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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 医学部医学科 ・臨床実習
救急医学
受講対象学生 学部(学士課程) : 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修 必修
授業科目名 救急医学
きゅうきゅういがく
Emergency Medicine
単位数 単位
ナンバリングコード
開放科目 非開放科目    
開講学期

スケジュール表による

クリニカルクラークシップ概要に記載される救急医学の各習慣スケジュールと臨床実習表に記載の年間スケジュールを参照する。

開講時間 月曜日 1, 2, 3, 4時限; 火曜日 1, 2, 3, 4時限; 水曜日 1, 2, 3, 4時限; 木曜日 1, 2, 3, 4時限; 金曜日 1, 2, 3, 4時限
実習科での業務スケジュールにより変更される場合がある
開講場所 三重大学医学部付属病院 救命救急センター・総合集中治療センター、その他

担当教員 ○今井寛(医学部)、川本 英嗣(医学部)、家城 洋平(医学部)、伊藤 亜紗実(医学部)

○IMAI, Hiroshi、KAWAMOTO,Eiji、IEKI Yohei,ITO Asami

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 救急医療、災害医療、外傷初期診療、およびプレホスピタル(病院前救護)の基本的な知識や技術を学ぶ。
医療全体に占める救急医としてのありかた、存在意義、アイデンティティや救急医の姿勢について学ぶ。
救急疾患、災害医療、重症外傷などの多岐にわたる傷病者に対する初期対応を臨床実習を通じて体感し臨床現場からより知識や技術の理解を深める。
大学病院が果たすべき役割を理解し、地域へ貢献すること、すなわち医療を提供することで社会的貢献をすることの意義、大切さ、尊さを学ぶ。
学修の目的 救命救急・総合集中治療センターに搬入される患者さんの対応を中心に、救急疾患についての基本的な知識や初期対応について学び、さらに他の専門診療科の対応する疾患の初期対応を通じて、医療の基本である救急医療に関する基本的な知識や技術、および医師としての姿勢を学ぶことを目標としている。
また救急医療、災害医療、多発外傷などの重症症例の全身管理・集中治療管理を通じて、医療全体における救急医の果たす役割を認識し救急医療、災害医療、集中治療、外傷初期診療についてより深く理解することができるようになる。
学修の到達目標 医学教育モデル・コア・カリキュラムに定められる以下の項目が救急医学実習において特に考慮すべき学習到達目標となる。
E-5, E-9, F-1-5), &), 37), F-2-12), F-3-6)-(4), G-2-5), 6), 37), G-3-4), G-4-1)-(7),
また、医師、医療者が身につけるべき態度・習慣・医療保険制度に関わる内容について目を通しておくことが望ましい。
B-1-8), C-3-1), C-5, D-1-4)-(1), (3), (9), D-6-1), D-6-3)-(2), D-7-4)-(3)-2, 7, 12, D-7-4-(7), D-8-2), D-8-3, D-8-4)-(1) 1, 6, E-8, E-9, F-1)-14), F-2-16)

