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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 全学科・全教育コース
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
学芸員資格取得科目
授業科目名 博物館資料論
はくぶつかんしりょうろん
単位数 単位
ナンバリングコード

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 月曜日 9, 10時限
開講場所 生物資源学部校舎
教室については、生物資源学部1階の掲示板にて確認すること。

担当教員 布谷 知夫(非常勤講師)

NUNOTANI Tomoo

学修の目的と方法

授業の概要 博物館資料については、実習において理解できる博物館技術学的な部分と、その役割についての博物館学的な内容とがある。室内の講義では実習的な内容についてはその実施や理解が難しいため、それについては博物館実習に任せ、室内での講義を中心として、博物館の活動の中での博物館資料の意味や重要性についての概要を理解することをめざす。
学修の目的 博物館資料の意味や重要性についての概要を通して、博物館の活動について理解する。
学修の到達目標 博物館が地域や利用者にとって役に立つ機関となるためには幾つかの視点があるが、その基礎として資料の充実と活用があげられる。博物館活動の中で資料に関する収集、整理、研究、活用などについての課題を理解することで、資料が博物館の活動の基礎となっていることを理解することを目標とする。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業への取り組み:30%,議論への参加:50%,定期試験:20%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 受講者が博物館に興味を持ってもらえるように、内容について工夫したい。
教科書 特になし
参考書 八尋克郎。布谷知夫・里口保文(編著) 2011 『博物館でまなぶ 利用と保存の資料編』東海大学出版会
布谷知夫 2005 『博物館の理念と運営 利用者主体の博物館学』 雄山閣
オフィスアワー 授業の前後、教室で行う。
受講要件 学芸員資格取得を目指す学生
予め履修が望ましい科目 博物館学概論
発展科目 博物館情報・メディア論
その他 学芸員資格に関する科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 博物館資料 利用者 学芸員
Key Word(s)
学修内容 第1回 博物館活動の中での資料の役割。現場の博物館で行われている事業を例にしながら、博物館資料の役割を理解する。
第2回 歴史を追いながら博物館資料の位置づけを確認することで、改めて博物館資料についての現代的な考え方の理解と博物館での事例を学ぶ。
第3回 博物館資料の利用者とのかかわり。特に利用者の活動の中で資料が充実し、博物館活動の発展につながる例について理解する。
第4回 博物館資料の活用は、収集・展示・研究・教育のどの部分においても現実には利用者の参加のもとで行われることが多く、資料と教育学習活動との関係について考える。
第5回 博物館資料の収集についてはいくつかの方法があるが、その研究に対する姿勢によって、資料の収集が進む事が多く、それこそが博物館における資料の特徴と思われる。
第6回 全国各地で行われているレッドデータブックの作成、あるいはそのもとになる地域フロラ、ファウナ、昆虫誌、鉱物誌などの作成の事例から、博物館活動が担ってきた地域研究や基礎研究の役割を歴史的な視点も交えて学ぶ。
第7回 収蔵庫の構造と役割、機能などについて学ぶ。特に各地の博物館での収蔵庫の位置づけや、また現実に起こっているトラブルなどから、博物館の収蔵庫について改めて考えてみる。
第8回 博物館資料に関する基礎的な概念を再確認する。特にその種類、概念、資料化に至る方法、資料整理の過程、またここ数年の間にあった博物館学芸員の試験問題の中から、資料論に関する問題を見る。
第9回 博物館資料収集における課題を改めて考える。様々な資料収集の方法や事例とともに、特に寄贈や寄託の際に起こる課題を、現実の博物館での事例とともに学ぶ。        
第10回 資料収集の際に関係する法規などを確認する。文化財保護法、天然記念物法、ワシントン条約等々。またその活用に際して気を付けるべき著作権に関する内容などを学ぶ。
第11回 資料収集から配架、活用に至る資料の流れを再確認する。また博物館外部からはわかりにくい資料の収集保存を利用者に理解してもらうために行われている実践例について紹介する。
第12回 資料の公開・展示の際の課題を紹介する。博物館の館種による展示管理や公開についてはその差異が強調されることが多いが、逆に同様に扱うことができる内容や活用の際の補助具などについて紹介する。
第13回 博物館資料は、多くの場合には博物館に持ち込まれ、収蔵庫に収められるが、現地保存をするほうが効果がある場合、あるいは切り取って移動できないような資料もある。あるいは現地にあることに意味を持つ資料もある。このような資料類の博物館資料としての可能性について考える。
第14回 博物館資料の一部として、図書文献、情報、あるいは記憶などがあげられる。それらの資料の博物館での扱いについて、また図書館や公文書館などとの違いなどについて学ぶ。
第15回 講義全体のまとめとして、改めて博物館資料の役割について考え、ひいては地域社会の中での博物館の役割について考える。
第16回 定期試験
事前・事後学修の内容

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