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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 教育学部・教科に関する専門科目(A類)・国語 | |
科目名 | 国文学 | |
こくぶんがく | ||
Japanese Literature | ||
受講対象学生 |
教育学部, A 類 他類の学生の受講可 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 69~71 期生 |
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卒業要件の種別 | 選択必修 国語教育コースの選択必修科目 |
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授業科目名 | 国文学講義・近代Ⅳ | |
こくぶんがくこうぎ・きんだいよん | ||
Lecture on Japnese Modern Literature 3 | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | educ-lang-LITR2014-004
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
月曜日 7, 8時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 和田 崇(教育学部) | |
WADA, Takashi | ||
実務経験のある教員 | 【教員名】和田崇 【実務経験】高等学校における非常勤講師の経験を有す 【講義内容との関連性】実務経験より得た文学教育の現状に関する知見を活かして,文学作品の歴史的背景や読解法を教科書検定の問題と関連づけながら教授する。 |
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SDGsの目標 |
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授業の概要 | 昭和から平成にかけて発表された文学作品のうち、言論統制や表現の自由をめぐる問題と関係の深い作品を概観し、自由な想像の下に遂行される創作活動が、どのような場合に制限されるかを考察する。 |
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学修の目的 | 近現代小説をめぐる検閲や裁判に関する知識を学ぶ。 表現の自由という問題に着目することで、文学と現実社会との連関を意識する。 |
学修の到達目標 | 表現の自由をめぐる日本の近現代文学の諸問題を包括的に捉え、文学作品と社会との関係を考察できるようになる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | ・授業への積極的参加度50%+期末試験50%=計100%(合計60%以上で合格) ・3分2以上の出席を要す(ただし、出席点として評価には加えない)。 ※履修者数に応じて別途課題・発表を課し、その評価は「授業への積極的参加度」に含む。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
Moodleを活用する授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | 講義形式ではあるものの、課題遂行や対話による議論を通じて受講者の主体的参加を促す。 |
教科書 | ・テキストは授業で配布する。 ※欠席者にはMoodleを用いてPDFファイルで配布する。 |
参考書 | ・国文学編集部編『知っ得 発禁・近代文学誌』(学灯社) ・牧 義之『伏字の文化史:検閲・文学・出版』(森話社) ・水沢 不二夫『検閲と発禁 : 近代日本の言論統制』(森話社) ・金 ヨンロン, 尾崎 名津子, 十重田 裕一[編]『「言論統制」の近代を問いなおす : 検閲が文学と出版にもたらしたもの』(花鳥社) ・辻田 真佐憲『空気の検閲 : 大日本帝国の表現規制』(光文社新書) ・戸田 輝夫『『蟹工船』消された文字 : 多喜二の創作「意図」と「検閲」のたくらみ』(高文研) ・河原 理子『戦争と検閲:石川達三を読み直す』(岩波新書) ・日高 昭二『占領空間のなかの文学:痕跡・寓意・差異』(岩波現代全書) ・伊藤 整『裁判』上巻・下巻(晶文社) ・丸谷 才一[編]『作家の証言:四畳半襖の下張裁判』(朝日新聞社) ・根津 朝彦『戦後『中央公論』と「風流夢譚」事件:「論壇」・編集者の思想史』(日本経済評論社) ・小林 真理[編]『文化政策の思想』(東京大学出版会) ・アライ=ヒロユキ『検閲という空気 : 自由を奪うNG社会』(社会評論社) ※その他は授業内で適宜提示する。 |
オフィスアワー | 時間:毎週月曜日と火曜日の昼休み 場所:国文学第1研究室(和田崇研究室) |
受講要件 | ・国文学概説を履修済であること。 ・初回講義を無断欠席した者は受講を認めない。 |
予め履修が望ましい科目 | 国文学概説(*必須),国文学講義または演習の近代編(*望ましい) |
発展科目 | 国文学講義(近代)および国文学演習(近代)の各科目 |
その他 |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=4093 |
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キーワード | 日本近現代文学、表現の自由 |
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Key Word(s) | Modern Japanese Literature, Freedom of Expression |
学修内容 | 第1回…イントロダクション―文学作品と表現の自由― 第2回…内務省検閲と文学(1)―小林多喜二「蟹工船」― 第3回…内務省検閲と文学(2)―石川達三「生きている兵隊」― 第4回…GHQ検閲と文学(1)―中野重治「五勺の酒」― 第5回…GHQ検閲と文学(2)―坂口安吾「戦争と一人の女」― 第6回…小まとめ①―検閲と表現の自由― 第7回…ワイセツと文学(1)―伊藤整訳『チャタレイ夫人の恋人』― 第8回…ワイセツと文学(2)―澁澤龍彦訳『悪徳の栄え』― 第9回…ワイセツと文学(3)―伝・永井荷風「四畳半襖の下張」― 第10回…小まとめ②―性表現と表現の自由― 第11回…イデオロギーと文学―深沢七郎「風流無譚」― 第12回…プライバシーと文学(1)―三島由紀夫「宴のあと」― 第13回…プライバシーと文学(2)―柳美里「石に泳ぐ魚」― 第14回…小まとめ③―作品のモデルと表現の自由― 第15回…全体のまとめ 第16回…定期試験 |
事前・事後学修の内容 | 毎回の授業時に配布する次回のテキストを必ず読んでおくこと。 |