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開講年度 | 2019 年度 | |
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開講区分 | 教養教育・教養統合科目・現代科学理解 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次 |
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授業科目名 | PBL医学・看護学(現代科学) | |
ぴーびーえる いがく・かんごがく | ||
PBL Medical Science and Care | ||
授業テーマ | 味と匂の生理学 | |
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | LIMEDN1
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 |
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開放科目 | 非開放科目 | |
分野 | 自然 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象) | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
金曜日 5, 6時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 玉利 健悟(教養教育院) | |
TAMARI, Kengo |
授業の概要 | 医学は医療・介護職にとっては必須なものですが、どの分野の学生にとっても、自分の病気の理解や、日常の健康問題に対する正しい判断のために、重要な学問です。中でも、ものを味わったり、嗅いだりすることは人生の楽しみだけでなく、危険の察知など、誰にとっても重要な研究テーマであります。 本授業は、問題解決型授業(Problem Based Lerning: PBL)の手法を用いています。この手法は通常の講義形式で学ぶよりも、より実践的な力が備わる優れた方法として、近年急速に普及しています。 大学生は卒業のために、「卒業論文」を作成しなければなりません。つまり、在学中に、何か新しい発見をし、それを矛盾なく発表する必要があります。そのためには、文献検索、仮説設定、実験調査、考察、論文作成、発表といったスキルが必須です。本授業は、その基本スキルを大学の早い段階で一通り学べますので、これから学問に向かう姿勢づくりに最適です。 授業では、個別またはグループでの味覚と嗅覚に関する問いに、①調査を行い、②課題を発見し、③解決策を考え、④発表を行います。①調査や②課題発見では、基本的には学生が行いますが、関連の知識について教員からサポートも行います。また、③解決策に関しては、実験可能であれば、実際に医療現場でも用いられる味覚検査キットの使用法を講習しますので、一緒に検証してみましょう。④発表は「相手を納得させる」ことを重点にした、プレゼンの指導を繰り返し行います。これらにより、人体に関する専門知識と共に、「卒業論文」を想定した基本的な研究経験から、問題発見能力を同時に獲得することになるでしょう。 具体的な問いとして、普段と違う視覚や嗅覚の影響下で、味覚は変化してしまうのか?人工甘味料の甘さは砂糖とどれ位違うのか?舌の白いもの(舌苔)は味覚にどう影響するか?超味覚保持者(スーパーテイスター)を探せ!などが想定されます。 なお、試験はありません。 |
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学修の目的 | 本授業は、味覚と嗅覚の基本を学びつつ、研究の基本行程である、調査、仮説設定、実験、考察、発表といった活動を体験し、実践的な知識獲得を目的とします。もちろん、完全オリジナルの発想を要求することはありません。自ら課題を発見し、解決手段を提案、実践できるよういになることを目指します。 |
学修の到達目標 | ・基本的な味覚と嗅覚の仕組みを概説できる(C評価) ・味覚と嗅覚について概念を理解し、グループで討論できる。(B評価) ・味覚と嗅覚の調査から課題を見出し、多角的に論じることができる(A評価) ・味覚と嗅覚に関する自らの問に対し、的確で明解な発表をすることができる(AA評価) A評価以上の学生は3つの能力を向上することを狙っています。①人体に関わる様々なリテラシー。②研究の基本となる計画性と実践力。③コミュニケーションによる課題解決力。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 課題提出(個人活動)30点 講義内活動(グループ活動)30点 発表内容40点 |
授業の方法 | 講義 実験 実習 |
授業の特徴 |
問題提示型PBL(事例シナリオ活用含) 問題自己設定型PBL プロジェクト型PBL グループ学習の要素を加えた授業 Moodleを活用する授業 |
授業改善の工夫 | 出来るだけグループ活動に具体的な目的や方法を伝え、迷わないように工夫しています。悩むようでしたら気軽に教員に相談して下さい。 |
教科書 | 特になし |
参考書 | 特になし |
オフィスアワー | 水12:00~12:45総合研究棟Ⅱ314-2室に居室あり。事前にメールで連絡を貰えれば、時間を調整して対応します。 |
受講要件 | 特になし |
予め履修が望ましい科目 | 特になし |
発展科目 | 特になし |
その他 | 特になし |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 生理学 嗅覚 味覚 |
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Key Word(s) | Physiology, Olfaction, Gustation |
学修内容 | 第4回までは図書館やweb等を用いて、個別での味覚と嗅覚に関する調査を行います。第5回で各自報告を行い、類似のテーマを選んだ学生同士でグループを作成します。第7回から教員指導の元、研究計画を立て、可能であれば実験を行います。第12回以降は実験結果を考察し、発表の準備を行い、第15回に最終発表会を行います。 第1回 ガイダンス 第2回 味覚と嗅覚の総論 第3回 個別調査(1/2) 第4回 個別調査(2/2) 第5回 調査内容の報告 第6回 研究テーマの選定とグループ作成 第7回 グループ調査と実験計画(1/2) 第8回 グループ調査と実験計画(2/2) 第9回 味覚検査法の講習 第10回 実験タイム(1/2) 第11回 実験タイム(2/2) 第12回 実験の考察とスライド作成の指導 第13回 発表練習(1/2) 第14回 発表練習(2/2) 第15回 総括 |
事前・事後学修の内容 | 課題に関して、調査、考察が不十分な時は、教員からの資料提供などがあります。グループで相談し、次回までに準備して下さい。基本的に授業内で行うように予定していますので、無理のない研究計画を立てるよう指導します。 |