三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 工学部電気電子工学科/総合工学科電気電子工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
工学部電気電子工学科
選択・必修 必修
授業科目名 技術者倫理
ぎじゅつしゃりんり
Engineering Ethics
単位数 1 単位
ナンバリングコード
EN-ELEC-2
開放科目 開放科目    
  他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可
Microsoft WordとPowerPointを使用できること
開講学期

後期

開講時間 木曜日 1, 2時限
開講場所 工学部大会議室(10番教室の隣、1階)

担当教員 鶴岡 信治(非常勤講師)

TSURUOKA, Shinji

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 「技術が社会および自然に及ぼす影響・効果に関する理解力や責任など,技術者として社会に対する責任を自覚する能力(技術者倫理)(日本技術者教育認定機構 Japan Accreditation Board for Engineering Education; JABEE基準1の(1)(b)より)」を身につけ,学問と個人の人生及び社会との関係を教え,学生が主体的に課題を探求し解決するための基礎となる能力をeラーニングとPBL(Problem Based Learning: 問題発見解決型学習)チュートリアル形式の授業により育成する。
学修の目的 (1)技術者倫理の話題について、発表に向けてのグループ討論でき、パワーポイントのスライドを作成し、ストーリーのあるプレゼンテーションができる。
(2)学習管理システムMoodleを使用した議論の仕方、情報共有の方法を身につける。
(3)技術者倫理の側面から社会の問題を題材にし、論理的な思考方法(ロジカルシンキング)と論理的なプレゼンテーションを行う方法を実践を通して学習する。
(4)技術者倫理の面からの情報化社会の進展と企業の評価方法
学修の到達目標 (1)工学者は,ものづくりを行うことを通じて,他人に危害を与える可能性のある仕事をすることになることを理解し,技術者としての倫理観を養成する。
(2)設計や実験の意義を理解し,多様な観点からものづくりを検討する能力を養う。
(3)具体的な事例について技術者倫理に対する理解を深め,工学的判断力を養う。
(4)知的財産権の理解を深める。

★学習・教育目標:「技術者倫理」,「コミュニケーション能力」に関する能力を向上させる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
○多面的な思考能力と素養:日本や世界各国の種々の時代や地域には、多様な考え方が存在していることを学び、様々な立場から互いの意見を尊重して相互に理解できる。【認知的領域】
○技術者倫理:電気電子工学の基礎知識を身につけ、科学技術が社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、責任ある技術者として行動できる。【情意的領域】
 基礎知識と専門知識:数学、自然科学、情報技術、並びに電気電子工学に関する基礎及び専門知識を修得し、それらの知識を応用できる。【認知的領域】
 デザイン能力・ものづくり能力:電気電子工学の基礎と専門知識を基にして、関連した情報の収集を図り、課題を解決する手法を提案でき、それに基づいて「ものづくり」を行える。【技能表現領域】
○コミュニケーション能力:実験した内容や考察した内容、調査した内容を図、表等を利用して文書により表現し、他人に説明できる能力、討論を行える。専門とする分野の英語で書かれた文献について理解し、説明できる。【技能表現領域】
○自主的継続的学習能力:電気電子工学に関連する種々の分野に関心を持ち、未知な分野が広がっていることを感じて、自主的、継続的な学習が必要であることを認識できる。【情意的領域】
○制約下での仕事の推進・統括:電気電子工学分野の基礎に関する与えられた課題または自ら設定した課題について、計画的に物事を進め、期限までにまとめて報告書を提出できる。【認知的領域】

