三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 資源循環学科・全教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 選択
農業生物教育コース、グローカル教育コース推奨科目
授業科目名 植物栄養学
しょくぶつえいようがく
Plant Nutrition
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BO-AGRI-2

ナンバリングコード一覧表はこちら

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 5, 6時限
開講場所 大講義室

担当教員 水野隆文(生物資源学部資源循環学科)

 Mizuno Takafumi

学修の目的と方法

授業の概要 自然界における大きな物質循環の一つに、土壌と大気に含まれる無機物を植物が吸収し、有機物を作り出す作用がある。植物における物質の吸収と配分、光合成、各種元素の役割を理解したうえで、食料生産における施肥の重要性を学習する。光合成と窒素同化による炭素・窒素の取り組みと糖質、脂質、タンパク質代謝について学ぶほか、各元素がなぜ植物にとって必要かを具体例を挙げて説明する。また化学肥料と有機質肥料、堆肥の基礎について学習し、農業に必要な施肥の基本について学ぶ。
学修の目的 植物の必須元素の必要性について学び、無機物から有機物を作出する「生産者」としての植物の重要性を理解することを目的とする。植物が必要とする元素とは何かを学習した上で、その役割や吸収、分配に関わる生化学的および分子生物学的知見について学習する。また植物栄養学の前身が肥料学であったことを踏まえ、、農業の基本である肥料について知見を得、化学肥料の必要性や有機栽培に使うことができる肥料の種類について知識を得るほか、土壌改善に必要不可欠な堆肥についての知見を得る。
また,食料生産における肥料の重要性を理解した上で,肥料の生産や施用が生態系や環境に与える影響についても考えるほか,将来的に予想される食糧危機についても考察する.
学修の到達目標 植物における各種元素の吸収、輸送、利用について知識を獲得することにより、植物栄養学的知見からの生育診断ができるようになる。また農作物に必要な栄養としての肥料、土壌改善に必要な堆肥についての知識を得ることができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末試験100%。ただし期末試験の受験には2/3以上の授業に出席していることが必要。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 図表のプリント配布およびスライドによる説明を適宜し、わかりやすく説明する。適度な緊張をもたせる。予習・復習用のプリントについても配付し、授業中に記述させることによって授業内容の記憶・定着を目指す。
教科書 特に指定はしないが、以下の参考書を購入し予習・復習に利用するのが望ましい。
参考書 植物栄養学第二版(文永堂)、新植物栄養学・肥料学(朝倉書店),その他土壌、肥料、堆肥等に関する各種書籍などは授業中に紹介する。
オフィスアワー 質問は授業後適宜受け付ける。また7階742号室に担当教員が在室の時は適宜対応する。
受講要件 土壌学と無機化学の知識は植物栄養学の理解に必要不可欠なため、2年前期で受けていることが望ましい
予め履修が望ましい科目 無機化学、土壌学
発展科目 土壌学実験
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
高校理科 (生物)

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 元素循環、養分吸収、同化、必須元素、肥料・堆肥
Key Word(s) element circulation, nutrition uptake,Anabolism, essential elements, fertilizer/compost
学修内容 1.植物栄養学とは・必須、有用元素の発見と定義・
2. 植物の物質輸送(1)根(吸収機構、シンプラストとアポプラスト)、茎(構造および導管、師管輸送)
3. 植物の物質輸送(2)茎(導管、師管輸送)葉(構造、蒸散、アクアポリン)、光合成①チラコイド反応
4. 光合成②ストロマ反応、C4光合成、CAM光合成
5. 生体膜輸送、ポンプ、チャネル、トランスポーター
6. 窒素固定
7. 必須元素各論 (1)窒素
8. 必須元素各論(2)リン
9. 必須元素各論(3)カリウム、カルシウム
10. 必須元素各論(4)マグネシウム、イオウ、鉄
11. 必須元素各論(5)鉄の輸送体、銅、マンガン
12. 必須元素各論(6)亜鉛、ニッケル、ホウ素
13. 必須元素各論(7)モリブデン、塩素、有用元素(ナトリウム、ケイ素、アルミニウム、コバルト)
14. 肥料①肥料の歴史、化学肥料と有機質肥料、主な化学肥料
15. 肥料②複合肥料、有機質資材、有機質肥料、堆肥
16. 試験
事前・事後学修の内容 事前に指定参考書を読み、理解すること
授業ではスライドを印刷したもの(語句を記入する形式のもの)、および予習復習用のプリントを配布します。

Copyright (c) Mie University