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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース 学部(学士課程) : 3年次 水圏プログラム:選択必修 海洋プログラム:選択 |
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選択・必修 | 選択必修 教育コース選択必修:水圏P指定科目 |
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授業科目名 | 魚類種苗生産学実習 | |
ぎょるいしゅびょうせいさんがくじっしゅう | ||
Practical Training on Fish Seed Production | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Mari-2534-002
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
通年 |
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開講時間 |
前期は時間割外開講。後期は集中(2泊3日) |
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開講場所 | 前期:実験水槽群,後期:東京海洋大学大泉ステーション(山梨県北杜市) | |
担当教員 | ○淀 太我(生物資源学部海洋生物資源学科),吉岡 基(生物資源学部海洋生物資源学科) | |
○YODO,Taiga; YOSHIOKA,Motoi | ||
実務経験のある教員 | 淀太我:淡水魚の生態を調査研究する実務職に3年間従事していた経験を活かし,金魚やニジマスといった淡水魚の人工授精や仔稚魚期の形態形成および環境因子との関わりについて実務的に指導する。 | |
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 魚類の種苗生産に関する技術の実際を体験的に学習する。 |
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学修の目的 | 魚類の代表的種苗生産技術について理解するとともに,種苗生産や養殖現場における環境負荷などの影響について体験的に理解し,他の分野に応用できるようになる。 |
学修の到達目標 | 魚類増養殖業における代表的理論と基礎的技術の一部を自ら対象生物を扱って体験することにより,その作業手順と意義を理解するとともに,魚類養殖場の現場についての認識を高める。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | レポート(90%),実習中の受講態度(10%) |
授業の方法 | 実習 |
授業の特徴 |
グループ学習の要素を加えた授業 Moodleを活用する授業 |
授業改善の工夫 | できるだけよい施設,材料,道具を使っての実習の実施につとめる。 Moodleを利用し,画像資料を配信したり,各班の結果を共有することにより,他の班の結果を自班と比較してレポートで考察できるようにする。 |
教科書 | 指定せず |
参考書 | 水族繁殖学(隆島史夫・羽生功編;緑書房),水族育成論(隆島史夫;成山堂),大学生のためのレポート作成ハンドブック(三重大学教養教育院) |
オフィスアワー | 毎週金曜日12:00~12:50,場所:613室(淀) |
受講要件 | 施設に限りがあるため,下記の通り受講制限を行います。 1.水圏増殖学プログラム学生を優先する。 2.他プログラム学生については,正規の履修申告期間における申告者を優先する。 3.他プログラム学生については,水圏増殖学プログラム学生と合わせて最大32名まで受け入れ可能とする。 ただし,宿泊施設の部屋割りの都合上,希望者の男女比によっては32名未満の受け入れになる事がある。 4.受け入れ可能人数を越えた受講希望がある場合,男女別に抽選で受け入れ者を決定する。 |
予め履修が望ましい科目 | 海洋生物学,水産学総論,魚類増殖学,水族発生学,水族繁殖学 |
発展科目 | 水産飼餌料学,栽培漁業学 |
その他 |
環境教育に関連した科目 ※実習の一部は東京海洋大学大泉ステーション(山梨県北杜市)を利用し,宿泊滞在して実施する。旅費等実習費用は自己負担となる。 ※この授業科目の一部は生物資源学研究科実験水槽群を利用して行われる。 高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 増殖,養殖,飼育,種苗生産,ニジマス,キンギョ,人工授精,水質測定 |
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Key Word(s) | Stock enhancement, Seed production, Aquaculture, Rainbow trout, Gold fish, Artificial insemination, Water quality management |
学修内容 | 学習内容は下記の2項目で,いずれも時間外に行われる。両者を併せて単位が認められる。また,開講時期は対象生物の繁殖期に合わせる。 1.温水魚(キンギョ等)の孵化・飼育および水質の測定と管理(4月~7月) 屋外水槽という閉鎖的環境で魚類を学生自らが飼育し,水質の測定と管理を行うことにより,魚類の種苗生産および増養殖技術を体験的に習得する。また,小生態系である飼育水槽における水質変動や魚類の成長・生残を解析することにより,水圏生態系の物質循環や養殖を始めとする人間活動が生態系に与える影響を体験的に学習する。継続的にデータ採取を行う持続力と,水槽の状態を把握する洞察力が重要である。 生物の飼育のため,給餌など毎日の活動が求められる。 2.冷水魚(ニジマス等)の人工授精(東京海洋大学大泉ステーション,11月頃:2泊3日) 重要な水産資源であるマス類の増養殖技術を体験的に修得する。 魚類の養殖が水質に与える影響を実測を基に体験的に修得する。 サケ科魚類の精子の運動性について,実験を基に体験的に修得する。 サケ科魚類の外部形態および内部構造について,解剖して体験的に修得する。 |
事前・事後学修の内容 | 1. 予習項目:キンギョについて,品種改良の基となった種や,品種の種類や改良の歴史,飼育における注意点を専門書等を参照して予習する(240分/期) 復習項目:日々の測定値を速やかに整理して班員間で共有し,飼育環境の良否を協議し,必要に応じて改善策を練る(30分/日) 2. 予習項目:サケ科魚類の採卵および人工授精法について,関連科目や参考書を用いて予習しておく(60分/期)。魚類の解剖手法や手順について,臨海実習等既習のテキストや専門書を参照して予習する(60分/期) 復習項目:測定した水質データや精子の運動性データについて,そのような結果が得られた原因を専門書等を参照して探求する(120分/期) |