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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 ドイツの文学F
どいつのぶんがく
German Literature F
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2130-037
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 火曜日 5, 6時限
開講場所

担当教員 稲葉瑛志(人文学部)

INABA, Eiji

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 今日、頻繁に耳にする言葉として「ポピュリズム」というものがある。理性的な熟議を前提とする民主主義から、大衆の感情に訴えかけ、社会のマイノリティの意見を排除する傾向のある「ポピュリズム」がなぜ生まれたのか。本授業はこの問いをめぐって、ドイツ文学・思想の「群衆(Masse)」像を多角的に考察する。取り上げる様々な作品のなかで「群衆」がいかにして表象され、どのような意味が付与されているのかを理解することをテーマとする。
学修の目的 近代ドイツ文学・思想についての知識を獲得することを目的とする。また、様々な文学作品と思想に親しみながら、「群衆」に内在する諸問題についてみずから考察ができるようになることが望ましい。
学修の到達目標 文学作品や思想書に描かれた「群衆」の諸問題を現代的テーマに絡めて、自分の言葉で伝えられること。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常点とレポートによる。
授業の方法

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 プリントを配布する。
参考書 授業中、適宜紹介する。
オフィスアワー 火曜日12:00〜13:00
受講要件
予め履修が望ましい科目 ドイツの文学A
発展科目
その他 ドイツ語の資料はすべて翻訳されたものを配布するので、ドイツ語を学んでいない学生も受講可能です。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード ドイツ文学、思想、群衆、大衆、ポピュリズム
Key Word(s)
学修内容 「群衆」の問題をドイツ文学と思想で多角的に考察する。授業は講義形式で行う。学期末レポートを本テーマで論じてもらう。
授業は以下の通り進める。
1. オリエンテーション
2. 群衆と類型(カネッティ『群衆と権力』)
3~4. 群衆と災害(クライスト『チリの地震』)
5. 群衆と理性(ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』)
6. 群衆と心理(ル・ボン『群衆心理』、フロイト『集団心理学と自我の分析』)
7~8. 群衆と催眠(トーマス・マン『マリオと魔術師』)
9. 群衆と「遊歩者」(ベンヤミンのボードレール論)
10~11. 群衆とゲシュタルト(ユンガー『労働者』)
12〜13. 群衆と痕跡(ブレヒト『処置』)
14. 群衆か大衆か(オルテガ『大衆の反逆』)
15. 講義のまとめ
事前・事後学修の内容 ドイツだけでなくヨーロッパの文学・思想・歴史に関心を持ち、授業で紹介された本を自ら読み理解を深めることが望ましい。
予習としては、ヨーロッパ史と文学・哲学史についての簡単な流れをおさえておくこと。

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