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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 医学系研究科(修士課程・博士前期課程)看護学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次
選択・必修
授業科目名 看護病態機能学II
かんごびようたいきのうがく2
Pathophysiological Nursing
単位数 2 単位
ナンバリングコード
MD-N PAT 4

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 11, 12時限
開講場所 看護情報ステーション(2)

担当教員 小森照久(三重大学名誉教授)

KOMORI Teruhisa

学修の目的と方法

授業の概要 病態機能の理論を学び、臨床現場での看護実践に応用できる能力を養う。
学修の目的 病態機能に関する基礎的な知識を得て、これを基礎に学習や応用ができるようになる。
学修の到達目標 1.精神神経免疫学を理解できる。
2.サイトカインが各種病態に関与していることを理解できる。
3.各種薬剤の作用機序、副作用を理解できる。
4.メタボリックシンドロームの意義と病態を理解できる。
5.癌の病態を理解できる。
6.病態機能の理論を看護実践に生かせる。
7.最近解明されてきている各種病態や治療から今後の看護を展望できる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 出席・参加状況と課題レポートにより総合的に評価する。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 授業中に質問を促し、理解度を確認して、不十分な点は補足する。学生の授業評価の結果を参考に改善していく。
教科書 その都度資料を配布または紹介する。
参考書 その都度資料を配布または紹介する。
オフィスアワー
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他 大学院であり、自ら学ぶ姿勢が重要である。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 精神神経免疫学、サイトカイン、メタボリックシンドローム、ストレス、ホルモン、薬剤、癌
Key Word(s) psychoneuroimmunology, cytokines, metabolic syndrome, stress, hormone, drugs, cancer
学修内容 1~2.精神神経免疫学の歴史、発展
精神神経免疫学の黎明期からの発展を歴史的に追い、その基本的な考え方と根拠を理解し、こころと身体との関わり、身体機能の調節機構を理解することによって、病態の理解と、その上での看護の基本を学ぶ。
3~4.精神神経免疫学的観点による身体疾患の病態
神経系、内分泌系、免疫系による身体機能の調節を理解した上で、その失調として、高血圧症、糖尿病、喘息、胃十二指腸潰瘍などを含む狭義、広義の心身症の病態、自己免疫疾患をはじめとする免疫系の疾患の病態を理解する。
5~6.メタボリックシンドロームの病態
脂肪組織によるアディポサイトカインの分泌と、いわゆる善玉、悪玉アディポサイトカインによるインスリンや動脈硬化などへの関与を理解することで、メタボリックシンドロームの病態を理解する。
7~8.内分泌系の働きと内分泌疾患
視床下部、下垂体前葉、および各内分泌器官の分泌刺激およびフィードバック調節を理解し、それぞれの機能亢進や低下による病態を理解する。下垂体後葉ホルモンの働きと関連する病態を理解する。
9~10.癌の病態
発がんに関して細胞内シグナル伝達と遺伝子発現制御機構を理解し、がん遺伝子、がん抑制遺伝子の働きなど癌に関する基本的な知識を深め、低酸素誘導因子などの最新の知見を調べて、癌の病態を理解する。
11~12.各種サイトカインと疾患の関係
各種サイトカインについて、その作用、ネットワーク、拮抗作用を理解し、さまざまな身体疾患の病態に関与していることを理解する。
13~15.各種薬剤の作用機序
H1ブロッカーの作用機序とアレルギーの病態の理解、H2ブロッカーの作用機序とプロトンポンプ阻害薬との違い、ベータブロッカーの作用機序と応用範囲、糖尿病患者に使用しない理由、ACE阻害薬の作用機序、プロスタグランジンの概要と応用範囲、利尿剤各種と腎機能の関係、鎮痛剤の種類と作用機序、モルヒネの作用機序など、主要な薬剤の作用機序を理解する。
16.各種薬剤の副作用
H2ブロッカーによるせん妄など看護上で重要な薬剤の副作用、副作用の発生頻度の高い薬剤、頻度は低いが薬剤の使用頻度が高いために注意を要する副作用、重篤な副作用があって特に注意を要する薬剤について理解する。
事前・事後学修の内容 幅広い課題を扱い、課題についてまとめ、発表する機会も多くあり、調べる過程で見つけた文献等から好奇心をもって知識を広げてほしい。

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