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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース 学部(学士課程) : 3年次 |
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選択・必修 | 選択必修 教育コース選択必修:海洋P指定科目 選択科目:水圏P指定科目 |
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授業科目名 | 海洋化学 | |
かいようかがく | ||
Chemical Oceanography | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Mari-2531-015
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期集中 2020年開講 |
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開講時間 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 多田 邦尚 | |
TADA, Kuninao | ||
実務経験のある教員 | ||
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 本講義では、海洋環境を理解する上で必要な化学の基礎を学ぶとともに,化学的手法を用いて海洋における物質循環を解明する。また、地球表面の約70%を占める海洋で起っている様々な現象には、現場で生息している生物が深く関与している。特に海洋生態系の低次栄養段階における生物活動を海洋の物理化学環境について、海洋を動的にとらえて解説する。 |
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学修の目的 | 現在の海洋物質循環のメカニズムを化学の視点から理解し、将来の海洋環境がどの様に変動していくのかを自ら考察できるようになることを目指す。 |
学修の到達目標 | 海洋における親生物元素(窒素やリンなど)の循環には微小な生物が深く関わっていることを理解するとともに、海洋を動的にとらえることを目標とする。 化学における物質の状態と平衡(溶液と平衡),物質の変化と平衡(化学反応と化学平衡)ならびに無機物質の性質と利用、有機化合物の性質と利用の項目に関連する講義である。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 毎回課する宿題をレポートとして提出させ、その内容を評価する。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
Moodleを活用する授業 |
授業改善の工夫 | 理解しやすい講義を心がける。 |
教科書 | 海洋科学入門-海の低次生物生産過程-(恒星社厚生閣) |
参考書 | 地球温暖化と海(東京大学出版会),大気・水圏の地球化学(培風館),Marine Geochemistry (Blackwell Science),Aquatic Chemistry (Wiley-Interscience) |
オフィスアワー | 集中講義開講期間中随時 |
受講要件 | 特になし |
予め履修が望ましい科目 | 浮遊生物学 |
発展科目 | 海洋環境調査実習 |
その他 |
環境教育に関連した科目 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 海洋、TSダイヤグラム、Broeckerのコンベアベルト、栄養塩、クロロフィル、物質循環、有機炭素、平均滞留時間、一次生産、セジメントトラップ実験、レッドフィールド比、マーチンの鉄仮説 |
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Key Word(s) | Ocean, T-S diagram, Broecker's conveyor belt, Nutrients, Chlorophyll, Cycle of matter, Organic carbon, Residence time, Primary production, Sediment trap experiments, Redfield ratio, Martin's iron hypothesis |
学修内容 | 第1回:海洋化学とは? 第2回:科学としての海洋化学の始まり 第3回:海水の動き~海流と潮流~ 第4回:海水の物理的性質、海流と海洋深層大循環 第5回:海水の塩分、主要化学組成 第6回:海洋生物生産、栄養塩の分布と循環:生物地球化学的循環 第7回:海洋の生態系と物質循環 第8回:生物活動の化学方程式 第9回:植物プランクトンと栄養塩 第10回:マーチンの鉄仮説 第11回:新生産と再生産 第12回:海洋環境中の有機物 第13回:沈降粒子と懸濁粒子 第14回:海洋堆積物中の有機物とその分解 第15回:レポート作成と講評 |
事前・事後学修の内容 | キーワードについての知識を事前に調べておくことで、講義を深く理解できる。海洋学の基礎を総合的に復習しておくことが望ましい。 事前学修:集中講義開始前までに指定された教科書を熟読しておく(54時間)。 事後学修:講義後、特に疑問や興味を持った箇所についてより詳細な文献を調べてさらに理解を深める(6時間)。 |