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

技術者倫理を身に付ける過程で,コミュニケーション力を身に付け,人生の岐路となる「面接力」の向上に自主的に努力しましょう。

成績評価方法と基準 グループ発表評価30%,レポート40%、期末試験30%で合計60%以上を合格とする。
授業の方法 演習 実習

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業
地域理解・地域交流の要素を加えた授業
キャリア教育の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 学生間のグループ討論を行い,自ら学習・調査し,考え発表する工夫(三重大学の教育目標「感じる力」「考える力」「生きる力」の育成)を行っている。自習によって作成したスライドをMoodleにアップロードし、学生相互の意見交換を支援している。また学生が相互に評価した結果を成績評価の重要な項目にしている。
教科書 【各自購入】はじめての工学倫理 第3版(斉藤了文、坂下浩司,昭和堂)
参考書 (1) 科学技術者の倫理-その考え方と事例(C. E. ハリス他,丸善),(2) 実践PBLチュートリアルガイド(吉田一郎,大西弘高編,南山堂),(3) 東大講義録-文明を解く-(堺屋太一,講談社)
オフィスアワー オフィースアワー:水曜 12:00-13:00
教員室: 電気電子棟 4階1408室,電子メールアドレス:tsuruoka@elec.mie-u.ac.jp 予約してください。
受講要件 ワープロでレポートを作成することに慣れており、パワーポイントのスライドが作成できること。Moodleを使用した経験があり、三重大学の統一アカウントを所有しており、総合情報処理センターのコンピュータを使用できること。
予め履修が望ましい科目 計算機基礎Ⅰ及び演習
発展科目 プレゼンテーション技法
その他 就職では、電気電子工学の技術と社会の将来像との関連を理解しておくことが重要です。
新聞やテレビのニュース番組を見て、社会の動きに注目し、社会のあるべき姿を考えましょう。

授業計画

MoodleのコースURL https://portal.mie-u.ac.jp/moodle2/course/view.php?id=104
キーワード 技術者倫理,工学倫理,知的財産権,特許,著作権,PBL,多面的理解,社会理解
Key Word(s) Engineering ethics, Intellectural property right, Patent, Copyright, Problem Based Learning (PBL), Multifaceted understanding, Social understanding
学修内容 第1回 アイスブレーキング,技術者倫理とは何か?,ガイダンス(PBLとは何か?、スライドの作成方法・提出方法,ムードル(Moodle)の使用方法、発表方法,グループ討論)
第2回 組織とエンジニア、企業の社会的責任、安全性と設計(話題提供,グループ討論)
第3回 組織とエンジニア、企業の社会的責任、安全性と設計(グループ討論、スライド作成)
第4回 組織とエンジニア、企業の社会的責任、安全性と設計(グループ発表と質疑応答1)
第5回 組織とエンジニア、企業の社会的責任、安全性と設計(グループ発表と質疑応答2)
第6回 事故調査、製造物責任、知的財産権(話題提供、グループ討論)
第7回 事故調査、製造物責任、知的財産権(グループ討論、スライド作成)
第8回 事故調査、製造物責任、知的財産権(グループ発表と質疑応答1)
第9回 事故調査、製造物責任、知的財産権(グループ発表と質疑応答2)
第10回 工程管理、企業秘密、地域との関係(話題提供,グループ討論)
第11回 工程管理、企業秘密、地域との関係(グループ発表と質疑応答1)
第12回 工程管理、企業秘密、地域との関係(グループ発表と質疑応答2)
第13回 知的財産に関する講演会
第14回 地域企業の経営者による技術者倫理の講演会
第15回 研究倫理についての講演会
第16回 筆記試験(省察(筆記試験)とグループ内評価)
事前・事後学修の内容 予習:教科書の関係する部分を3回以上読んで,自分で納得するまで理解し,疑問に思ったこと、調査してみたいと思ったことを箇条書きで整理してくること。
復習:教科書を読み直し、疑問に思ったこと、調査してみたいことを各種資料(図書、記事、ホームページなど)で調査し、各自でスライドを作成し,次回のグループ討論の準備をすること。またグループ討論では他人の意見を聞いて、グループ内の意見をまとめ,発表会での質問に即座に対応できるように予想質問に対する応答を議論しておくこと。

Copyright (c) Mie University