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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 文学概論A
ぶんがくがいろん えい
Introduction to British and American Literature A
単位数 2 単位
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 英米文学概論A
えいべいぶんがくがいろん えい
Introduction to British and American Literature A
単位数 2 単位
ナンバリングコード
HU-CLTR1

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 金曜日 9, 10時限
開講場所

担当教員 吉野 由起(人文学部)

YOSHINO, Yuki (Faculty of Humanities, Law and Economics)

学修の目的と方法

授業の概要 「イギリス文学史」
主要な時代区分・様式・作品を知り、イギリス文学の通史的・体系的理解を深める。各期各ジャンルの作品の読解と分析の練習を行う。
学修の目的 古英語で書かれたイギリス最古の叙事詩Beowulf、中英語で書かれた「英詩の父」ChaucerによるThe Canterbury Tales に始まり、アーサー王伝説、Shakespeare、「長い18世紀」、ロマン派期、ヴィクトリア朝期を経てモダニズムに至る、イギリス諸島における物語の系譜を概観する。各期各ジャンルの作品の抜粋の読解、観察、議論の練習を通して、イギリス文学における主要な時代区分・作品・表現様式に関する専門的知識を得るとともに、各種文献資料の扱い方を学び、さらに作品から垣間見ることができる範囲で英語史・イギリス文化史の初歩的知識を得る。
学修の到達目標 時代・ジャンルを横断して多彩な作品に触れ、イギリス文学を通史的・体系的に捉えることができるようになる。作品を通して垣間見られうる限りの、英語の歴史・イギリス文化史に関する初歩的知識を得る。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業時のディスカッションおよびリスポンス・ペーパー 20%
学期末のレポート 80%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
地域理解・地域交流の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業改善の工夫
教科書 授業時に説明します。
参考書 授業時に説明します。
オフィスアワー 月曜5,6限
受講要件
予め履修が望ましい科目 「文学」「英語」「イギリス」に関連する諸科目
発展科目 「文学概論B」「イギリスの文学」「アメリカの文学」、「文学」「英語」「イギリス」に関連する諸科目
その他  古今東西多様な文化圏で、日夜多彩な物語が生み出され、読み継がれ続けています。物語を持たない文明は存在するのでしょうか。なぜ人間は物語を語り、聴き、読むことを必要とするのでしょうか。

 言葉を持たない動物の世界にもルールやコミュニケーションは存在しているといわれますが、果たして彼らの世界に詩や物語は存在するのでしょうか?物語とは、人間特有の営為、根源的な欲求の一つといえるでしょうか?

 上記の問いを意識の片隅に置きつつ、多様な語り手・書き手による物語の片鱗に触れ、人間の想像と創造の営みの軌跡を、「イギリス文学」という限られた範囲ではありますが、辿りたいと思います。「古い」時代に生まれた作品が時に燦然と放つ新鮮さ、「新しい」時代に書かれた作品の意外な古めかしさ等、驚きと発見があるかもしれません。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード イギリス文学史
Key Word(s) History of British Literature
学修内容 第1回: イントロダクション/ 現在の英国と英語
第2回: 古英語・叙事詩の時代 Beowulf
第3回: 中英語・ロマンスの時代 Chaucer, The Canterbury Tales
第4回: ブリテン諸島の伝説 King Arthur and Robin Hood
第5回: ルネサンス期の詩と演劇(I) Edmund Spenser and Christopher Marlowe
第6回: ルネサンス期の詩と演劇(II) William Shakespeare
第7回: 英語の「古典化」と辞典の時代 Samuel Johnson/ OED, DNB, Encyclopaedia
Britannica
第8回: 小説の誕生(I) 書簡体小説と旅物語 Richardson, Defoe and Swift
第9回: 小説の誕生(II) パロディと脱線の文学 Fielding and Stern
第10回: ロマン派詩(I) Wordsworth, Coleridge and Burns
第11回: ロマン派詩(II) Byron, Shelley and Keats
第12回:小説の黄金時代(I) 歴史小説と慣習小説/個人と社会 Scott, Austen and C. Brontë
第13回: 小説の黄金時代(II):ゴシック小説とその延長線 Mary Shelley and E. Brontë
第14回: 小説の黄金時代(III):文豪Dickensとヴィクトリア朝期の英国
第15回: モダニズムと言語表現の極限の追及 T. S. Eliot, Woolf and Joyce
事前・事後学修の内容 毎回の講義では、ハンドアウトに加え作品の原典・翻訳それぞれの抜粋を配布します。
講義で読む範囲より若干長めに配布するので、講義後に通読されることを期待しています。

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