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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 教養教育・教養基盤科目・異文化理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
授業科目名 異文化理解Ⅱ総合(フランス語)
いぶんかりかいⅡそうごう(ふらんすご)
Foreign Studies II Comprehensive (French)
単位数 1 単位
ナンバリングコード
LIFORA2

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
分野
開講学期

後期

開講時間 火曜日 9, 10時限
開講場所

担当教員 井出 勉(非常勤講師)

IDE, Tsutomu

学修の目的と方法

授業の概要 異文化理解の一環として、現代のフランスについて、わかりやすく書かれた時事フランス語の文章を講読する。学生の理解度に応じて、テキスト以外の新聞・雑誌記事等を抜粋し講読するが、DVDなども随時用い、フランス文化に親しんでもらう。
学修の目的 フランス文化との関わりを端緒として、アメリカ文化とは違うヨーロッパ文化という異文化への関心を養い深めてもらう。中級程度のフランス語で書かれた文章の理解を通して、正確な音読を習得し、異文化コミュニケーションに役立ててもらう。
学修の到達目標 フランス文化を概観することで、現代フランスの現状や歴史的背景及びその問題点について理解する。
フランス語に関しては、フランス語検定試験3級・準2級程度の文法力、語彙力、および読解力を習得する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末試験60%(16回目に試験を行う)、平常点40%(授業中の読み、訳、質疑応答、授業への積極的参加など)で総合的に評価する。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 一方的な講義にならないように努めたい。また、学生個々の能力を高め、活発な質疑応答ができる雰囲気を作るよう努力したい。
教科書 加藤晴久、ミシェル・サガズ『時事フランス語 2019年度版』朝日出版社
参考書 授業中に随時紹介
オフィスアワー 授業前、授業後に対応。
至急の場合の連絡窓口は人文学部・山本覚(kakusan@human.mie-u.ac.jp)。
受講要件 異文化理解Ⅰ基礎(フランス語)a・b(またはフランス語Ⅰ文法前・後)と異文化理解Ⅰ演習(フランス語)a・b(またはフランス語Ⅰ講読前・後)を受講してあること。ないしは実用フランス語技能検定試験(仏検)4級以上に相当する能力を有すること(4級以上の取得者ならば1年生でも受講を認める)。
予め履修が望ましい科目 前期の異文化理解Ⅱ総合(フランス語)および異文化理解Ⅱ演習(フランス語)
(ないしは前期のフランス語Ⅱ講読および会話)
発展科目
その他 前期と後期を通して受講することを勧める。また、異文化理解Ⅱ演習(フランス語)と並行して受講することを勧める。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード フランス、フランス文化、フランス語、異文化理解
Key Word(s) France, French culture, French, Foreign Studies
学修内容 第1回~3回 「1日延ばし 」:「明日やればいいさ」と、「すべてを翌日に延ばす傾向」は、フランス人だけでなく日本人にとっても無縁ではない。現代のテクノロジーの進歩によるストレなどもその一因であり、とりわけスマホやパソコンを手放せない「インターネット依存症」が遠因となっていることは否定できない。注意力と集中力の弛緩による「1日延ばし」に抗するためにも、「今日やれることは明日に延ばすな」という格言の重要性を改めて考える。 
第4回~6回 「バゲット」:今や「フランスパン」を「バゲット」と呼ぶことが出来る日本人も増えてきている。フランス人にとって、パンは主食である。日本でも米の消費が減っているのと同じく、フランス人も副食が増えるとともに、パンの個人消費は急速に減っている。さらに、「昔ながらのパン屋さん」は、安価な「工場生産のパン」に危機感を抱いている。フランスにおけるパンの現状と問題点を理解し考える。
第7回~9回 「日本酒」:フランスの食文化に「ワイン」や「チーズ」は欠かせない。とりわけ400種類以上のチーズの《多様性》を誇るフランスは、「チーズの国」と自称している。かっては「日本酒」に対して良いイメージを抱いていないフランス人も多かったが、良質な「日本酒」の《多様性》が理解されるとともに、「ワイン」ではなく「日本酒」を食事に合わせて選ぶ楽しみも理解されつつある。「日本酒」のフランスへの浸透を理解し、日本とフランスの食文化を改めて考える。 
第10回~第12回:「フランスの新聞記事を読む」:最新のフランスの時事問題をフランスの新聞記事を通して理解する。
第13回~15回 「フランス語になった日本語」:「クール・ジャパン」の1つでもある日本のアニメ文化がフランスに根付いたことで、近年一段と多くの日本語がフランス語に取り入れらつつある。食文化の面でもこの傾向は著しい。「sushi 」と「yakitori」のセットなどはフランスでは定番となっているが、今や「makizushi」、「udon」なども広まりつつある。外来語がフランス語へ多く入りすぎることを警戒するフランス人にとっても、英語同様、日本語をフランス語に取り入れねばならない現状を理解し考える。
第16回期末試験 
事前・事後学修の内容 テキスト付属のCDを繰り返し聞き、音読してください。また、十分な予習をして授業に臨んでください。

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