シラバスの詳細な内容を表示します。
→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)
開講年度 | 2019 年度 | |
---|---|---|
開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
共生環境学科・全教育コース 学部(学士課程) : 3年次 |
|
選択・必修 | 選択 選択科目:地球環境プロ指定科目、環境デザインプロ指定科目、農業土木プロ指定科目 |
|
授業科目名 | 土壌圏循環学 | |
どじょうけんじゅんかんがく | ||
Environmental soil physics | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BO-AGRI-2
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 |
|
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
|
開講時間 |
金曜日 1, 2時限 |
|
開講場所 | ||
担当教員 | ○取出 伸夫(共生環境学科),渡邊晋生(共生環境学科) | |
○TORIDE Nobuo, WATANABE Kunio |
授業の概要 | 農地における水分・熱・化学物質の移動と循環について,土壌物理,土壌化学の視点から講義する.今まで学んできた基礎知識の発展科目として位置づけ,土壌物理学に関わる現場的課題を紹介する.そのため,不飽和水分移動,溶質移動,熱収支,化学物質の吸着や分解反応などの基礎理論を確認した上で,農地にかかわる環境問題として,窒素循環,放射性セシウムの移動と除染,塩類化,土の凍結と凍上問題などをとりあげて解説する. |
---|---|
学修の目的 | 農地における水循環,物質循環にかかわる環境問題を,土壌物理,土壌化学の視点から理解し,土中の水分・熱・流れの果たす役割に関する知識を得る. |
学修の到達目標 | 農地における水分・熱・化学物質の移動の基礎理論を理解する.その上で,農地にかかわる環境問題に対する数理モデルの果たす役割を学ぶ. |
ディプロマ・ポリシー |
|
成績評価方法と基準 | レポート100%(60%以上で合格) |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
授業改善の工夫 | レポートにより学生の理解度を確認し,また授業に対する要望等を書いてもらうことにより,適宜,授業改善を行う. |
教科書 | 土壌物理学~土中の水・熱・ガス・化学物質移動の基礎と応用 (ウィリアム・ジュリー+ロバート・ホートン 著 取出伸夫 監訳) 築地書館, |
参考書 | 土壌学の基礎 生成・機能・肥沃土・環境 松中照夫 農文協 |
オフィスアワー | 随時受け付け.部屋番号574. |
受講要件 | 特になし. |
予め履修が望ましい科目 | 土壌物理学,植物・土壌と水,土壌学 |
発展科目 | 土壌圏物質移動論 |
その他 |
教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください) 高等学校教諭一種免許状(理科)地学 |
MoodleのコースURL |
---|
キーワード | 溶質移動,不飽和水分移動,熱収支,窒素循環,放射性セシウム,除染,塩類土壌,土壌汚染,凍結,凍上 |
---|---|
Key Word(s) | Solute transport, Unsaturated water flow, Energy balance, Irrigation, Nitrogen cycle, Radioactive cesium, Soil freezing |
学修内容 | 1. 農地における水・熱・化学物質移動にかかわる問題 2. 不飽和土中の水分移動: リチャーズ式 3. 畑地の灌漑水量: 不飽和水分移動におけるTRAMの問題点 4. レポート: 土中の溶質移動: 保存則とフラックス 5. 土中の溶質移動: 移流分散式 6. 土の養分保持と粘土の役割 7. 土中の放射性セシウムの移動 8. 農地における放射性セシウムの除染 9. 水田と畑地における窒素成分移動 10. レポート: 乾燥地農業における水管理と塩類問題 11. 土の熱現象: 大気のエネルギー収支 12. 土の熱現象: 地表面エネルギー収支 13. 土中のガス移動 14. 凍土壁による遮水工法 15. 寒冷地における農地の凍結と融解 16. レポート |
事前・事後学修の内容 | 土壌物理の基礎的事項である水分保持,不飽和水分流れ,溶質移動については,「土壌物理」の教科書で復習すること.福島における放射性物質汚染について可能な範囲で調べておくこと. |