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科目の基本情報

開講年度 2020 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 中国の文学C
ちゅうごくのぶんがくしー
Chinese Literature C
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2120-032
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 水曜日 7, 8時限
開講場所

担当教員 花尻 奈緒子

HANAJIRI, Naoko

SDGsの目標

学修の目的と方法

授業の概要  日本でもよく知られる中国人作家・魯迅が、自民族を救わんと教科書に載るような小説を書いていたその裏で、大衆に娯楽を与え、熱烈な支持を得てきた通俗文学があった。それは確かに存在していたにも関わらず、「中国文学史」から長きにわたって排除され、日本に紹介されることも少ない。それはなぜか? そして実際どんな「通俗文学」が存在してきたのか?
 本講義では、「雅と俗」をキーワードに、中国近現代文学を娯楽と厳粛の両面で紹介しつつ、重要な論争・運動、文学評論等を通して、通俗文学と文学史の関係、日本とは異なる近代化過程、文学と政治の関係について考察する。回によっては映像も使用する。
学修の目的 中国近代文学の発展過程、作家・作品、文学理論など、幅広い中国文学の知識を獲得した上で、自身の興味に関連して文学を論じられるようになる。
学修の到達目標 文学関連の論文・資料および作品を通して、多角的視点から問題を認識・表現できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 受講時の取り組み50%、レポート50%、計100%。(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 自主的にリサーチ・読書を行えるよう、予習・復習を前提とした資料を配付する。
教科書 教員が配布するレジュメを使用する。
参考書 授業時に指示する。
オフィスアワー 在室時はいつでも可。
受講要件 この授業は、国語科教員免許の漢文学に該当します。
予め履修が望ましい科目 異文化理解Ⅰ(中国語)abおよび中国語・中国文学関連科目
発展科目 中国文学演習C・Dおよび中国関連科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 中国近現代文学、中国近現代文学史、雅俗、モダニズム、中国知識人、通俗小説
Key Word(s) Chinese Modern and Contemporary Literature, Chinese Modern and Contemporary Literary History, Elegance and Vulgarity, Modernism, Intellectuals in China, Popular novels
学修内容 第1回 ガイダンス
第2回 晩清通俗文学概説 ~花街・恋愛・暴露モノ~
第3回 中国現代通俗文学概説 ~エンタメ満開~
第4回 五四新文化運動と文学革命 ~近代文学爆誕~
第5回 知識人と大衆の乖離 ~がんばれ新文学~
第6回 文芸講話と整風運動 ~政治と芸術どちらが上?~
第7回 文芸講話の実践 ~○○方向に進め!~
第8回 革命英雄物語 ~愛国とエンタメ~
第9回  十七年文学の農村小説 ~カッコいい貧農~
第10回 「紅色経典」と様板戯 ~プロパガンダのお作法~
第11回 新派武侠小説① ~香港からの黒船~
第12回 新派武侠小説②
第13回 通俗文学史の是非 ~アリかナシかは誰が決める~
第14回 間違いのない文学史? ~いつも誰かがいない~
第15回 総括
事前・事後学修の内容 講義に関連する作品(日本語翻訳でよい)などを積極的に読んでおくこと。
中国語の日本語訳を課題にすることがあります。

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