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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 医学部医学科 ・生体防御の分子基盤 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 2年次 |
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選択・必修 | 必修 学科必修 |
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授業科目名 | 微生物学 | |
びせいぶつがく | ||
Microbiology | ||
単位数 | 「生体防御の分子基盤」として8 単位 | |
ナンバリングコード | MD-BMED-2
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
スケジュール表による |
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開講時間 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 野阪哲哉(医学部基礎医学系講座)、河野光雄(医学部基礎医学系講座)、小埜良一(医学部基礎医学系講座)、中瀬一則 (付属病院がんセンター長)、駒田洋(鈴鹿医療科学大学保健衛生学部元教授)、鶴留雅人(中部大学教授)、山岡昇司(東京医科歯科大学医学部教授)、 | |
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 分子生物学の素過程や基本原理はウイルスや細菌等の微生物の研究に負うところが多い。現代においても、微生物学の研究から、基礎生物学の基本的なコンセプトが続々と生み出されている。また、ウイルスは多彩な遺伝子存在形態を有することが明らかになっているが、RNA遺伝子を鋳型としてDNAを合成する酵素を持つレトロウイルスの発見は、分子生物学のセントラルドグマに重大な修正をもたらすことになった。この酵素(逆転写酵素)は、細菌由来の制限酵素群と共に、今日の分子生物学研究には不可欠のツールとなっている。また微生物は遺伝子変異を起こすことにより、感染宿主域を拡大したり、宿主の防御機構を回避したり、また薬剤抵抗性を獲得したりすることができる。さらに近年、エイズやエボラ出血熱などの新しい感染症、あるいは克服されたと思われていた感染症で再び猛威をふるうものが出現してきたが、これらの新興・再興感染症への対応は医療にとって大きな課題となっており、その原因ウイルスあるいは原因菌の基礎研究の重要性は増大している。以上のように、微生物学には基本的生物学という側面と病原体を対象とする科学という側面とがあり、この両面が相まって統一した科学を形成している。したがって微生物学の授業では一般的な教科書に記載されている微生物学の基礎知識に加えてup-to-dateな情報を多く取り入れた教育を行う予定であり、そこでは現存の重要なパラダイムを紹介するだけでなく、そこに至るまでの学説の変遷など極めて流動性に富む微生物学の世界を紹介したい。 |
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学修の目的 | |
学修の到達目標 | 各種微生物の感染と伝搬の様式および病原性についての正しい認識を身につけ、臨床あるいは感染症に関わる研究の現場において適切な活動ができること。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 講義と実習の双方の試験に合格することが必要です。 講義の成績評価は筆記試験(100点満点)で行ない、60点以上を合格とします。ただし講義に2/3以上出席することが前提です。実習の成績評価は口頭試問(A、B、C、Dの4段階評価)およびレポート(A、B、C、Dの4段階評価)の成績を総合して行ない、Dを不合格とします。ただし実習にはすべて出席することが前提です。 (再試験):講義の筆記試験の再試験は実習前に行ないますが、その後の実習に出席して合格しなければ採点の対象となりません。実習の口頭試問のD判定者には再試験を行ないます。 |
授業の方法 | 講義 実習 |
授業の特徴 | |
授業改善の工夫 | |
教科書 | シンプル微生物学(第6版、授業で使うわけではありません。コストパファーマンスがよい。)、戸田新細菌学(改訂34版、この本は素晴らしい。細菌、ウイルス、真菌、原虫、免疫、全てカバー。16000円と高価だが、金銭的に余裕がある人は是非購入されたし。内容が最新で明快。カラー。) |
参考書 | Fields Virology (6th edition)、医科ウイルス学(第3版) |
オフィスアワー | オフィスアワー 毎週火曜日17:00〜18:00 場所:総合研究棟( I ) 三階 微生物学講座 トランスクリプトーム解析室 世話役:野阪哲哉 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | 特にありませんが(必修の)分子生命体科学や(必修の)基礎生物学の内容を十分に理解しておくことが必要です。 |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | ウイルス、細菌、真菌、人獣共通感染症 |
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Key Word(s) | |
学修内容 | 4月10日 5〜8時限 微生物学概論、ウイルスと疾患(野阪)、真菌感染症--現場から(付属病院がんセンター長 中瀬) 4月17日 5〜8時限 ウイルス学総論(鈴鹿医療科学大 元教授 駒田洋) 4月24日 5〜8時限 ウイルス感染の初期過程(中部大 教授 鶴留) 5月 1日 5〜8時限 ウイルスの転写複製機構(河野) 5月 8日 5〜8時限 オルソミクソウイルス、パラミクソウイルス(駒 田洋) 5月15日 5〜8時限 ウイルスベクター基礎編、応用編(野阪) 5月 22日 5〜8時限 AIDSとATL発症の分子機構(東京医科歯科大 教授 山岡) 5月 29 日 5〜8時限 細菌学総論(河野) 6月 5日 5〜8時限 細菌学各論(小埜) 6月12日 5〜8時限 細菌毒素学、ヒトがんウイルス(野阪) 6月26日 5〜8時限 筆記試験 7月10日 5〜6時限 再試験 2月 3日 5〜8時限 実習(A班) (未定) 2月 4日 5〜8時限 実習(A班) (未定) 2月 12日 5〜8時限 実習(B班) (未定) 2月 13日 5〜8時限 実習(B班) (未定) 2月 17日 5〜8時限 口頭試問 (未定) |
事前・事後学修の内容 | 事前学修に必要な時間の目安は1時間です。参考書やオンライン情報を活用して毎回の講義題目に関する事前学習をしておくことによって講義の理解度が深まり、講義の疑問点も抽出しやすくなります。 事後学修はさらに重要です。講義を受けた直後にムードルにアップロードされたハンドアウト資料をじっくり復習することによって理解が定着します。事後学修に必要な時間の目安も1時間です。 各回とも、講義中に生じた疑問点はその講義終了直後に当該講師に質問して解決するようにしてください。その後の復習で生じた疑問点は参考書、オンライン文献検索などを利用し、講義内容の記憶が薄れないうちに解決してください。なお、必要に応じてオフィスアワーを活用してください。 |