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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 イギリスの文学B
いぎりすのぶんがく びー
British Literature B
単位数 2 単位
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 イギリスの文学B
いぎりすのぶんがく びー
British Literature B
単位数 2 単位
ナンバリングコード
HU-EURO2

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 木曜日 9, 10時限
開講場所

担当教員 吉野 由起(人文学部)

YOSHINO, Yuki

学修の目的と方法

授業の概要 「イギリス児童文学・ファンタジー概論」
ブリテン諸島で展開した児童文学・ファンタジーというジャンルの系譜上、豊饒に作品を生み出した「黄金時代」とされる19世紀から20世紀に生み出された作品の観察を行い、その特質を概観する。
学修の目的 ブリテン諸島で展開した「こども」「不思議」を巡る物語の系譜と諸問題点を理解する。
作品原典の抜粋の読解と分析練習を通してイギリス文化史を垣間見るとともに、「こども」を対象に書かれた物語、「不思議」を扱う物語にみられる発想や表現法等を観察する。
学修の到達目標 ブリテン諸島で展開した「こども」「不思議」を巡る物語の系譜と諸問題点を理解する。
作品原典の抜粋の読解と分析練習を通してイギリス文化史を垣間見るとともに、「こども」を対象に書かれた物語、「不思議」を扱う物語にみられる発想や表現法等を観察する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業時のコメント・ペーパーなど 20%
学期末レポート 80%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
地域理解・地域交流の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫
教科書 主にハンドアウトを使用する。
参考書 桂 宥子ほか編著『英米児童文学の黄金時代』(ミネルヴァ書房、2005年)、安藤聡『ファンタジーと歴史的危機―英国児童文学の黄金時代』(彩流社、2003年)ほか、授業時にハンドアウトと参考文献リストを配布し、説明を行う。
オフィスアワー 月曜5,6限
受講要件
予め履修が望ましい科目 「文学概論A」「イギリスの文学」、「文学」「英語」「イギリス」に関連する諸科目
発展科目 「文学概論A」「イギリスの文学」、「文学」「英語」「イギリス」に関連する諸科目
その他 イギリス諸島における児童文学・ファンタジーは、「名作」として読み継がれる作品に富む際立って豊饒なジャンルで、独創的な発想の宝庫です。特に「黄金時代」とされる19世紀から20世紀に焦点を絞り、具体的な作品例を参照しつつ、イギリス文学では「こどものための物語」がどのような歴史を辿り、「不思議」がどのように想像され表現されているか、物語のなかで「こども」「不思議」が何を担わされているかを考えながら、その系譜を概観したいと思います。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 児童文学、ファンタジー
Key Word(s) Children's Literature, Fantasy
学修内容 第1回:イントロダクション
第2回:前史と背景 「想像力」の復権と「こども」をめぐる感覚/チャップブックから「国民文化」、そして「児童文学」へ-民話の再発見と変容/グリムとアンデルセン/Nursery Rhymes and Fairy Tales
第3回:文豪による児童文学―William Thackeray and Charles Dickens
第4回:黄金時代の幕開けと変容する縮尺―Carroll, Lewis. Alice's Adventures in Wonderland
第5回:「自然」を描く―Potter, Beatrix. A Tale of Peter Rabbit.
第6回:異界と社会の合わせ鏡―George MacDonald. The Princess and Goblin; At the Back of the North Wind
第7回:子供部屋からの脱出、冒険物語と拡がる時空―Barrie, James Mathew. Peter Pan.
第8回:試練、成長と家族の物語―Burnet, Francis. The Secret Garden; A Little Princess
第9回:都市ロンドンと子供部屋の神話―Traverse, P.L. Mary Poppins.
第10回:クロニクルを描く(I)―Lewis, C.S. The Chronicle of Narnia. (1) 概論
第11回:クロニクルを描く(I)―Lewis, C.S. The Chronicle of Narnia. (2) テーマ研究
第12回:クロニクルを描く(II)―Tolkien, J.R.R. The Lord of the Rings.
第13回:もう一つの湖水地方―Ransome, Arthur. Swallows and Amazons.
第14回:日常空間と「見えない」場所―Norton, Mary. The Borrowers.
第15回:第1回~第14回までのまとめ
事前・事後学修の内容 授業時に作品原典の抜粋をハンドアウトで配布するので、読んでおくこと。
レポートで扱う作品を一つ選び、原典もしくは翻訳を学期末のレポート執筆時までに通読しておきましょう(レポートの詳細については第1回の授業で説明します)

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