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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 医学系研究科(博士課程)生命医科学専攻 | |
受講対象学生 |
大学院(博士課程・博士後期課程) : 1年次 |
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選択・必修 | 選択 |
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授業科目名 | 分子病態学Ⅰ | |
ぶんしびょうたいがくⅠ | ||
Molecular Pathobiology Ⅰ | ||
単位数 | 6 単位 | |
ナンバリングコード | medc-medc-MOPA7101-001
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
通年 |
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開講時間 |
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開講場所 | ||
担当教員 | ○島岡要(医学系研究科) | |
SHIMAOKA,Motomu | ||
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 受講生の専門性を尊重し、下記学修内容の内から、年度ごとにテーマを調整する。 |
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学修の目的 | 分子病態学の研究者として必要な知識を獲得する。 |
学修の到達目標 | 分子病態学の研究に必要な情報を適切に参照できる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 授業への参加姿勢、課題の達成度、プレゼンテーション、レポートなどを総合的に評価する。 |
授業の方法 | 講義 演習 実験 実習 実技 |
授業の特徴 |
教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業 |
授業改善の工夫 | 学修の進捗状況に基づき、継続的な改善を行う。 |
教科書 | 授業中に適宜指示する。 |
参考書 | 授業中に適宜指示する。 |
オフィスアワー | 各授業担当教員により異なる。 |
受講要件 | 修士課程修了程度の基礎知識があることが望ましい。 |
予め履修が望ましい科目 | 医学・生物学の基礎知識を持っていることが望ましい。 |
発展科目 | 分子病態学Ⅱ |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 生命医科学、基礎医学、臨床医学、社会医学 |
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Key Word(s) | "Medical Life Science,Basic Medicine,Clinical Medicine, Public Health and Social Medicine" |
学修内容 | "【研究内容】 炎症病態での白血球の接着・遊走の分子メカニズム解明 接着分子インテグリンによるダイナミックな細胞接着は,リンパ球など免疫細胞の臓器特異的ホーミングや,白血病細胞が臓器に浸潤するプロセスを制御しています。インテグリンの接着性は細胞内シグナルにより巧妙に制御され,免疫系や血管系システムの統合性維持に不可欠な役割を果たしています。対照的にインテグリン制御の乱れは炎症性疾患・自己免疫疾患や癌転移などの病態に深く関わってきます。また生体ナノ粒子エキソソームの生体内分布や細胞内移送を制御することを見いだしてきました。 このように分子病態学では,生体内で細胞の接着と移動を制御し,細胞間でのコミュニケーションを司る接着分子システムの機能を深く理解することにより,自己免疫疾患や癌転移における細胞動態を明らかにし,臨床現場にその知見を還元する""Bench to Bedside and Back""をモットーに研究をしています。 また分子病態学には「三重大学・救急災害医療リーダー育成センター(旧災害救急医療・高度教育研究センター)」事務局が置かれ,救急集中治療で活躍できる臨床研究医を育成するオーダーメイドプログラムを実施しています。救急科専攻医研修中に専門医としての高い臨床技能を習得しつつ,臨床に強く関連するバイオエンジニアリング的応用研究や分子生物学的基礎研究のトレーニングを受けることができると同時に,医師以外の学生には急性期医療の臨床と直結した研究環境を提供できるユニークさがあります。 研究テーマ(1)インテグリンの活性化制御(PI:朴准教授):免疫細胞やがん細胞が生体内で移動するプロセスを制御する分子機序を,接着分子インテグリンに着目し明らかにします。従来の分子生物学的手法に加え,エキソソーム解析,フローチャンバーや原子間力顕微鏡などの最先端バイオエンジニアリング技術を駆使し,腸管などの粘膜免疫系に着目する独自のアプローチによって得られる成果を新規診断や治療に応用することを目指します。 研究テーマ(2)エキソソームの新しい機能の探求(PI:朴准教授):分子免疫学的な分析方法を駆使し,様々な細胞(リンパ球,上皮細胞,内皮細胞,がん細胞等)から分泌されるエキソソームの新しい機能を探求しています。特に,免疫細胞の腸組織ホーミングに重要なインテグリンを発現するリンパ球のエキソソームが,免疫細胞の組織浸潤を抑制し炎症の症状を収まる可能性,また,敗血症モデルの腸管上皮エキソソームが粘膜治癒誘導に役立つ可能性などを,科学的に検証する研究を遂行しています。さらに,遠い細胞に移動されたエキソソームが特定マイクロRNA群を伝達し標的分子の遺伝子発現を制御し組織微小環境までリモデリングするという仮説の検証研究も進めています。この研究テーマでは,免疫疾患の原因の理解に止まらず,可能な治療方法模索に結び付く研究の遂行を目標にしています。 研究テーマ(3)炎症疾患の粘膜治癒過程における分子作用機序の解明(PI:阿栄助教):マウス腸炎モデルを用いたthrombomodulin(TM)の機能解析,腸管上皮オルガノイド(腸幹細胞の体外培養)を用いたTMの作用機序解析,TMのドメイン変異体コレクションを用いたTMの構造と機能の関連性検討を行い,粘膜創傷治癒促進ペプチド創薬の開発を目指します。 研究テーマ(4)医療者のワーク・ライフ・バランス(PI:川本医学部講師/センター兼任):創造的で生産性の高い労働環境を医療現場で実現し,患者の救命率を上昇させるために,医療者の睡眠パターン,活動性,コミュニケーションに着目し,ウェアラブルセンサーを用いて,睡眠の構造,幸福度(ハピネス:Happiness)と臨床手技の巧みさ(エキスパートネス:Expertness)を科学的に定量解析し,組織としてのパフォーマンスを最大化させる研究を行います。 研究テーマ(5)多臓器不全を引き起こすエキソソームの解析(PI:川本医学部講師/センター兼任):敗血症では1つの臓器が障害されると,その臓器から全身性にエキソソームが放出されることにより遠隔臓器の傷害を誘導し,多臓器不全を引き起こす可能性が想起されています。多臓器不全の病態を明らかにするために,ゲノム編集技術を用いて機能改変したエキソソームを用いた研究を行います。 【指導内容】 マンツーマンで丁寧に研究指導します。さらに研究者にとって必要な分子生物学的手法やタンパクエ学的手法をマスターするだけではなく,科学的で合理的な思考法・科学論文の速読や精読法・最新の情報の収集法・英語での論文の書き方・学会でのプレゼンテーションの方法など,社会人として仕事に必要なスキルを向上させるためのトレーニングも行います。 現在,大学院生の一部は社会人大学生であり病院で働きながら就業後の夕方や週末研究を行う医療関係者もいます。さらに大学院生の半数以上が留学生であり,ほぼすべての研究を英語でおこなっているので,プライベートは日本語で,仕事は英語という海外留学と同じ言語環境を提供します。" |
事前・事後学修の内容 | 授業中に適宜指示する。 |