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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 全学が開講する教職に関する科目(教育学部学生を除く)
受講対象学生 学部(学士課程) : 4年次
選択・必修
授業科目名 教職実践演習(国語・中高)
きょうしょくじっせんえんしゅう(こくご・ちゅうこう)
単位数 2 単位
ナンバリングコード

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間
第1回~5回は水曜日1-2限目。 第6回目以降は土日の集中講義になります。 詳細は確定次第掲示します。
開講場所 掲示で確認すること

担当教員 長濱文与,澤口哲弥

NAGAHAMA Fumiyo, Tetsuya Sawaguchi

学修の目的と方法

授業の概要 授業は、2つのパートから成る。原則として演習形式とする。第1パート(第1回~第5回)では、三重県を中心とした地域の教育問題や中高の発達段階に関する知識・理解を確認する。第6~15回では、これまでに得た学修成果に基づきながら、それらを発展的に伸展するべく、新しい教育状況を踏まえた授業を構想し、課題や場作りの実践を行う。新学習指導要領の基礎となるコンピテンシーの概念及びクリティカル・リーディングの理論に基づき、学習プロセスを〈理解〉〈推論〉〈評価〉に類別し、プロセス毎に「主体的・対話的で深い学び」となる学習方略を考える。また、マイクロ・ティーチングによって実践の検証をする。 演習では、多くの受講生が学習経験を豊富に持つ、あるいは教育実習で多くの実習生が経験する、国語科における読むことの授業を中心に扱う。そしてそれを窓口にして国語科全体へと視野を拡張する。
学修の目的 一人一人の履修状況や到達度の把握及び授業課題の遂行を通して、教育に必要な理論を基盤とした実践的指導力が形成されているかを確認する。
学修の到達目標 ①学校の社会的役割と教師の資質を理解し、問題解決することができる。
②生徒の発達・学習をめぐる現代の教育問題に対して適切な理解を示すことができる。
③学級・学校経営に必要な関係者との連携・協力の重要性を理解し、関係者との連携を活かした問題解決を示すことができる。
④具体的な課題に対するグループ討論、模擬的な実践・分析検討を通して、三重県を中心とした地域における現代的な教育問題や中高の発達段階を踏まえた授業内容・方法を具体的に提示し考察することができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 第1回〜第5回まで30%、第6回〜15回まで70%(合計60%以上で合格)
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 *6~15回 中学校学習指導要領解説 国語編〈平成29年度告示〉 高等学校学習指導要領解説 国語編〈平成29年度告示
参考書
オフィスアワー *集中講義ですので、その日の授業外の時間です。
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード クリティカル・リーディング(6~15回)  「資質・能力」(6~15回)
Key Word(s) Critical Reading(6~15回)  Competency(6~15回)
学修内容 第1回 オリエンテーション(下村智子)
オリエンテーション:4年前期までに学修してきた内容や実習等を通して学んだ事柄等に基づいてグループや個人で省察する。学びの履歴を基にした学生自身のカリキュラム体験の省察と目標設定を行う。

第2回 社会変化が学校教育に及ぼす影響と今後の教員に求められる資質能力(山本裕子)
近年の社会環境の変化が学校教育に及ぼす影響を確認・分析し、今後の日本社会に求められる教員の資質能力、及びその育成について、グループワークを通して学ぶ。

第3回 生徒の対人関係能力育成に関わる近年の教育現場の現状や課題(長濱文与)
生徒の対人関係能力育成に関わる近年の教育現場の現状や課題を取り上げ,生徒理解をふまえた解決策をグループで探究する。

第4回 教員研修としての授業検討や観察(守山紗弥加)
模擬授業検討や観察を通して、多角的な視点で教育実践を捉え、自律的に学び続ける教師、学び合うコミュニティとしての省察のあり方を探究する。

第5回 教員の役割と職務内容と「教員の多忙化」(六角英彰)
教員の役割と職務内容について確認し,その部分で問題となっている「教員の多忙化」を取り上げ,その軽減策について探究する。 

第6回 新しい教育状況と国語科教育―求められる資質・能力(澤口哲弥)
これまでに得た学修成果を踏まえつつ、新学習指導要領の考え方を今後どう取り入れていくべきかについて、資料をもとにディスカッションする。

第7回 テクストを〈理解〉する授業方略―クリティカル・リーディング①(澤口哲弥)
テクストを〈理解〉する授業方略について、具体的な教材をもとに考える。

第8回 テクストを〈推論〉する授業方略―クリティカル・リーディング②(澤口哲弥)
テクストを〈推論〉する授業方略について、具体的な教材をもとに考える。

第9回 テクストを〈評価〉する授業方略―クリティカル・リーディング③(澤口哲弥)
テクストを〈評価〉する授業方略について、具体的な教材をもとに考える。

第10回 「主体的・対話的で深い学び」につながる課題と場づくり(澤口哲弥)
新学習指導要領で示された概念を参考としながら、学習者が興味を持って自ら動き出す国語科の授業とは何かを考える。

第11回 評論を中心教材とした授業(澤口哲弥)
〈理解〉〈推論〉〈評価〉のいずれかについて課題(発問)を考え、マイクロ・ティーチングを通して、その目的と効果を分析する。評論を中心としながら複数のテクストと関連づけることを視野に入れた実践を行う。

第12回 小説を中心教材とした授業(澤口哲弥)
〈理解〉〈推論〉〈評価〉のいずれかについて課題(発問)を考え、マイクロ・ティーチングを通して、その目的と効果を分析する。小説を中心としながら複数のテクストと関連づけることを視野に入れた実践を行う。

第13回 詩歌を中心教材とした授業(澤口哲弥)
〈理解〉〈推論〉〈評価〉のいずれかについて課題(発問)を考え、マイクロ・ティーチングを通して、その目的と効果を分析する。詩歌を中心としながら複数のテクストと関連づけることを視野に入れた実践を行う。

第14回 古典を中心教材とした授業(澤口哲弥)
〈理解〉〈推論〉〈評価〉のいずれかについて課題(発問)を考え、マイクロ・ティーチングを通して、その目的と効果を分析する。古典を中心としながら複数のテクストと関連づけることを視野に入れた実践を行う。

第15回 国語科で育みたいこと―学修の振り返りと構想(澤口哲弥)
それぞれの取り組んだ授業およびその分析・考察を報告し、意見を交換することを通じて、各自の省察をさらに深める。

第16回 ふり返り(長濱,他)
事前・事後学修の内容  6~15回については、事前の学修では、教育実習等における自らの実践を振り返り解決すべき課題を明らかにするとともに、中学校、高等学校国語科の新学習指導要領に見られる指導論、教材論、授業論について把握し、今後国語科教育がどのように変容するのかについて考察しておくこと。事後の学修では、教職に向けて、本授業科目の受講を踏まえ、国語科の内容と方法について熟考し、自身の教科教育観を育てていくこと。

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