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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 医学部医学科 ・臨床実習 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 4年次, 5年次 |
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選択・必修 | 必修 |
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授業科目名 | 薬剤学 | |
やくざいがく | ||
Clinical Pharmacology and Therapeutics | ||
単位数 | 単位 | |
ナンバリングコード | medc-medc-PHAM-2201-001
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
スケジュール表による 2017年1月〜2018年3月 |
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開講時間 |
火曜日9:00-15:10, 水曜日9:00-17:20 |
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開講場所 | 病棟・診療棟1F 薬剤部医薬品情報室 病棟サテライトファーマシー | |
担当教員 | ○岩本卓也(薬剤部) | |
○IWAMOTO, Takuya | ||
実務経験のある教員 | TDM、病棟活動を含む臨床薬剤師業務 | |
SDGsの目標 |
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授業の概要 | チーム医療を実践する上で必要となる病院薬剤師の役割を学ぶ。 調剤室、注射剤供給管理室、がん薬物療法、麻薬・総合製剤室、薬効評価解析室、薬剤管理指導室における薬剤師業務を学ぶ。また、様々な剤形の特徴を理解し、インスリン自己注射や自己血糖測定の方法についても学ぶ。 |
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学修の目的 | 有効かつ安全な薬物療法を実践するために必要な情報の入手や投与設計への応用について学び、チーム医療における薬剤師とのパートナーシップの構築について理解する。 |
学修の到達目標 | ・医療における医師と薬剤師の役割について説明できる。 ・処方と医薬品の流れについて説明できる。 ・処方せんの機能と法的位置づけについて説明できる。 ・持参薬確認および病棟薬剤業務の概要について説明できる。 ・薬剤師が処方、投薬、副作用モニタリングへの関与を通じてリスクマネジメントと医薬品の適正使用に貢献していることを感じとることができる。 ・インスリン自己注射、自己血糖測定に使用する器具を取り扱うことができる |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 実習態度・実習理解度(80%)、小テストの結果(20%)をもとに、評価する(計100%のうち、60%以上で合格)。 |
授業の方法 | 講義 演習 実技 |
授業の特徴 |
問題提示型PBL(事例シナリオ活用含) 問題自己設定型PBL プロジェクト型PBL 実地体験型PBL |
授業改善の工夫 | 平成30年度より、薬剤師の患者指導に同行したり、持参薬の確認方法を体験する参加型の実習を取り入れる予定。 |
教科書 | 平成29-30年度 医学部4-5年生臨床実習 薬剤部実習テキスト |
参考書 | 図解 よくわかるTDM―基礎から実践まで学べるLesson160 (第3版), じほう: 2014 |
オフィスアワー | オフィスアワー:薬剤部 月曜日~金曜日 8:30-17:15 電話連絡:薬剤部薬務室(内線5331) 指導教員:岩本卓也 PHS 7425 メール taku-iwa@clin.medic.mie-u.ac.jp |
受講要件 | 4年時に実施されるCATO(医学系大学間共用試験実施評価機構)によるCBT(Computer based test)、OSCE(客観的臨床能力試験)に合格していること。 |
予め履修が望ましい科目 | 医学科1年から4年次までに履修、合格が求められている全科目。 |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | TDM(薬物血中濃度モニタリング)、DI(医薬品情報)、医薬品集、抗がん剤無菌調製、院内製剤、医療用麻薬、PK/PD(薬物動態/薬力学), AUC (薬物血中濃度時間曲線下面積)、トラフ濃度(薬物を反復投与したときの最低血中濃度)、服薬アドヒアランス(患者が理解して薬を服用すること),薬剤管理指導(入院患者の薬歴管理と服薬指導等を介して薬物治療を支援すること) |
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Key Word(s) | TDM(Therapeutic Drug Monitoring)、DI(Drug Information)、Formulary, Compounding for anticancer drugs、hospital preparation、、PK/PD (Pharmacokinetics/ Pharmacodynamics)、Narcotic drugs、 AUC (Area Under the concentration-time curve)、Trough concentration、Medication adherence、Pharmaceutical care |
学修内容 | 火曜日(初日) 医療における薬剤師の役割(講義)、調剤実習(見学・体験)、剤形の特徴(講義、体験)、薬効評価解析室(講義、見学、演習) 水曜日(2日目) 注射剤供給管理室(見学)、持参薬確認・病棟薬剤業務(見学、体験)、がん薬物療法管理室(見学、体験)、麻薬・総合製剤(見学)、インスリン自己注射・自己血糖測定(体験) |
事前・事後学修の内容 | 1.腎機能低下者における腎排泄型薬剤の投与設計について、以下の演習をするので、予習しておくと良い。 バンコマイシンの投与設計 【患者背景】 年齢70歳、性別 女性、身長150 cm、体重 50 kg 【現病歴】 MRSA敗血症(40℃の発熱) 【臨床検査値】 血清クレアチニン 1.2 mg/dL、BUN 20 mg/dL、血清カリウム 3.8 mEq/L eGFR 28.7 mL/min *参考パラメータ: 目標血中濃度 トラフ15-20 µg/mL、ピーク50 µg/mL、 分布容積(Vd) 0.4-1.0 L/kg、蛋白結合率 34.3%、塩酸バンコマイシン点滴静注用®の実際の規格(500 mg/バイアル) 1. 上記の患者に対するバンコマイシン注の投与量を設計しなさい。 バンコマイシン点滴静注用の用法用量 通常、成人には1回1 gを1日2回12時間毎に点滴静注する。 キーワード 腎機能低下、維持投与量、ローディングドーズ(負荷投与量、初期投与量) 2.大腸がん患者の服薬指導を行うので、代表的な以下の化学療法について予習しておくと良い。 FOLFOX療法(レボホリナート、フルオロウラシル、オキサリプラチン併用療法) FOLFIRI療法(レボホリナート、フルオロウラシル、イリノテカン併用療法) |