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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 特殊講義:中国地域の民族と宗教 | |
とくしゅこうぎ:ちゅうごくちいきのみんぞくとしゅうきょう | ||
Special Issue: Ethnic Groups and Religions in China | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | humn-cult2100-427
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期集中 |
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開講時間 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 奈良雅史 | |
Masasi NARA | ||
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 日本列島と中国地域に暮らす人々のあいだでは歴史的に様々なレベルで多様な交流が続けられてきた。例えば、三重県熊野市には秦の始皇帝から不老不死の霊薬を探す命を受けて日本列島にやって来たとされる徐福を祀る神社がある。一方、台湾では日本統治期に台湾に渡った日本人が神として祀られてもいる。一方、今日メディアで報道される中国および中国人のイメージの多くは表面的かつ一枚岩的なものにとどまる傾向にある。しかし、例えば、中国には政府が認めているだけで56の民族が暮らしている。また、様々な民間宗教が実践されているだけでなく、イスラームやキリスト教の歴史も古く、宗教的にも多様である。本講義では、文化人類学の諸概念を手掛かりに、中国、台湾、香港などを含む中国地域の民族および宗教に関する民族誌的事例を取り上げ、中国地域に暮らす人々の多様なあり方を学ぶ。そのうえで、日本社会における宗教および民族の多様性についても考える。 |
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学修の目的 | 本講義では、宗教および民族をめぐる諸問題について、国家と宗教、権力と抵抗、エスニシティ、観光化、グローバル化、モビリティなどのトピックを取り上げて、中国地域に暮らす人びとの多様性について理解を深めることを目指す。さらに、そこで得られた知見を踏まえて、自分たちの暮らす社会を捉え直していくことを目指す。 |
学修の到達目標 | ・中国地域における民族と宗教の多様性についての理解を深めること。 ・民族と宗教をめぐる諸問題について文化人類学の概念を用いて考察できるようになること。 ・それらを表現できるようになること。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 期末試験60% コメントシート40% |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | |
教科書 | 使用しない |
参考書 | 参考文献については適宜、授業内で紹介する |
オフィスアワー | 問い合わせは人文学部深田まで j.fukada@human.mie-u.ac.jp |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | 比較文化論、人類学概論、アジア・オセアニアの民族と文化A,Bなど |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 中国地域、宗教、民族、文化人類学 |
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Key Word(s) | China, Religion, Ethnic Group, Cultural Anthropology |
学修内容 | 講義は以下のように進める。ただし、受講者数やその関心や理解度などを鑑みて、変更する場合がある。その場合は授業内で適宜、通知する。 1. イントロダクション:中国地域の宗教と民族の概要 2. 国家と宗教の関係(1):宗教と迷信 3. 国家と宗教の関係(2):権力と抵抗 4. 宗教と世俗のもつれ 5. オーソドキシーとオーソプラクシー:教義と実践 6. グローバル化と宗教復興 7. 中国地域における移民社会(1):中国におけるムスリム・コミュニティ 8. 中国地域における移民社会(2):台湾における新移民 9. エスニシティと宗教性の関係 10. 国民国家とエスニシティ(1):中国における少数民族 11. 国民国家とエスニシティ(2):台湾における族群 12. 国民国家とエスニシティ(3):華僑・華人社会 13. 観光資源化する民族文化 14. 観光開発に伴う民族間関係の変化 15. まとめ 16. 試験 |
事前・事後学修の内容 | 中国地域の基本知識を概説書などによって事前に学習しておくこと、授業内で紹介された参考文献を参照することが望ましい。 |