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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・国際理解・現代社会理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
授業科目名 比較文化論
ひかくぶんかろん
Comparative culture
授業テーマ 「日本人論」の批評
単位数 2 単位
ナンバリングコード
LICMPC1

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
分野 人文 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開講学期

後期

開講時間 金曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 グットマン ティエリー(人文学部)

GUTHMANN, Thierry

guthmann-th@human.mie-u.ac.jp

学修の目的と方法

授業の概要 「日本人論」及び「日本人論思想」の概念を解説した上で現代日本社会においてその思想が影響を及ぼしている様々な具体例(図書、論文、テレビ番組等)を紹介する。続いて日本人論に対する主な批判的理論を利用しながら日本人論の問題点に迫る。そして、授業の本論に入り、古典から最新までのいくつかの日本人論的な図書、テレビ番組等を比較文化の観点から批評する。つまり、他の文化との比較を通じて日本人論において唱えられている日本社会・文化の独自性を相対化する。
学修の目的 この授業を受講することで学生はいわゆる日本文化の独自性を唱える考えから、一定の距離を保ちながらバランスのとれた知識を得る。その延長として、日本文化の普遍的な要素を認識し、また、外国の文化に対してもさらなる理解を得られる。
学修の到達目標 日本人に関する固定観念にとらわれず自らの文化・国民の特徴を比較文化の観点に立って客観的に分析することができるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常点(授業への積極的な参加が求められる)20%、期末試験(小論文)80%、計100%。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 FD(Faculty Development)プログラム、学生の授業評価アンケートの結果を参考にし、常に改善に努めている。
教科書
参考書 以下の「事前・事後学修の内容」欄を参照
オフィスアワー 毎週の木曜日14:40~16:10、GUTHMANN研究室(人文学部校舎3階)
受講要件 なし
予め履修が望ましい科目 なし
発展科目 なし
その他 同じ科目名の授業を「演習」という方法で前期に開講する。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 比較文化、日本人論
Key Word(s) comparative culture, theories/discussions about the Japanese
学修内容 第1回:様々な日本人論(図書、論文、小説、映画、講義等)
第2回:日本人論の批判1
第3回:日本人論の批判2
第4回:古典1:『菊と刀』
第5回:『タテ社会の人間関係』と『甘えの構造』という2つの古典
第6回:『タテ社会の人間関係』と『甘えの構造』という2つの古典・続
第7回:現代日本人論1:『国家の品格』
第8回:現代日本人論2:『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』
第9回:広告等における日本人論
第10回:テレビ番組(一般)『Cool Japan発掘!かっこいいニッポン』
第11回:テレビ番組(スポーツ)オリンピックの放送
第12回:『12人の優しい日本人』:日本人論の風刺
第13回:『12人の優しい日本人』:日本人論の風刺・続
第14回:総合まとめ:日本人論の批評を通じた比較文化
第15回:総合まとめ:学生の質問に答えながら
事前・事後学修の内容 授業中扱われる文献のいくつかを読むことが望ましい。
以下、その文献のリストを掲載する。
『菊と刀』(ルース・ベネディクト)
『タテ社会の人間関係』(中根 千枝)
『甘えの構造』(土居 健郎)
『国家の品格』(藤原 正彦)
『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』(ケント・ギルバート)
また、日本人論の徹底批判を行った文献として杉本 良夫、 ロス・マオアやハルミ・ベフの著書・論文(英文が多いが、和文もある)を読むことを勧める。

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