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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 アメリカ文学演習C
あめりかぶんがくえんしゅうしー
Seminar in American Literature C
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2100-298
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 金曜日 7, 8時限
開講場所

担当教員 田畠 健太郎

TABATA, Kentaro

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 20世紀アフリカ系アメリカ文学の男性作家による主要作品を英語原文で、あるいは翻訳を使って読み通し、物語的、文学的、社会的、歴史的な問題点を探り、クラスで議論する。
学修の目的
学修の到達目標 20世紀アフリカ系アメリカ文学について、概論的な知識だけでなく、実際に作品を鑑賞して理解を深める。男性作家によるアフリカ系アメリカ文学の特徴や変遷を理解し、主要な作品について説明できる
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 レスポンスペーパー30%、プレゼンテーション30%、期末ペーパー40%
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

問題自己設定型PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫
教科書 リチャード・ライト『ブラック・ボーイ』上下巻(野崎孝訳、岩波文庫、1962年)
ジェイムズ・ボールドウィン『ビール・ストリートの恋人たち』(川副智子訳、早川書房、2019年)
その他はハンドアウトを配布
参考書 渡辺利雄『講義アメリカ文学史』 第II巻、第III巻
諏訪部浩一編『アメリカ文学入門』
オフィスアワー 金曜4コマ目(7・8時限)、場所は本来、人文3階田畠研究室だが、改修工事のため移転中。初回授業時に指示する。
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 アメリカ文学演習D
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=4072
キーワード アフリカ系アメリカ文学
Key Word(s) African-American Literature
学修内容 第1回:イントロダクション:20世紀のアフリカ系アメリカ文学概観・基礎知識の共有
第2回:W. E. B. デュボイス『黒人のたましい』:20世紀前半のアフリカ系アメリカ文学の問題の所在について
第3回:リチャード・ライト『アンクル・トムの子供たち』(“The Ethics of Living Jim Crow”):英文(アフリカ系アメリカ英語の口語表記も含む)の読み方について
第4回:リチャード・ライト『アンクル・トムの子供たち』(“The Ethics of Living Jim Crow”):「抗議小説」について
第5回:リチャード・ライト『アンクル・トムの子供たち』(「ビッグ・ボーイ故郷を去る」):「抗議小説」と感情移入の関係について
第6回:リチャード・ライト『ブラック・ボーイ』:「自伝小説」について
第7回:リチャード・ライト『ブラック・ボーイ』:「自伝小説」と感情移入の関係について
第8回:リチャード・ライト『ブラック・ボーイ』:アメリカ南部の人種差別について
第9回:リチャード・ライト『ブラック・ボーイ』:『アンクル・トムの子供たち』との比較について
第10回:ラングストン・ヒューズ 詩(“The Negro Speaks of Rivers”など数編):英詩の読み方、ライトとの比較について
第11回:ジェームズ・ボールドウィン “Everybody’s Protest Novel”:エッセイの背景事情、特に『アンクル・トムの小屋』と『アメリカの息子』について
第12回:ジェームズ・ボールドウィン “Everybody’s Protest Novel”:「抗議小説」への批判について
第13回:ジェームズ・ボールドウィン『ビール・ストリートの恋人たち』:小説と感情の関係について
第14回:ジェームズ・ボールドウィン『ビール・ストリートの恋人たち』:ライトの作品との比較について
第15回:ジェームズ・ボールドウィン『ビール・ストリートの恋人たち』:授業まとめ(20世紀のアフリカ系アメリカ文学について)
事前・事後学修の内容 詳細は初回授業時に指示する。英語で読んでくる授業回と、日本語訳で読んでくる授業回がある。基本的には、予習として、毎回4~5ページの英文、あるいは数十ページの日本語訳を丁寧に読んでくることが求められる。必要に応じて様々な辞書や翻訳なども参考にしながらちゃんと読み通してほしい。小難しい抽象的なことを考える前に、自分の素直な感情や反応に自信をもって、作品を味わってもらいたい。

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