三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択必修
教育コース選択必修:水圏P指定科目
授業科目名 水産飼餌料学
すいさんしじりょうがく
Aquaculture Feed Science
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BO-FISH-2

ナンバリングコード一覧表はこちら

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 開放科目    
  他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可
開講学期

後期

開講時間 火曜日 1, 2時限
開講場所 生物資源棟 219教室

担当教員 吉松 隆夫(生物資源学部海洋生物資源学科)

YOSHIMATSU Takao

学修の目的と方法

授業の概要 地球規模の将来的な食糧問題や環境問題の解決を考えてみた場合,海洋などの水圏を利用した水産増養殖の果たすべき役割は年々大きくなってきている。本講義では必修科目の浅海増殖学での講義内容をさらに掘り下げ,種苗生産過程におけるもっとも重要な構成要素である海産ワムシなどの初期餌料生物の培養法と利用法,さらには健苗育成にとり重要な魚類栄養学的知見について,三重大学を初めとする日本の研究者のこれまでの貢献や最新の研究情報を織り交ぜながら講義する。
学修の目的 世界的な食糧問題,環境問題と,その解決のための方策を学習し,自らが三重大学生物資源学部で学ぶ意味および意義を再確認,再認識するとともに海洋水産系の大学生としての自覚と誇りを涵養,その責務を自覚する。
学修の到達目標 さまざまな水産生物,とくに有用魚介類の種苗生産に用いられるワムシを初めとする初期餌料生物を多角的見地から総合的に理解し,さらにその培養利用技術を正しく運用・開発してゆく能力が養える。また公務員試験等の農学,水産学分野の専門試験内容に的確に,正しく対応ができるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
生物圏生命科学科プログラム-JABEE学習・教育目標との対応:B(○)、D(◎)
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

地域に貢献できる誇り高い職業人の基礎となる知識と問題解決能力を涵養できる。

成績評価方法と基準 期末試験(70%),課題レポート(20%),その他(10%)等
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 パワ-ポイント等のIC視覚教材と板書を併用してノ-トを取らせたり,質問をしたりしながら,講義を聴くだけの単調な内容にならないように注意する。また最新の研究情報を用いるように心がけ,授業内容が陳腐とならないように配慮する。
教科書 特になし。適宜資料等を配布する。
参考書 適宜必要に応じて紹介する。
オフィスアワー 月曜日-金曜日17:00-18:00,616号室(予約不要)
受講要件 特になし。
予め履修が望ましい科目 浅海増殖学,浅海増殖学実習。
発展科目 特になし
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
環境教育に関連した科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 水産,初期餌料生物,種苗生産,ワムシ,培養,栄養要求
,水産科教員,水産系公務員
Key Word(s) Aquaculture, Live foods, Larvi culture, Fish production
学修内容 講義内容,順序は必要に応じて若干の変更がある。

1. 講義の紹介,種苗生産と餌料生物
2. 初期餌料生物の培養と利用(総論)
3. 初期餌料生物の培養と利用(初期餌料生物の探索の歴史)
4. 初期餌料生物の培養と利用(海産ワムシの生物学)
5. 初期餌料生物の培養と利用(海産ワムシの培養法)
6. 初期餌料生物の培養と利用(海産ワムシの給餌法)
7. 初期餌料生物の培養と利用(アルテミアの培養法)
8. 初期餌料生物の培養と利用(ミジンコ類の培養法)
9. 初期餌料生物の培養と利用(微細藻類の培養法)
10. 魚類栄養学(仔稚魚の栄養要求)
11. 魚類栄養学(初期餌料生物の栄養特性)
12. 魚類栄養学(魚類の必須脂肪酸要求)
13. 魚類栄養学(初期餌料生物の栄養強化技術)
14. 魚類栄養学(甲殻類等の栄養要求)
15. 初期餌料生物研究の最前線
16. 定期試験
事前・事後学修の内容 予習は特に必要としないが,次回の講義までに各自がメモした板書内容や口頭説明事項を見直して配布資料とともに整理し,復習しておくことが望ましい。また講義で興味を持った内容に関する成書や解説書,事業報告書などに自主的にあたり理解を深める努力を求める。将来,水産試験場や研究所など,この分野の研究職,技術職に就職することを考えている人は受講が強く望まれる。

Copyright (c) Mie University