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開講年度 | 2019 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2011年度以前入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | アジア・オセアニアの社会B | |
あじあ・おせあにあのしゃかいびー | ||
Asian and Oceanian Societies B | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | アジア・オセアニアの社会B | |
あじあ・おせあにあのしゃかいびー | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | HU-ASOC2
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 |
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
木曜日 1, 2時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 深田淳太郎 | |
Juntaro FUKADA |
授業の概要 | お金をもたずに生きていることができるだろうか。たぶん無理だろう。お金は、さまざまなモノを売り買いするための道具であるということはもちろん、私たちの世界の価値観や秩序を形作っている重要な道具である。お金のような存在は、あらゆる社会において存在しているが、しかしその形や制度は多様である。貨幣が違えば、取引の在り方や価値秩序の仕組みも当然異なってくる。本講義では、アジア・オセアニア地域のさまざまな社会における貨幣の多様な在り様を見ることを通して、貨幣について、あるいは貨幣と社会について考えていく。 |
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学修の目的 | 貨幣については、哲学・経済学・社会学・・・・・その他あらゆる学問分野で議論が積み重ねられてきている。それらの古典的な議論を紹介した上で、文化人類学における貨幣についての議論を見ていく。社会を成り立たせる一つの基点となる貨幣の多様な在り方を知ること、そしてそれらがいかに成立しているのかのメカニズムについて考える。 |
学修の到達目標 | ・それぞれの社会の在り方によって、貨幣の意味や機能が変わっていることが分かる。 ・貨幣や貨幣が表しているとされる「価値」が、人工的・構築的なものであることを理解する。 ・その上で、人工的であるにもかかわらず貨幣がリアリティを持つのはなぜかについて考えることが出来る。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | 期末試験(あるいはレポート)60-70% コメントシート30-40% |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
授業改善の工夫 | |
教科書 | 特定の教科書は用いません。 参考文献は授業中に紹介します。 |
参考書 | デビッド・グレーバー(2016)『債論 貨幣と暴力の5000年』(以文社) クリス・ハン、キースハート(2017)『経済人類学』(水声社) |
オフィスアワー | ・火、水、木の昼休み~午後は研究室にいる可能性が高いです。 ・確実につかまえたいときは、事前にメールでアポイントをとってください。 |
受講要件 | 前期のアジア・オセアニアの社会Aと合わせて受講することが望ましい また木曜1限のアジア・オセアニアの民族と文化Bと合わせて受講すると、人間とお金の関係がより良く分かります。 |
予め履修が望ましい科目 | 教養の文化人類学、文化人類学概論 |
発展科目 | アジア・オセアニアの民族と文化A、B アジア・オセアニアの社会A アメリカの民族と文化A、B |
その他 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | 貨幣、原始貨幣、経済人類学、地域通貨 |
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Key Word(s) | money, primitive money, economic anthropology, local currency |
学修内容 | 1.イントロダクション 2.お金の起源についての仮説:貨幣商品起源説 3.マルクス・ジンメルの貨幣論について 4.もうひとつの貨幣としての「原始貨幣」 5.映像鑑賞:ヤップ島の石貨 6.経済人類学における貨幣概念の相対化:ポランニーによる貨幣の定義 7.物々交換の「神話」 8.ヤップ島における共同体システム 9.仮想通貨と信用の共同体 10.グローバリゼーションと貨幣の浸透 11.お金で買えない価値はあるか? 12.ハイパーインフレにおける貨幣:ジンバブエクライシスの民族誌 13.オルタナティブな貨幣システムの模索Ⅰ:「エンデの遺言」 14.オルタナティブな貨幣システムの模索Ⅱ:南フランスにおける地域通貨運動 15.まとめ |
事前・事後学修の内容 | 講義内で指定する参考文献に可能な限り目を通すこと。 |