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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 共生環境学科・地球環境学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
教育コース必修科目
選択科目:環境情報、農業土木コース
授業科目名 生物地球化学
せいぶつちきゅうかがく
Biogeochemistry
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BO-ENVS-2

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 火曜日 1, 2時限
開講場所

担当教員 松尾 奈緒子

MATSUO, Naoko

学修の目的と方法

授業の概要 生物圏における元素循環のうち、生物が関与する炭素や窒素など生元素の循環を化学反応や酸化還元反応の視点で解説する。また、こうした生元素循環の把握や生態系の構造解析、降水や汚染物質の起源推定、古気候の復元など地球システムを理解するために利用される安定同位体についても解説する。
学修の目的 地球システムを理解する際や、地球や地域の環境問題やエネルギー問題について考える際の基礎となる、生物圏の元素循環について理解する。またその評価手法を身につける。
学修の到達目標 生態系では好気的か嫌気的のどちらか一様な環境ということはほとんどなく、それらがミクロな範囲で隣接していたり、段階的に存在したりする。そして生物圏における物質循環の多くのプロセスが、そうした環境に応じた微生物や植物の酸化還元反応によって駆動されている。このことを理解すると世界がまったく違って見えてくる(と思う)。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
 幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 中間テスト(40%)、 期末テスト(60%)、計100%。(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書
参考書 地球化学講座シリーズ(日本地球化学会監修、培風館)、 地球環境化学入門(アンドリュースら著、渡辺正訳、シュプリンガー・フェアラーク東京)、チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る(大河内直彦 著、岩波書店)
オフィスアワー 毎週月曜日午後13:00~16:00、場所407号室
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他 環境教育に関連した科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 炭素循環、窒素循環、微生物、酸化還元反応、安定同位体、古気候、酸性降下物
Key Word(s) Carbon cycle, nitrogen cycle, microorganism, oxidation/reduction, stable isotope, paleoclimate, acid deposition
学修内容 第1回 生物地球化学イントロ、基礎化学おさらい
化学の基本用語のおさらいをする。酸化と還元。

第2回 地球のサブシステム
地球サブシステムとボックスモデルについて学ぶ。

第3~5回 生物圏の炭素循環
生物圏の炭素循環のプロセスについて学ぶ。光合成、呼吸、有機物分解、溶脱・流出、風化、炭酸塩生成・溶解、デトリタス沈降、堆積など。

第6~9回 安定同位体地球化学
安定同位体とはなにか。なにがわかるか。
応用1:安定同位体を用いた生態系の構造解析
応用2:安定同位体を用いた降水や汚染物質の起源推定
応用3:安定同位体を用いた古気候の復元

第10~12回 生物圏の窒素循環
生物圏の窒素循環のプロセスについて学ぶ。無機化、硝化、不動化、植物による吸収、脱窒、窒素固定、酸性降下物など。

第13~15回 酸性降下物と森林
森林の水質形成メカニズムについて学ぶ。酸性降下物による陸水の酸性化や森林と土壌の酸緩衝機能について学ぶ。

第16回 期末テスト
事前・事後学修の内容 地球化学や生物地球化学に関する本(教科書でなくても)は面白い本がたくさんあるのでせひ読んでください。

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