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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 資源循環学科・全教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 選択
授業科目名 植物素材化学
しょくぶつそざいかがく
Chemistry of pulp & paper and wood preservation
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Reso-3241-004
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 野中 寛(生物資源学部)

NONAKA, Hiroshi

実務経験のある教員 地球温暖化防止に向けたバイオマス利用に関する実務経験があり,本講義にも生かされている。

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要 木材は微生物や昆虫による生物劣化を受けその特性を失っていく。本授業では、木材腐朽菌やシロアリなどによる自然界における木材の分解について説明し、化学加工技術による木材の保護について概説する。同時に,木材は主に木材繊維細胞の束であり,紙の原料でもある。木材から紙ができるまでのプロセス,紙のリサイクルについても学習する。
学修の目的 木材の自然界における分解と木材保護の原理,技術,パルピングや紙に関して理解する。
学修の到達目標 木材の自然界における分解と木材保護の原理,技術,紙・パルプに関して基本的な知識を習得し,これからの木材保護のあり方や炭素の循環,森林資源のリサイクルに関して考える力を身につけることができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末試験 80%,小テスト20% の予定
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫 毎回の授業のはじめに,予習内容の確認小テストを行い,理解度を高めた後に講義を行う。
教科書 毎回プリントを配布する。教科書:"Environmental Impacts of Treated Wood" Edited by T.G. Townsend (CRC),木材科学講座4「化学」(海青社)
参考書 木材科学講座12 保存・耐久性」屋我ら(海青社),「きのこと木材」高橋(築地書館),「木材利用の化学」今村ら(共立出版),「住まいとシロアリ」吉村ら(海青社),「法隆寺を支えた木」西岡ら(NHK),「木質の化学」(文永堂出版),「パルプおよび紙」(文永堂出版),「紙の科学」(中外産業調査会)など
オフィスアワー 随時受け付ける。
受講要件
予め履修が望ましい科目 森林化学
発展科目 樹木生理化学,植物材料化学
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 森林資源,持続的循環,生分解,微生物,木材腐朽菌,きのこ,シロアリ,抽出成分,防腐剤,木材保護,木材保存,建築,住宅,パルプ,紙,リサイクル
Key Word(s) Forest, Sustainability, Biodegradation, Microorganism, Wood rotting fungi, Termite, Extractive, Wood preservation, Wood preservative, Wooden architecture, Pulp, Paper, Recycle
学修内容 1. イントロダクション(木材保存の意味)
2. 木材の構造と構成成分
3. 木材劣化の種類
4. 木材劣化の条件
5. 木材の耐朽性(木化と心材化)
6. 表面汚染と辺材変色
7. 木材腐朽菌としてのきのこ
8. 木材腐朽のメカニズム
9. 木材保存剤(防カビ剤、防腐剤、防虫剤)とその環境への負荷
10. 木材保存処理法
11. パルプの種類(機械パルプと化学パルプ)
12. パルプの叩解
13. 抄紙プロセス
14. 紙のリサイクル
15. 試験による理解度確認
16. 総括
事前・事後学修の内容 ・授業の復習:授業ノートやプリントの見直し,教科書や参考書を再読(各回1時間×15=15時間)
・次回授業の予習:配布する英語テキストを授業前によく読んで理解してくる。(各回2時間×15=30時間) 
・試験後の総復習:15時間

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