三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・現代科学理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
授業科目名 環境科学
かんきょうかがく
Environmental Science
授業テーマ 環境科学概論(基礎)
単位数 2 単位
ナンバリングコード
LIENVS1

ナンバリングコード一覧表はこちら

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
分野 自然 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開講学期

前期

開講時間 火曜日 5, 6時限
開講場所

担当教員 古川 浩司

Koji FURUKAWA

学修の目的と方法

授業の概要  近年、世界的な問題となっている環境問題を理解することは重要である。そこで、水質汚染、大気汚染、衛生環境、有害化学物質、土壌汚染、放射能・放射線、エネルギー、廃棄物、地球環境等の環境問題を基礎的、概論的、実践的に講義し、環境問題を身近な問題として捉え、根本的に理解できる能力を育てる。また、環境分析技術の事例についても講義する。
学修の目的  地球規模の問題となっている環境問題に関する知識を知ることにより、環境問題の解決方法について考察し、理解できるようになることを目的とする。
学修の到達目標  環境科学に関する基礎的な知識を得ることにより、環境問題を系統立てて説明することができ、また身近な環境問題について調査し、解決方法を推論できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 中間及び最終の講義終了後に提出するレポートで60%以上の得点で合格とするが、授業態度(出席率等)を考慮し、判断する。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)
問題自己設定型PBL
プロジェクト型PBL
実地体験型PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫  講義は聞き取りやすく分かりやすいように話し、講義資料やスライドも分かりやすく、見やすいように努める。
教科書  教科書は使用せず、毎回、講義概要資料を配布する。
参考書 「新しい環境化学―改訂2版―」(鈴木孝弘著),「トコトコやさしい環境汚染の本」(大岩敏男、木下久光、高堂彰二、保坂義男著),「基礎からわかる環境化学」(庄司良、下ヶ橋雅樹著)
オフィスアワー  毎週火曜日の講義終了後(14時30分〜)、非常勤講師控室(教養教育校舎1号館2F)、予約不要
 連絡窓口;奥村克純教授(生物資源学研究科)
受講要件 特に無し
予め履修が望ましい科目 特に無し
発展科目  各学部の環境に関する専門科目
その他 特に無し

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 環境汚染、環境汚染物質、放射能、廃棄物処理、水質汚染、環境分析技術
Key Word(s) Environmental pollution, Environmental contaminant, Radioactivity, Waste disposal, Water pollution, Environmental analysis technology
学修内容  第1回 授業概要・スケジュールの説明、講師の仕事紹介、評価方法の説明等
環境の歴史、環境法律の概論
 第2回 環境科学(化学・物理)の基礎:元素、原子と原子核、濃度(単位)など
 第3回 地球環境の問題Ⅰ:地球温暖化、オゾン層破壊など
 第4回 水質汚染の問題:水質汚染概論、水質環境基準と排水基準、水環境の現況と浄化対策など
 第5回 実際の環境分析技術Ⅰ:サンプリング、pH、COD、BODなど基礎的項目
 第6回 衛生環境の問題:水道水(処理方法、消毒副生成物など)、浴槽水など
 第7回 実際の環境分析技術Ⅱ:クロマトグラフィー等を中心とした機器分析技術、金属分析技術など
 第8回 大気環境の問題:大気汚染概論、窒素酸化物等、光化学スモッグ、PM2.5
 第9回 土壌汚染・騒音振動などの問題:土壌汚染対策概論、騒音振動対策、騒音測定の実例など
 第10回 有害化学物質の問題:国内外の取り組み(PRTR、化学物質の規制、アスベスト、農薬、RoHS、リーチ、POPs等)
 第11回 最新の環境分析技術Ⅲ:食品中の残留農薬分析、PCB分析、製品検査、異物検査、環境DNA分析など
 第12回 エネルギーの問題:新しいエネルギー(シェールガス、オイルサンド、メタンハイドレート)、発電設備の説明(火力、水力、太陽光、風力、原子力)など
 第13回 放射性物質の問題:放射性物質の概論、放射線が発生する原因、環境放射能、測定方法(ゲルマ、サーベイメーター(簡易版))など
 第14回 廃棄物の問題:廃棄物と分類、循環型社会とリサイクル、スペースデブリなど
 第15回 地球環境の問題Ⅱ:生物多様性、マイクロプラスチック、再び地球温暖化
事前・事後学修の内容  授業概要資料を毎回配布するので、終了後に復習する。なお、本講義は、様々な環境問題を広く浅く講義する。このため、受講者は、個々の事例で疑問点が残ることも予想されることから、授業で理解できなかった箇所を自ら調べる習慣をつけ、担当教員にも尋ね、理解を深める。
 また、日常生活において、環境問題に関する情報に関心を向け、常に疑問や問題意識を持てるようにする。

Copyright (c) Mie University