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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 ヨーロッパ・地中海の思想 F
よーろっぱ・ちちゅうかいのしそう F
European Philosophy F
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2130-007
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 火曜日 9, 10時限
開講場所

担当教員 田中 綾乃(人文学部)

TANAKA, Ayano

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 ヨーロッパ近代哲学における根本思想を考察することで、近代から現代に至るまでの思考法の基礎を学ぶことを目論見とする。
後期は、「芸術」をテーマにしながら、近代に成立した<芸術概念>を軸にして、芸術と哲学の関係を学ぶ。
私たちは、なぜある対象を「美しい」と感じるのだろうか。そして、芸術作品はなぜ何世紀にも亘り、存在しているのであろうか。この授業では、芸術作品も随時、紹介しながら、近代の哲学者たちが芸術をどう捉えていたのかを考察する。
学修の目的 西洋哲学における主要な主題を歴史的かつ体系的に基礎づける。
物事をじっくり考察するという哲学的思考法や哲学的態度を学ぶ。
先人たちの思想を考察することで、多角的なものの見方や価値観を養う。
学修の到達目標 近代に成立した西洋の「芸術」概念から、現在の私たちの芸術観や芸術と哲学の関係をより深く考察する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業時のレスポンスペーパー(レポート)、期末試験などから総合的に評価する。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 映像など視覚的資料も用いながら、わかりやすく説明を行う。
教科書 プリント配布
参考書 渡邊二郎『芸術の哲学』(ちくま学芸文庫)
小田部胤久『芸術の逆接』(東京大学出版会)
佐々木健一『美学への招待』(中公新書)
その他、授業中に適宜指示する。
オフィスアワー 水曜日12時〜13時、事前にメールで連絡してください。
受講要件 ・哲学は「自分自身で考える」学問である。それゆえ、受動的ではなく、能動的に授業に参加すること。
・毎回の授業にレスポンス・ペーパーを配布、回収する。
・哲学カフェ形式(対話型)を採り入れる。
・授業内での携帯、スマートフォンの使用を禁止する。
予め履修が望ましい科目 哲学・倫理学の科目
発展科目 ヨーロッパ・地中海思想演習
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 「西洋哲学」「美学」「芸術」「天才」
Key Word(s) European Philosophy, Aesthetics, Arts, Genius
学修内容 第一回  イントロダクション
第二回  芸術の位置づけ
第三回  <芸術家>の誕生
第四回  美のイデア
第五回  アリストテレスの芸術論
第六回  芸術の創造性
第七回  <美学>の誕生
第八回  <美しい>ということ
第九回  カントの芸術論
第十回  カントの天才論(1)
第十一回 カントの天才論(2)
第十二回 ヘーゲルの美学
第十三回 ニーチェ『悲劇の誕生』
第十四回 芸術と哲学の可能性
第十五回 総括

ただし、受講生の関心や理解度に応じて授業を進めるので、
必ずしもスケジュール通りに進むとは限らない。
事前・事後学修の内容 配布した資料をよく読み、指示した参考書にも可能な限り目を通すこと。
芸術作品に触れる機会を積極的に増やすこと。

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