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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 教育学部・教科に関する専門科目(A類)・国語
科目名 国文学
こくぶんがく
Japanese literature
受講対象学生 教育学部, A 類
他類の学生の受講可
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
68-70 期生
卒業要件の種別 選択必修
授業科目名 国文学演習・古典Ⅰ
こくぶんがくえんしゅう・こてんいち
Seminar in Japanese LiteratureⅠ
単位数 1 単位
ナンバリングコード
ED-JLIT-2

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 5, 6時限
開講場所

担当教員 田中 宗博(非常勤講師)

Tanaka Munehiro

学修の目的と方法

授業の概要 『今昔物語集』の方法を探る ——震旦部説話の出典との比較作業を通して——  : 中国遼代の僧非濁の撰述に成る仏教説話集『三宝感応要略録』は、『今昔物語集』震旦部の有力な典拠なったが、さらにその構成法の模範ともなったと考えられている。この授業では、両書に共有される説話を取り上げ、履修者が各自でその表現を比較対照することで、『今昔物語集』の説話採録の方法について知見を深めることを目指す。
学修の目的 説話・説話集研究において、必須の基礎作業となる出典・類話との比較検討を、『今昔物語集』に即して実習する。具体的には『三宝感応要略録』を取り上げ、作業のノウハウを修得すると共に、叙述の細部に拘りつつ、個々のテキストを精読する姿勢を身につけることを目的とする。
学修の到達目標 先行研究の成果に学びつつ、漢文文献を毛嫌いせずに読みこなし、『今昔物語集』の和漢混淆文との比較検討を行う能力を得る。あわせて、事実性と伝承性を属性とする説話・説話集の特質を理解し、それを適切に鑑賞・評価出来る資質を自分のものとする。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 教育をめぐる現実的課題について、専門的知識に基づいて適切な対応を考えることができる。
 教育に関する課題を意識した実践を企画・運営し、関係者と協力して問題解決に取り組むことができる。
 教育に関わる職業人に求められる使命感・責任感を持ち、異文化、多世代の人と連携・協力することができる。
 自律的な学習者として、主体的に学び、振り返ることができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 発表・レポート・授業態度・提出物等を総合して評価する。
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 特に指定しない。必要な資料は、予め準備して配布する(岩波新日本古典文学大系『今昔物語集』/講談社学術文庫『今昔物語集』/『日本仏教説話集の源流』(勉誠出版)…等を適宜使用する)
参考書 小峯和明編『今昔物語集を学ぶ婢とのために』(世界思想社2002年)ほか、授業時間内で随時紹介する。
オフィスアワー 金曜日昼休みと7時限・8時限(予めアポをとるように)
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 『今昔物語集』/『三宝感応要略録』/説話/翻訳/仏法王法
Key Word(s)
学修内容 履修者は、予め定められた説話について、『今昔物語集』と『三宝感応要略録』を比較対照できるレジメを作成し、その資料をもとに考察結果を発表する。発表者以外の履修者は、その発表に対する質疑応答に加わり、共に討議をして理解を深める。履修者数に応じて、2〜3名でグループを組み、共同で発表することもあり得る。具体的には、岩波新日本古典文学大系の当該説話と、それに対応する『三宝感応要略録』の原文・訓読文を『日本仏教説話集の源流』(勉誠出版)からコピーしてレジメに掲出し、その比較作業を行い異同箇所を示すと共に、その異同から窺える考察結果を略記する。参考資料として、国東文麿氏による注釈・考察も、講談社学術文庫から掲出する。
事前・事後学修の内容 学期期間中、少なくとも一回は発表を担当することとなるので、その場合は丁寧なレジメを作成し、考察結果をわかりやすくプレゼンするための準備を事前に行う。発表担当以外の回は、予め当該説話を読み、問題点を考えておき、発表への質疑に加わるよう下準備をしておく。発表担当後は、その経験を活かして、他の履修者の発表について、アドバイスできるよう心がける。

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