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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 美術理論・美術史演習D
びじゅつりろん・びじゅつしえんしゅうでぃ
Seminar D in Art History
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2100-339
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 5, 6時限
開講場所

担当教員 藤田伸也

FUJITA, Shinya

実務経験のある教員 大和文華館で11年間、学芸員として東洋日本美術作品の研究・収集・保存・展示に携わり、その実務経験がこの授業には反映されている。

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 20世紀の日本のマンガについて、美術史学の視点から学ぶ。
第2次大戦以後に大きな発達を遂げたマンガを、子どもの読みものや一部の愛好者のためのものとしてサブカルチャーと位置付けるのではなく、美術史の中で捉えて、その表現や意味について考察する。
2000年以前の作品を対象とし、多くの学生にとっては古くてよく知らないマンガが中心になる。
『現代マンガの全体像』呉智英著(双葉文庫)をテキストにして読み進む。
学修の目的 マンガを通して日本文化の基礎知識を得る。
戦後の日本社会の発展とマンガとの関わりを理解するようになる。
マンガの見方を学び、マンガの多様性を理解し、読む力を身につける。
学修の到達目標 マンガの歴史を理解し、その特性や作家等に関する正確な知識を得る。
日本と世界におけるマンガの価値について説明できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 発表および関心・積極性60%、レポート40%。
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 DVD利用による視覚資料や展覧会見学等により、実作品に対する受講生の興味を高め、理解を深める。
教科書 『現代マンガの全体像』呉智英著、双葉文庫、1997年。
各自入手のこと。
参考書 授業中随時指示する。
オフィスアワー 毎週水曜日12:00~13:00、金曜日12:00~13:00、藤田研究室(教養教育2号館2階)
受講要件 可能であれば展覧会等の見学を行う。
その際の交通費・入館料等は各自の負担となる。学生教育研究災害傷害保険には必ず加入していること。
予め履修が望ましい科目 美術理論や美術史の科目
発展科目
その他 欠席する場合は、メールで連絡すること。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード マンガ
Key Word(s) comic
学修内容 テキストを読み進みながら、マンガの基礎知識を獲得し、その発達の諸相について考察する。発表担当者はレジュメ、パワーポイント等によって発表する。
[授業計画]
第1回 授業の概要、マンガとは。発表者の割り当て
第2回 戦後の日本社会とマンガ
第3回 テキスト講読(1)時代区分論
第4回 テキスト講読(2)前史 戯画・諷刺画
第5回 テキスト講読(3)第1期 1945〜58 月刊誌の時代
第6回 テキスト講読(4)第2期 1959〜65 貸本、週刊誌、「漫画読本」①
第7回 テキスト講読(5)第2期 1959〜65 貸本、週刊誌、「漫画読本」②
第8回 テキスト講読(6)第3期 1966〜73 週刊誌、「ガロ」、「COM」①
第9回 テキスト講読(7)第3期 1966〜73 週刊誌、「ガロ」、「COM」②
第10回 テキスト講読(8)第4期 1974〜78 ギャグ、少女マンガ①
第11回 テキスト講読(9)第4期 1974〜78 ギャグ、少女マンガ②
第12回 テキスト講読(10)第5期 1979〜86 ヤング誌、四コママンガ①
第13回 テキスト講読(11)第5期 1979〜86 ヤング誌、四コママンガ②
第14回 テキスト講読(12)第6期 1986〜 情報マンガ、文学への影響
第15回 まとめ
事前・事後学修の内容 発表者は担当する章・節で述べられるマンガ作品・作家、用語等について、大学や公共の図書館等を利用し、可能な限り多様な文献図書を調べる必要がある。また他者の発表についてもコメントできるように、辞典・図録等で予習しておくこと。ネット上の画像や作品情報等は役に立つが、発表資料として利用する際には慎重を要する。

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