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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 医学系研究科(修士課程・博士前期課程)看護学専攻 | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次 |
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選択・必修 | 選択 CNSコース学生は必修 |
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授業科目名 | 臨床薬理学 | |
りんしょうやくりがく | ||
Clinical Pharmacology | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | ||
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
木曜日 11, 12時限 |
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開講場所 | グループ学習室 | |
担当教員 | 桝屋正浩(看護学専攻)、岩本卓也(附属病院薬剤部)、丸山一男(麻酔集中医療学)、中島亜矢子(リウマチ・膠原病内科学)、中瀬一則(附属病院がんセンター)、矢野 裕(糖尿病・内分泌内科)、藤本直紀(循環器内科)、杉本和史(附属病院中央検査部)、高橋佳紀(呼吸器内科)、玉木朋子(看護学専攻)、辻川真弓(看護学専攻) | |
実務経験のある教員 | すべての教員は、医師、薬剤師、看護師としての実務経験者である。 | |
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 薬の効果や副作用の理解に必要とされる薬物体内動態や薬物相互作用について教授する。また、医薬品情報の特徴や入手方法、並びに代表的な慢性疾患の薬物治療の現状と動向についても教授する。さらに、薬剤使用時のアセスメントや判断、投与後の患者モニタリング、生活調整、回復力の促進、患者の服薬管理能力向上について、事例検討を通して探求する。 |
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学修の目的 | 薬の効果や副作用の理解に必要とされる薬物体内動態や薬物相互作用、医薬品情報の特徴や利用方法について理解する。また、医薬品情報の特徴や利用方法、並びに代表的な慢性疾患の薬物治療の現状と動向、そして抗菌薬の適正使用についても理解する。さらに、講義で学んだ知識をもとに薬剤使用の判断、投与後の患者モニタリング、セルフマネジメント(生活調整、回復力)の促進などの必要性を理解し、看護アプローチを立案できる。 |
学修の到達目標 | 1.医薬品情報の種類、特徴、利用方法について説明できる。 2.薬物体内動態の概念とその制御因子について説明できる。 3.腎疾患や肝疾患時の薬物体内動態変動について説明できる。 4.薬物相互作用の概要について説明できる。 5.主な慢性疾患の薬物治療(自己免疫性疾患、糖尿病、造血器腫瘍、循環器疾患、疼痛緩和、肝疾患、感染症)の概要について説明できる。 6.薬剤使用時のアセスメントや判断、投与後の患者モニタリングについて説明できる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 小テスト、事例検討の発表・討議内容により評価する。 |
授業の方法 | 講義 演習 実技 |
授業の特徴 |
問題提示型PBL(事例シナリオ活用含) 実地体験型PBL プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業 グループ学習の要素を加えた授業 キャリア教育の要素を加えた授業 教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業 |
授業改善の工夫 | |
教科書 | イラストレイテッド薬理学 |
参考書 | 日本臨床薬理学会編、臨床薬理学(第4版)、医学書院、2017 |
オフィスアワー | |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | |
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Key Word(s) | |
学修内容 | 1.臨床薬理学のねらいと内容について 臨床薬理学の目的、講義と演習の進め方について説明する。そして、達成されるべき到達目標について教員と学生でコンセンサスを得る。(桝屋) 2.医薬品情報(添付文書、インタビューフォーム等)について 専門看護師として、ポイントを押さえた添付文書等の読み方を知り、薬を安全に、適正に使用する方法を理解する。(岩本) 3.病態時の薬物体内動態 基本的な薬物動態を理解したうえで、さらに腎機能低下時、肝機能低下時等にみられる薬物動態変化について理解する。(岩本) 4.薬物相互作用 複数の薬剤が投与された場合に、薬物相互作用が生じる可能性を理解した上で、ポリファーマシーとの相違点、および両者の注意点について理解できる。(岩本) 5.緊急応急処置時、脱水・電解質異常における薬物療法 救急カートの常備薬の種類や作用、緊急時に使用する際の留意点を理解するとともに、急性期場面における輸液について、生理学的根拠に基づいて理解し、 輸液の種類、量、速さ等について判断することができる。(丸山) 6.リウマチ・膠原病の薬物療法 近年非常に進歩しているリウマチ・膠原病の薬物療法の現状と課題について理解し、副作用リスクアセスメントや、服薬アドヒアランスの促進等について考える。(中島) 7.糖尿病の薬物療法 糖尿病の薬物療法は、経口糖尿病薬もしくは、インスリン注射からなるが、それぞれ様々な種類があり、異なった特徴をもつ。これらを理解した上で、投与後のモニタリング、副作用リスクアセスメント、生活調整などについて考える。(矢野) 8.がんの薬物療法 化学療法、分子標的薬、ホルモン療法、免疫療法などについて、それぞれの特徴を理解し、患者のセルフケア力を高め、副作用対策や生活調整できるような援助を考える。(中瀬) 9.循環器疾患の薬物療法について 日々進歩し、その種類も増加している循環器病疾患の主な薬物療法について理解する。さらに長期的な服薬管理を継続するための副作用リスクアセスメントや、服薬アドヒアランスの促進等について考える。(藤本) 10.肝疾患の薬物療法 肝臓病の治療と薬物療法の特徴を理解し、患者のセルフケア力を高め、副作用対策や生活調整できるような援助を考える。(杉本) 11.感染症診療における抗菌薬の適正使用 薬剤耐性菌対策と抗菌剤適正使用について理解し、感染管理における組織横断的な対応について、専門看護師の立場から考える。(髙橋) 12.疼痛緩和の臨床薬理 痛みとは何か、そのメカニズムを把握することにより、臓器や筋肉の痛み、関連痛など幅広い痛みの種類を理解する。痛みの種類に応じて、専門看護師としてどのように対応すべきかを考える。(丸山) 13.薬物療法における看護 薬物投与後のモニタリング、生活調整や回復力の促進、患者の服薬管理能力向上を図る支援など、患者のセルフマネジメントの促進に向けた専門看護師の役割について検討する。(玉木、辻川) 14~15.事例検討 自身の専門分野で頻度高く使用される薬剤を使用する患者について、薬剤使用時のアセスメントや判断、投与後の患者モニタリング、生活調整、回復力の促進、患者の服薬管理能力向上に向けた看護アプローチを立案・発表し、事例検討の形で討議する。(桝屋、辻川、玉木) |
事前・事後学修の内容 |