救急医療の学習の目的を達成することを念頭に、実習期間中に到達すべき目標として次に記載された項目がある。
・地域の救急医療システムの使い方を説明する。
・救急隊員・救急救命士と地域の救急医療の問題を話し合う。
・病院前救急の現場を見学し、救急患者になされた対応を説明する。
・近医の救急の現場を見学し、救急患者になされた対応を説明する。
・三重大学医学部附属病院の救急時間外診療のシステムを説明する。
・救急診療・集中治療に必要な施設・備品・物品・薬品を列挙する。
・BLS/ACLS、外傷対応法をデモンストレーションする。
・救急患者・集中治療患者の診療に参加する。
・それぞれの患者を診療し、病態・問題点・解決法を全人的に説明する。
・それぞれの患者に対する診察・救急処置・全身治療を手伝う。
・救急医療に熱意のある態度を示す。
・災害医療について説明ができ、また三重大学医学部附属病院の災害対策についても説明することができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 「態度」・豊かな人間性と高い倫理観を持って行動できる。
 「態度」・科学的根拠に基づいて考え、判断することができる。
 「態度」・地域医療の実践に必要な使命感と責任感を有している。
 「態度」・生涯を通して自らを高めていく態度と医科学の進歩を追求する研究心を持っている。
 「技能」・患者の身体的、ならびに社会心理的状況を科学的、統合的に評価し、全人的医療を実践できる。
 「技能」・医学・医療の国際化に対応できる「語学力」「自己表現力」「多文化理解力」を有している。
 「技能」・医療チームで必要な「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「協調性」を理解し、多職種連携によるチーム医療に参加することができる。
 「知識」・医療実践に必要な医学・医療の知識を修得している。
 「知識」・社会人と医療人に求められる豊かな知識と教養を有している。
 「知識」・地域と国際社会で求められる保健・医療・福祉を理解している。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 口頭試問50%、レポート50%、計100% (合計60%以上で合格)
授業の方法 講義 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
キャリア教育の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 総括試験に臨床能力評価を30年度より組み入れる予定。
教科書 標準救急医学、監修: 日本救急医学会、医学書院
救急診療指針、監修:日本救急医学会
参考書 救急蘇生法の指針-医療従事者用、監修: 日本救急医療財団心肺蘇生法委員会、へるす出版
外傷初期診療ガイドライン、監修: 日本外傷学会・日本救急医学会、へるす出版
オフィスアワー PHS 4557 または、救命救急センター1階秘書を通じて連絡。
受講要件 4年次に実施される、CATO (医療系大学間共用試験実施評価機構)によるCBT (Computor based test)、OSCE (客観的臨床能力試験)に合格していること。
予め履修が望ましい科目 医学科1年次から4年次までに履修、合格が求められている全科目。
発展科目
その他 新型コロナウィルス感染症について状況が様々に変化するため、その都度適切な対応をとれるように十分に周囲の情報に注意してください。自分自身の体調管理は非常に大切であり、適切な行動をとれるように心がけましょう。
また不明なことがあれば、また心配なことがあれば教育担当医や学務と相談してください。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 救急医療、病院前救急、集中治療、心肺蘇生法、ショック、敗血症、多臓器不全、外傷、熱傷、中毒、熱中症、低体温、災害医療
Key Word(s) Emergency Medicine, Prehospital Emergency Care, Critical Care, Cardiopulmonary resuscitaiton, Shock, Sepsis, Multiple organ failure, Trauma, Burn, Intoxication, Heat Stress Disease, Hypothermia, Disaster Medicine,
学修内容 診療参加型臨床実習

1週目
月 附属病院2階ICU、8:30 申し送り参加、附属病院救急患者診療、16:30 申し送り参加
火 附属病院2階ICU、8:30 申し送り参加、附属病院救急患者診療、16:30 申し送り参加
水 附属病院2階ICU、8:30 申し送り参加、附属病院救急患者診療、16:30 申し送り参加
木 実習協力病院救急外来見学実習
金 実習協力病院救急外来見学実習

2週目
月 救急車同乗実習 (午後から夜まで)
火 救急車同乗実習 (午後から夜まで)
水 附属病院2階ICU、8:30 申し送り参加、附属病院救急患者診療、16:30 申し送り参加
木 附属病院2階ICU、8:30 申し送り参加、附属病院救急患者診療、16:30 申し送り参加
金 附属病院2階ICU、8:30 申し送り参加、附属病院救急患者診療、 ディスカッション

救急搬送患者の実習をしながらさらに、時間の許す範囲で教員による講義をうけることになります。
事前・事後学修の内容 事前学習: 医学教育モデル・コア・カリキュラムの該当する到達目標について事前に参照し、理解の不足しているところについては参考図書などで学習しておくこと。
事後学習: 医学教育モデル・コア・カリキュラムの該当する到達目標のうち理解が不十分な項目や実習で経験した症例についてアウトカムや課題を整理し、教科書や文献、PubMedなどEBMに基づいた復習により問題解決レベルの知識を統合定着させる。

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