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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
共生環境学科・地球環境学教育コース 学部(学士課程) : 2年次 |
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選択・必修 | 必修 教育コース必修科目 選択科目:環境情報、農業土木コース |
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授業科目名 | 生物地球化学 | |
せいぶつちきゅうかがく | ||
Biogeochemistry | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Envi-2131-005
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
火曜日 1, 2時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 松尾 奈緒子 | |
MATSUO, Naoko | ||
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 生物圏における元素循環のうち、生物が関与する炭素や窒素など生元素の循環を化学反応や酸化還元反応の視点で解説する。また、こうした生元素循環の把握や生態系の構造解析、降水や汚染物質の起源推定、古気候の復元など地球システムを理解するために利用される安定同位体についても解説する。 |
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学修の目的 | 地球システムを理解する際や、地球や地域の環境問題やエネルギー問題について考える際の基礎となる、生物圏の元素循環について理解する。またその評価手法を身につける。 |
学修の到達目標 | 生態系では好気的か嫌気的のどちらか一様な環境ということはほとんどなく、それらがミクロな範囲で隣接していたり、段階的に存在したりする。そして生物圏における物質循環の多くのプロセスが、そうした環境に応じた微生物や植物の酸化還元反応によって駆動されている。このことを理解すると世界がまったく違って見えてくる(と思う)。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 小テスト(25%)、中間テスト(25%)、 期末テスト(50%)、計100%。(合計が60%以上で合格) |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
授業改善の工夫 | |
教科書 | 指定教科書はなし。配布資料を使用。 |
参考書 | 地球化学講座シリーズ(日本地球化学会監修、培風館)、 地球環境化学入門(アンドリュースら著、渡辺正訳、シュプリンガー・フェアラーク東京)、チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る(大河内直彦 著、岩波書店) |
オフィスアワー | 毎週月曜日午後13:00~16:00、場所407号室 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | 基礎化学、基礎生物 |
発展科目 | |
その他 |
環境教育に関連した科目 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 炭素循環、窒素循環、微生物、酸化還元反応、安定同位体、古気候、酸性降下物 |
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Key Word(s) | Carbon cycle, nitrogen cycle, microorganism, oxidation/reduction, stable isotope, paleoclimate, acid deposition |
学修内容 | 第1回 生物地球化学イントロ、基礎化学おさらい 化学の基本用語のおさらいをする。酸化と還元。 第2回 地球のサブシステム 地球サブシステムとボックスモデルについて学ぶ。 第3~5回 生物圏の炭素循環 生物圏の炭素循環のプロセスについて学ぶ。光合成、呼吸、有機物分解、溶脱・流出、風化、炭酸塩生成・溶解、デトリタス沈降、堆積など。 第6~9回 安定同位体地球化学 安定同位体とはなにか。なにがわかるか。 応用1:安定同位体を用いた生態系の構造解析 応用2:安定同位体を用いた降水や汚染物質の起源推定 応用3:安定同位体を用いた古気候の復元 第10~12回 生物圏の窒素循環 生物圏の窒素循環のプロセスについて学ぶ。無機化、硝化、不動化、植物による吸収、脱窒、窒素固定、酸性降下物など。 第13~15回 酸性降下物と森林 森林の水質形成メカニズムについて学ぶ。酸性降下物による陸水の酸性化や森林と土壌の酸緩衝機能について学ぶ。 第16回 期末テスト |
事前・事後学修の内容 | 事前学修 参考図書に挙げた教科書や本を読む。それ以外にも地球化学や生物地球化学に関する本には面白い本がたくさんあるのでせひ読んでください。 事後学修 毎回の配布資料を、授業中に重要ポイントだと伝えた箇所を重点的に読み直し復習する。さらに、授業の最後に行う小テストの内容を復習する。 |