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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 教養教育・教養基盤科目・基礎教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次
生物資源学部1年C・D
授業科目名 化学基礎I
かがくきそいち
Basic Chemistry I
単位数 2 単位
ナンバリングコード
LICHEM1

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
分野
開講学期

前期

開講時間 月曜日 3, 4時限
開講場所 教養教育校舎

担当教員 稲垣 穣(生物資源学部)

INAGAKI, Minoru

学修の目的と方法

授業の概要 生命活動の化学的理解に役立つ基礎的な学力と、2年次以降の関連分野の講義の基礎となる学力を養う。
化学の基礎知識を再確認し,それを身近な問題を考える際に応用する方法を身につけることを目指す。
学修の目的 化学の知識と考え方を生命活動の理解や日頃の生活を化学的に考えることに活用できるようになる。
学修の到達目標 ○風船が浮かぶのはなぜか説明できる。
○霧が出る,洗濯物が乾く,煙突の煙がやがて見えなくなるのはなぜか説明する。
○カセットコンロのボンベ一本で何リットルお湯が沸かせるか予想する。
○電池について,酸化還元反応の知識で説明する。
○酸や塩基の強さを数値で比べる,食酢の濃度を計算する。
○身の回りの高分子の種類を化学構造で説明する。
○ガソリン,軽油,重油はどうちがい,どうやって分けているか説明する。
○お酒を摂取した場合の分解過程を説明する。
○フルーツの香り,石鹸,脂肪を化学的に区別して性質の違いを説明する。
○生活に関連する食品,医薬品などの成分を化学的に考え,正しく役立てる。
などのことができるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業ごとの予習復習課題(40%),期末試験(40%),取り組み(20%)から総合的に判定する。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 課題の達成度や質問の内容,および,授業評価を参考に,分かりやすく,興味を持って取り組めるように改善工夫する。
教科書 とくに指定しない。毎回の講義資料をMoodle HPで配信する。
参考書 フィンランド理科教科書化学編 Suvi Aspholm他著,鈴木誠監訳,宇井久仁子訳 化学同人。実感する化学(下)生活感動編, A Project of the American Chemical Society編集 代表執筆者 Eubanks L.P. NTS出版。サイエンスビュー化学総合資料 自供出版編集部編集 実教出版。
オフィスアワー 毎週月曜日16:00-17:00
受講要件 なし。
予め履修が望ましい科目 なし。
発展科目 化学基礎II
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://portal.mie-u.ac.jp/moodle3/course/view.php?id=522
キーワード 化学結合,分子量,原子量,物質の三態,反応熱,中和熱,燃焼熱,酸化還元反応,電池,酸と塩基,中和,高分子,単量体,重合反応,炭化水素,異性体,アルコール,代謝,芳香族,フェノール,アニリン,エステル,香料,石鹸,油脂,栄養素,ビタミン,ミネラル,消化,吸収,酵素,医薬品,生理活性,食品,成分,健康
Key Word(s) chemical bonding, molecular weight, atomic weight, three states of matter, heat of neutralization, heat of combustion, oxidation-reduction reaction, battery, acid and base, neutralization, polymer, monomer, polymerization, hydrocarbon, isomer, alcohol, metabolism, digestion, aromatic compound, phenol, aniline, ester, fragrance, soap, fat, nutrient, vitamin, mineral, absorption, enzyme, medicine, bioactivity, food, ingredient, health
学修内容 〈1週〉物質の構造(1)  
物質を構成する原子、化学結合、分子とその種類、構造式、分子式、分子の性質など
〈2週〉物質の構造(2)
 物質の原子量、分子量、物質量、化学反応式と構成原子の量的関係など
〈3週〉物質の状態
 気体、液体、固体、物質の溶解性、溶液の性質など
〈4週〉物質の変化と熱
 化学反応とエネルギー、結合エネルギーと反応熱、熱化学方程式など
〈5週〉酸化還元反応
酸化還元反応、反応と酸化数の変化、電解質および非電解質、イオン化傾向と電池など
〈6週〉酸と塩基(1)
 酸と塩基、酸と塩基の価数と強さ、水素イオン濃度とpHなど
〈7週〉酸と塩基(2)
 中和反応と塩、中和滴定など
〈8週〉有機化合物(1)炭化水素
高分子と繊維、合成高分子と生体高分子化合物、モノマーとポリマー、重合反応など
〈9週〉脂肪族炭化水素
 飽和炭化水素と不飽和炭化水素、置換と官能基、官能基の種類と性質、原油と燃料など
〈10週〉酸素を含む有機化合物(1)アルコール・ケトン・カルボン酸
 アルコール、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールの酸化と脱水反応など
〈11週〉酸素を含む有機化合物(2)カルボン酸・エステル・油脂石鹸
 カルボン酸、エステルと油脂、セッケンなど
〈12週〉芳香族化合物
 ベンゼンの構造と芳香属性、置換基の性質、身近なフェノールの性質と用途、芳香族カルボン酸とアミン
〈13週〉有機化合物(2)栄養素の化学
 食品に含まれる有機化合物、栄養素としての有機化合物(タンパク質・脂質・炭水化物)など
〈14週〉食品と酵素
 タンパク質・炭水化物・脂質の構造と消化酵素による分解反応と吸収など
〈15週〉生活における化学的視点・医薬品を中心に
 習得した知識をふまえ、身近な物質や事象である医薬品や食品を化学的に説明できるか確認する。
 化学的視点から知的探求心を高めるため、化学の今後の可能性などを身近な事例をもとに解説する。
事前・事後学修の内容 各回の授業に使用するテキストをMoodle HPを通じて配布するので,それを事前に読み,予習事項について調査し,課題を解いておくこと。授業において,理解確認に関する課題を解きながら,予習した部分を復習し,授業の終わりにその回の課題を提出する。

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