち、未知な分野が広がっていることを感じて、自主的、継続的な学習が必要であることを認識できる。【情意的領域】
 制約下での仕事の推進・統括:電気電子工学分野の基礎に関する与えられた課題または自ら設定した課題について、計画的に物事を進め、期限までにまとめて報告書を提出できる。【認知的領域】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

「感じる力」= 30%,「考える力」=30%,「コミュニケーション力」= 40%,「生きる力」= 70%

成績評価方法と基準 ◎実験テーマに関する評価
各実験テーマに対して実験時の参加態度,実験レポートの書き方・内容をもとに10点満点で総合的に評価を行う。レポートが再提出となった場合には受理された時点でそのテーマの評価が行われる。レポートの提出が期限より遅れることは評価の上で減点とする。
◎電気電子工学基礎実験の成績
12テーマ全てのレポートを受理された者の評価を合計し,10段階評価に換算する。10段階評価で6以上が合格である。評価が6未満となった者に対しては,調査課題を課し,そのレポートの受理後に再評価する。1テーマでもレポートが受理されていない場合には,成績評価の対象にもならないので,注意すること。
授業の方法 実験

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 実験実施者である履修者が実験内容をより深く理解できるようにするために,実験テーマの新設・廃止,各テーマの実験事項の見直しを機会あるごとに行う。
レポート作成における学生の便宜を図るため、レポートの電子化を実施する。
教科書 電気電子工学基礎実験 実験指導書
参考書 各テーマごとに,指導書の中で指定する。
オフィスアワー 電気電子工学基礎実験の各テーマの実験指導教員の居室・連絡先に関する情報は,初回の説明会(ガイダンス)のときに配布される資料を参照する。
無断欠席は厳禁で,病気・身内の不幸などでやむなく欠席する場合でも各指導教員に速やかに連絡すること。各テーマに関する疑問点・質問などは各実験テーマの指導教員またはTAに尋ねる。
受講要件 ・電気電子工学入門実験,物理学実験,電気電子計測実験を履修済であること。
・学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること。
予め履修が望ましい科目 ・2年次までの専門必修科目
・材料科学,半導体工学
発展科目 電気電子工学応用実験
その他 実験実施当日までに指導書を熟読し,実験手順を良く理解しておくこと。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 電気回路,電子回路,半導体,電気電子材料,電気電子測定/計測,CAD,シミュレーション
Key Word(s) Electrical circuit, Electronic circuit, Semiconductor, Electrical and electronic material, Electrical and electronic measurement, Computer-aided design (CAD), Simulation
学修内容 電気電子工学の基礎的事項に関する以下の12テーマの実験を,3〜4人の班に分かれて行い,実験レポートを提出する。
Ⅰ.過渡現象
電気回路における定常状態と過渡現象を実際に観察することにより,過渡現象の基礎的概念を理解する。特に,過渡現象の変化の速さを示す時定数の意味を理解する。
Ⅱ.共振回路
直列共振回路と並列共振回路の周波数特性を測定し,共振現象について理解を深める。
Ⅲ.CR発信器
抵抗とコンデンサを用いた位相回路の原理について学ぶとともに,位相回路を応用した位相型CR発信回路を実際に製作し,その動作を理解する。
Ⅳ.フィルタ回路
ローパスフィルタなど4種類のフィルタの製作,波形の観測を通して,フィルタ回路の動作について理解する。
Ⅴ.半導体の温度特性
半導体の抵抗率の温度特性の測定を通して,半導体の物性の基礎知識とその取り扱いを習得する。
Ⅵ.ホール効果
半導体のホール効果の測定からキャリア濃度を求め,半導体素子の物性の基礎的知識とその取り扱いに習熟する。
Ⅶ.非直線素子
各種の非直線素子の電気的特性を測定して相互の比較検討を行い,各素子の電圧−電流特性を理解するとともに,それぞれに適した用途について理解を深める。
Ⅷ.FETの静特性
接合型及びMOS型FETの静特性の測定を通して,動作の特徴を理解するとともに,その取り扱い方法を習得する。
Ⅸ.トランジスタの静特性
接合型トランジスタの静特性の測定を通して,動作の特徴を理解するとともに,その取り扱い方法を習得する。
Ⅹ.アナログ回路のCAD実験
計算機を用いた電子回路の設計(CADを用いた電子回路の設計)を体験する。フィルタ回路及び電流帰還バイアス回路の動作を理解する。
ⅩⅠ.オペアンプの基本回路
オペアンプを用いた増幅回路およびフィルタ回路の動作を理解する。CADシミュレーション結果と実験結果の比較検討を行う。はんだごてを用いて回路の作製を実際に行う。
ⅩⅡ.論理回路のCAD実験
計算機を用いた論理回路の設計(CADを用いた論理回路の設計)を体験する。論理回路の論理シミュレータの基本構造を学ぶ。組み合わせ論理回路,順序論理回路の回路構成を理解し,それを用いて組み合わせ論理回路,順序論理回路の設計を行う。
事前・事後学修の内容 予習:毎週実験前までに実施テーマの実験計画書(プレレポート)を作成し,実験内容を理解する。
復習:再提出を求められた実験報告書について,各採点教員の指示に従って内容を見直し,再提出する。

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