三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 ドイツの文学E
どいつのぶんがく
German Literature E
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2130-036
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 火曜日 5, 6時限
開講場所

担当教員 稲葉 瑛志(人文学部)

INABA, Eiji

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 ドイツ文学・思想の重要な作品の多くは、「戦争」によって、「戦争」とともに、「戦争」に対して成立してきたといえる。本授業では、様々な作品のなかで「戦争」がいかにして表象され、どのような意味が付与されているのかを考察することをテーマとする。ナポレオン戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦という三つの歴史的事象を軸として、多様な作家・思想家のテクストを講読し、考察する。
学修の目的 ナポレオン戦争から第二次世界大戦までのドイツ文学・思想についての知識を獲得することを目的とする。また、さまざまな文学作品と思想に親しみながら、「戦争」に内在する諸問題についてみずから考察ができるようになることが望ましい。
学修の到達目標 「戦争」が何を生み出し、何を傷跡として残したのかについて、文学作品や思想書から読み取り、自分の言葉で伝えられること。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常点とレポートによる。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 プリントを配布する。
参考書 授業中、適宜紹介する。
オフィスアワー 火曜日12:00〜13:00
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 ドイツの文学演習A(前期)
ドイツの文学B
その他 ドイツ語の資料はすべて翻訳されたものを配布するので、ドイツ語を学んでいない学生も受講可能です。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード ドイツ文学、思想、戦争
Key Word(s)
学修内容 「戦争」がドイツ文学と思想でどのように描かれているのかについて、ナポレオン戦争から第二次世界大戦まで通時的に考察する。授業は講義形式で行う。学期末レポートを本テーマで論じてもらう。
授業は以下の通り進める。
1. オリエンテーション
フランス革命とナポレオン戦争
2~3. 戦争と崇高(シラー『ヴァレンシュタイン』『オルレアンの少女』)
4~5. 戦争と暴力(クライスト『ヘルマンの戦い』『ペンテレージア』)
第一次世界大戦
6. 戦争と文化(トーマス・マン『非政治的人間の考察』)
7~8. 戦争と証言(エルンスト・ユンガー『鋼鉄の嵐のなかで』)
9~10. 戦争と世代(レマルク『西部戦線異状なし』)
第二次世界大戦
11. 戦争と詩(ツェラン『死のフーガ』)
12〜13. 戦争と責任(グラス『ブリキの太鼓』)
14~15. 戦争と記憶(ゼーバルト『アウステルリッツ)
事前・事後学修の内容 ドイツの文学・思想・歴史に関心を持ち、授業で紹介された本を自ら読み理解を深めることが望ましい。
予習としては、ヨーロッパ史と文学・哲学史についての簡単な流れをおさえておくこと。

Copyright (c) Mie University