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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修 選択
授業科目名 特殊講義:アジア学B
とくしゅこうぎ:あじあがくB
Special Lecture : Asian Studies B
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2100-425
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 火曜日 5, 6時限
開講場所

担当教員 ラッタナセリーウォン センティアン(人文学部)

RATTANASERIWONG SANGTIEAN

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 本講義では、東南アジア諸国における「①言語政策」「②東南アジアにおける外国語としての日本語」「③役割語」という3つのテーマを設け、各テーマにおけるいくつかの論点を取り上げて考察する。
Part①「言語政策」
中国語、英語、日本語などの外来言語及びその文化がいかに東南アジア諸国の社会に浸透し、影響を与えているかを学ぶ。多言語社会の先進国であるシンガポールとマレーシア、そして言語統一によって国民の団結心を生み出すことに成功したタイを例として取り上げ、各国における言語政策を対照し、比較する。
Part②「東南アジアにおける外国語としての日本語」
戦時から現代に至るまでの日本語教育の歴史的背景、及び現在の日本語教育の状況と今後の課題について考察する。さらに、日本語が東南アジア諸国の現代社会においてどのように位置づけられているかを見ていく。
Part③「役割語」
言語は社会の変容によって変わっていくものであり、言語使用がその時代の社会を反映していることは言うまでもない。本講義では「役割語」という日本発の研究分野の枠組みから、東南アジア言語の代表としてタイ語を取り上げて分析することを試みる。
学修の目的 講義で取り上げる様々な課題について議論することにより、「言語」と「社会」の関係性を学び、東南アジアの人々に対する理解を深める。
学修の到達目標 日本と東南アジアにおける「言語」と「社会」に関する課題に焦点を当てながら、自発的な問題発見力及び分析力を身に付ける。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 毎回の小テスト(4問程度)40%、発表(グループワーク、2回)40%、試験か小レポート20%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)
問題自己設定型PBL
プロジェクト型PBL
実地体験型PBL

特色ある教育

キャリア教育の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 質問や意見があれば、授業中いつでも気軽に聞いてください。
教科書 必要に応じて資料を配布する。
参考書 奥村みさ・郭俊海・江田優子ぺギー(2006)『多民族社会の言語政治学-英語をモノにしたシンガポール人のゆらぐアイデンティティ』ひつじ書房
金水敏(2007)『役割語研究の地平』くろしお出版
国際交流基金「日本語教育機関調査」https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/
田中寛(2015)『戦時期における日本語日本教育論の諸相ー日本言語文化政策論序説』ひつじ書房
オフィスアワー 事前にアポイントを取ってください。
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 特になし
発展科目 特になし
その他 出席チェックの代わりに各クラスの時間内で教えた内容から出題する小テスト(4問程度)を毎回行う。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 東南アジア、言語政策、日本語教育、役割語、タイ語
Key Word(s) Southeast Asia, Language Policy, Japanese Education, Yakuwarigo, Role Language, Thai
学修内容 1. イントロダクション
2. 東南アジアにおける言語使用状況
3. シンガポールの言語政策
4. マレーシアの言語政策
5. タイの言語政策
6. 課題発表
7. 東南アジアにおける戦時の日本語教育とその後
8. 東南アジアにおける日本語教育の現状と課題
9. 「やさしい日本語」「日本語教育文法」とは①
10. 「やさしい日本語」「日本語教育文法」とは②
11. 課題発表
12. 役割語研究①
13. 役割語研究②
14. 役割語研究③
15. 総括
事前・事後学修の内容 配布した資料を事前に予習する必要がある。グループ発表、レポート作成などに関する準備事項はクラスで指示する。

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