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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | アジア・オセアニアの民族と文化B | |
あじあ・おせあにあのみんぞくとぶんかびー | ||
Ethnology of Asia and Oceania B | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | humn-cult2120-043
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
木曜日 1, 2時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 深田淳太郎 | |
Juntaro FUKADA | ||
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 就職活動のESでは「あなたはどういう人間か?」ということを書き、企業にアピールすることが求められる。そのときに皆さんはきっと、意外と自分で自分のことを知らないと感じるだろう。しかし、この「自分の中に自分でも知らない部分がある」というような「人間の在り方」は必ずしも普遍的なものではない。 「自分探し」という考え方自体が極めて現代的な現象だということはよく言われるが、さらに世界中のさまざまな社会を見てみれば、人間や「自分」について極めて多様な考え方があることが分かるだろう。その中で私たちが持っている「人間」についての考え方は、実は特殊なものであるということを知り、同時に多様な人間についての考え方があることを学んでもらいたい。 |
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学修の目的 | アジア・オセアニア地域には実に多様な形で人間の生が営まれている。これは多様な人間が存在しているとだけではなく、同時に多様な「人間観」が存在しているということでもある。本講義では、様々な地域における多様な人間観について知り、その上で私たち自身が持っている人間観について考えてみたい。 |
学修の到達目標 | ・アジア・オセアニア地域を含む世界には、多様な「人間」と「人間観」が存在していること理解できる。 ・その上で自分自身がどのような「人間」観を持っているのかについて考えることができ、そのような「人間」のあり方を相対化することができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 期末試験(またはレポート)60-70% コメントシート30-40% |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
授業改善の工夫 | 授業方法についてあるいは内容についての質問、要望はコメントシートに書くか、授業後に直接言いに来て下さい。なるべく対応していきたいと思います。 |
教科書 | 特定の教科書は用いません。 参考文献は授業中に紹介します。 |
参考書 | |
オフィスアワー | ・火、水、木の昼休み~午後は研究室にいる可能性が高いです。 ・その他の時間も研究室(教養教育2号館4階)に灯りがついていれば訪ねてきていただいて結構です。 ・確実につかまえたいときは、事前にメールでアポイントをとってください。 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | 教養の文化人類学、文化人類学概論 |
発展科目 | アジア・オセアニアの民族と文化A アジア・オセアニアの社会A、B←特にBは合わせて受講すると人間とお金のつながりがよく理解できるはず アメリカの民族と文化A、B |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 人格、自我、自己決定と自己責任、 |
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Key Word(s) | personality, self, determination and responsibility |
学修内容 | 1.イントロダクション 2.「主体としての人間」の起源Ⅰ:役割社会から 3.「主体としての人間」の起源Ⅱ:M・モースとL・デュモン 4.近世ヨーロッパにおける「世俗内個人」の誕生:啓蒙主義と宗教改革 5.近現代日本における「本当のわたし」Ⅰ 6.近現代日本における「本当のわたし」Ⅱ 7.内面の「意志」の不在Ⅰ:禁忌と天罰 8.内面の「意志」の不在Ⅱ:フィリピン、イロンゴッド族における感情の在り様 9・関係としての人間:ニューカレドニア、カナク人社会における人間 10.人間の境界:パプアニューギニア、アンガティーヤ社会における責任の分配 11.個人主義と関係論的人間のあいだⅠ:パプアニューギニア、トーライ社会における貝貨と人間(前) 12.個人主義と関係論的人間のあいだⅠ:パプアニューギニア、トーライ社会における貝貨と人間(後) 13.ロボットの人格、動物の人格Ⅰ 14.ロボットの人格、動物の人格Ⅱ 15.全体のまとめ |
事前・事後学修の内容 | 講義内で指定する参考文献に可能な限り目を通すこと。 |