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開講年度 | 2020 年度 | |
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開講区分 | 教養教育・教養統合科目・国際理解・現代社会理解 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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授業科目名 | 宗教学A | |
しゅうきょうがくえー | ||
Religious Studies A | ||
授業テーマ | 仏教とは何か | |
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | libr-comp-RELS1211-001
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開放科目 | 非開放科目 | |
分野 | 人文 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象) | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
金曜日 5, 6時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 片倉 望(非常勤講師) | |
KATAKURA Nozomi | ||
SDGsの目標 |
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授業の概要 | 1.仏教流入以前の中国の心身観、死生観はどのようなものだったのか。知識人のレベルと一般人のレベルに分けて考える。また、生まれ変わりや因果応報の考え方など、後の仏教受容に際しても重要な役割を果たしたと思われる古来の考え方にも注目して解説を行う。 2.范縝の「神滅論」は、何故、仏教者に対して強烈なインパクトを与えたのか。仏教思想の構造との関係から考察する。また、その中で、そもそも仏教とはどのような宗教であるのかを明らかにする。 |
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学修の目的 | 日本は仏教国と言われ、家の宗教を問われれば仏教と答える学生も多い。しかしながら、では、仏教とはどのような宗教で、あなたの家の仏教はどのような特徴を持っているのですか、と問われた場合、それに答えられる学生は殆どいないであろう。そのような学生たちに対して、仏教の基本構造を解説することを通して、彼らが、仏教とは何か、と聞かれて、その三本柱から説明し、また、庶民の間に広まった念仏系の仏教や、武士階級の禅宗、そして密教等の違いを簡単に説明できるようになることを目的とする。 |
学修の到達目標 | オーム真理教のようなカルト教団に、かなりの学問的知識をもった学生・院生や医者が騙されて入信させられていたことは衝撃であった。もし、彼らが、仏教に対する基本的知識を持ち合わせていたのなら、おそらくはそのような選択肢を選ぶことはなかったものと思われる。仏教の構造に関わる、護教的なものではない正しい知識を持つことが、現代に生きる我々にとって極めて重要な意義を持っていることは、このような凄惨な事件が証明していると言っても過言ではない。この授業を通して、いかがわしいカルト宗教などに騙されないような、正しい知性を持つことができるようになることを期待して止まない。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 原則として毎回の質疑(40%)と学期末試験(60%)の評価、普段の学習態度を総合して判断します。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
授業改善の工夫 | 現在でも、仏教に関わりの深い落語のビデオを見せ、その解説を通して仏教の理解を深めるという工夫をしているが、かなり好評であるため、さらにその内容を充実させていくことに努めたい。 |
教科書 | 適宜プリントにて配布する。 |
参考書 | 講義のなかで紹介する。 |
オフィスアワー | 授業終了後。 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 因果と報応、六道輪廻、解脱 |
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Key Word(s) | buddhism, religion, nirvana, rinne |
学修内容 | 漢代から六朝時代に至るまで、中国の心身観、死生観がどのように変化したのかを、仏教思想の流入との関係を軸として概観する。なお、授業の中でその日のテーマに合わせて編集したDVD(例えば、六道輪廻に関わる落語等)を適宜使用する。 第1回先秦諸子の心身観・死生観 第2回漢代の心身観・死生観 第3回薄葬論の心身観・死生観 第4回一般人の心身観・死生観 第5回六朝時代の神滅・不滅論争 第6回神不滅側の論理(1)袁宏 第7回神不滅側の論理(2)慧遠 第8回神不滅側の論理(3)郗超「奉法要」 第9回神不滅側の論理(4)宗炳「明仏論」 第10回神滅側の論理(1)庾闡・謝瞻 第11回神滅側の論理(2)范縝「神滅論」 第12回「神滅論」の思想構造(1) 第13回「神滅論」の思想構造(2) 第14回梁の武帝と「神滅論」 第15回沈約「神不滅論」 |
事前・事後学修の内容 | 仏教に対する対する解説書は多いが、護教的なものが多く、むしろ授業前には読まない方がよいと考えている。「リトル・ブッダ」という映画があり、その中で仏陀の伝記がかなりうまく映像化されているので、それを見ておくとよい。また、毎回、プリントで資料を渡すので、講義の後、板書した内容と資料とを照らし合わせて、講義の内容を復習し、疑問点があれば次回の講義の際に質問するようにしてほしい。 |