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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・地域理解・日本理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
授業科目名 日本国憲法
にほんこくけんぽう
Constitutional Law of Japan
授業テーマ 教育の法と人権
単位数 2 単位
ナンバリングコード
libr-comp-LAWS1121-001
開放科目 非開放科目    
分野 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開講学期

前期

開講時間 金曜日 1, 2時限
開講場所

担当教員 中岡 淳(非常勤講師)

NAKAOKA Jun

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 教職課程の一環として「日本国憲法」を受講する学生が多いことを念頭に、この授業では、憲法のなかでも教育に関わる個人の基本的人権や国の統治の仕組みを中心に講義を行う。前半(第2回~第6回)は、教育基本法や学校教育法など教育に関わる法がどのような国の機関によって作られ、その機関が憲法上どのような位置づけにあるのかを学ぶ。後半(第7回~第14回)は、教育のあり方をめぐって生じる人権問題について検討する。その際、実際の裁判例や架空のケースを通じて、受講者の皆さんが事件の当事者や弁護士であったなら、どのような判断を下すかを考えもらう。
学修の目的 ①日本国憲法というテクストの基本原理やその背景にある歴史や思想を知る。
②将来、公立学校の教員や県庁などの公務員になったときに、あなたは国家権力の行使の担い手として、憲法の理念や国民の基本的人権に配慮しなければならなくなる。その際に、憲法が、公立学校の教員や公務員に、どの程度の権力の行使を許し、どのような場合に、その権限の行使が憲法違反となり得るのかを理解する。
③法律の条文に限らず、新聞や小説、会議の資料など、社会人として恥ずかしくない程度の基礎的なテクストの読解力を身に付ける。
学修の到達目標 ①日本国憲法の基本的な考え方について適切に説明できるようになること。
②難解なテクストであっても、自分の力で読み解く能力が身についていること。
③日常生活で出会う様々な問題に関して、その時々の感情にとらわれず、客観的かつ論理的に考えられるようになること。また、それを文章で適切に表現できるようになること。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 学期末に行う筆記試験の成績を評価基準とする。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 受講者の要望や理解度に合わせて授業の進行を調整する。
教科書 ①西原博史・斎藤一久『教職課程のための憲法入門〔第2版〕』(弘文堂、2019年)
②上田健介ほか『憲法判例50! START UP』(有斐閣、2016年)(Maruzen eBook Library コンテンツID: 3000041693)
参考書 【見やすい図録を含めた資料集として】
 ①斎藤一久・堀口悟郎『図録 日本国憲法』(弘文堂、2018年)
【法学および憲法学の入門書として】
 ②道垣内正人『自分で考えるちょっと違った法学入門〔第4版〕』(有斐閣、2019年)(Maruzen eBook Library コンテンツID: 3000076012)
 ③木村草太『キヨミズ准教授の法学入門』(星海社、2012年)
 ④長谷部恭男『憲法の良識』(朝日新聞出版、2018年)
 ⑤初宿正典ほか『いちばんやさしい憲法入門〔第5版〕』(有斐閣、2017年)(Maruzen eBook Library コンテンツID: 3000043937)
【憲法に関わる裁判の判例集として】
 ⑥長谷部恭男ほか編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ〔第7版〕』(有斐閣、2019年)
 ⑦野坂泰司『憲法基本判例を読み直す〔第2版〕』(有斐閣、2019年)(Maruzen eBook Library コンテンツID: 3000083761)
【憲法について詳しく調べたいときのために】
 ⑧新井誠ほか『憲法Ⅰ 総論・統治』(日本評論社、2016年)(Maruzen eBook Library コンテンツID: 3000043499)、同『憲法Ⅱ 人権』(日本評論社、2016年)(Maruzen eBook Library コンテンツID:3000043500)
 ⑨曽我部真裕・見平典『古典で読む憲法』(有斐閣、2016年)(Maruzen eBook Library コンテンツID:3000028079)
 ⑩長谷部恭男編『注釈日本国憲法⑵ 国民の権利及び義務1』(有斐閣、2017年)(Maruzen eBook Library コンテンツID: 3000042725)
 ⑪長谷部恭男『Interactive憲法』(有斐閣、2006年)(Maruzen eBook Library コンテンツID: 3000007988)
オフィスアワー 質問等については基本的に授業後か連絡先に記載のメールにて受け付ける。
受講要件 特になし。
予め履修が望ましい科目 特になし。
発展科目 憲法を更に深く学びたい方は、人文学部法律経済学科・社会科学科で開講される、内野広大先生の「憲法」および「憲法制度論」の受講を勧める。
その他 ①教科書2冊は毎回持参すること。六法を購入する必要はない。
②初回を除き、レジュメや追加資料は三重大学のMoodel上に掲載する。
③ぼーっと授業を聞いていても意味がない。教員の話すことを自分のことばでメモること。
④私語等、周囲に迷惑を掛ける受講生に対しては、試験結果からの減点や試験の受験を認めない等の措置を講ずることがあるので、注意すること。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 憲法 権力分立 基本的人権 教育
Key Word(s) Constitution Separation of Powers The Fundamental Human Rights Education
学修内容 第1回 憲法とは何か

     第1部 教育の法をつくるシステムと国の統治の仕組み

第2回 国民が主権を持つことの意味
第3回 議院内閣制における権力分立
第4回 立法権と教育関係法令
第5回 内閣による衆議院の解散とその正当性
第6回 日本の司法制度と違憲審査権

     第2部 教育に関わる個人の基本的人権

第7回 個人の尊厳と基本的人権のスタイル
第8回 学校における生徒の幸福追求と校則問題
第9回 憲法判断のステップと違憲審査基準
第10回 教育現場における思想及び良心の自由
第11回 教育現場における信教の自由と政教分離
第12回 表現の自由とその保障根拠
第13回 教育の自由と学校教育
第14回 教育の自由と教育行政

第15回 これまでの授業の総括と発展問題の検討

※なお、素材とする各テーマは、時事的な出来事や講義の進行具合などにあわせて変更する場合があります。
事前・事後学修の内容 ①授業を受ける前に教科書の該当箇所を読んでくることをお勧めする。教科書のどこに何が書いてあるかを知っているだけでも、定期試験の対策になる。
②受講者が予習復習を行いやすいように、授業で学ぶ(学んだ)事柄に関する情報を整理するためのリアクションペーパーを配布する。毎回授業に参加し、このペーパーを使って予習復習を行っていれば、試験前に慌てて勉強をせずに済むはずである。
③また、定期試験では、上記のリアクションペーパーまたはMoodleの小テスト(練習問題)に記載の問題を一部文章等を変更して、ほぼそのまま出題するので、授業外でもこれらの問題に取り組む時間を作って欲しい。
④教科書と参考書の欄に「Maruzen eBook Library」と記載の図書は、付属図書館が電子ブックとして購入する予定である。パソコンだけでなく、タブレット端末やスマートフォンで閲覧できるほか、「学認」に対応し、自宅等のキャンパス外からでも利用できる。予習復習のために適宜ダウンロードするなどして活用して欲しい。

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