三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 医学部看護学科 ・成人看護学
受講対象学生 学部(学士課程) : 4年次
集中治療を受ける患者のケアを通して病態アセスメントをし、看護ケアを考えます。講義と臨地での実地体験を組み合わせた構成です。全構成に必ず出席してください。
選択・必修 選択
臨地体験を組み込んでいますので、受講生を15人以内にします。多数の受講希望者がある場合はレポートによる選抜を行います。
授業科目名 クリティカルケア看護
くりてぃかるけあかんご
Critical Care
単位数 2 単位
ナンバリングコード
MD-NADU-2

ナンバリングコード一覧表はこちら

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期集中

2019年12月2,3,5,6,11,19日の集中講義です.

開講時間
開講場所 看護学科講義室(講義、演習)、看護学科成人看護実習室、三重大学医学部附属病院集中治療部(臨地体験)、三重大学医学部附属病院スキルズラボ、三重大学実習船「勢水丸」

担当教員 ○竹内 佐智恵(看護学部)、他

○TAKEUCHI Sachie, et al.

s-takeuchi@nurse.medic.mie-u.ac.jp

学修の目的と方法

授業の概要 クリティカルケア看護は、生命の危機的の状態にある患者に対して身体的安定化を図るために安全かつ安寧を考慮しながら診療を補助し、合併症予防や早期リハビリへの取り組みを重視する。そして患者の,人としての尊厳を保ち、患者および家族のニーズに応じた専門的な看護を提供することである。
本科目は、全ての臨地実習を修得した4年生に対する選択科目として位置付け、卒後の臨地実践能力を高める基盤となるよう、臨地の対象者の事例をもとにグループワークと臨地体験を組み合わせて、情報を整理、問題の構造の推測、看護実践の方向性の提示を目指した集中講義形式での授業を実践する。主な臨地体験として,三重大学医学部附属病院集中治療室において重症疾患患者の治療に関わる看護師らの見学および臨地での専門的な看護技術や医療機器の扱いに関する基本的知識の講義を受ける.その他,三重県の災害危機管理に寄与する機能を持つ実習船(勢水丸)において船上での生活体験を通し,災害時における看護のあり様について検討する機会を設けている.
学修の目的 本科目では、臨地の対象者の事例をもとに、既習の基礎的知識・技術を統合し、生命危機にある患者とその家族への理解を深めたり、災害時等においてクリティカルケアを他職種と協働して実践する際の看護のあり様を考える力を養うことを目指す。
学修の到達目標 1.クリティカルケアを必要とする対象の身体的・心理的・社会的な特徴を理解する。
2.クリティカルケアを必要とする対象に必要な基本的看護技術の原則を理解する。
3.クリティカルケアを必要とする対象とその家族の特徴およびその援助について理解する。
4.クリティカルケアを必要とする対象への対応をするにあたって,権利,尊厳,文化や価値観への理解を示すことについて考える。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 看護学の観点から人間を総合的に理解するための基本的知識と技能を身につけている。
 地域及び社会的ヘルスニーズや人のライフサイクルに伴う社会生活を視野に入れ、より健康にその人らしく生きるための援助を考えることができる。
 人の尊厳と生命を尊重する姿勢に基づき、対象者に対する倫理的配慮ができる。
 他者との相互関係における自己省察をもとに自己成長を志すことができる。
 国際的な健康問題や社会の変化などの動向を視野に入れながら、看護に関する課題を解決しようとする態度を持つ。
 看護職としての責任感を持つ。
 科学的根拠に基づき、個人の健康状態に応じた適切な看護実践をすることができる。
 保健医療福祉システムの中で、看護の専門性を発揮しながら他職種と連携・協働することができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 グループ演習およびグループ学習(30%)、実習記録(70%)、、計100%(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義 演習 実習

授業の特徴

PBL

プロジェクト型PBL
実地体験型PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業
キャリア教育の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 2014年度からシミュレーションモデルを活用し、事例に対するアセスメントをPBLで学習する機会を設けています。
少数受講の特性を活かし、十分にシミュレーション体験をし、集中治療室での体験へと発展させたいと考えています。
2017年度から災害時の船上での看護を考える体験として,実習船への乗船を1泊2日で行っています.
2018年度,2019年度,授業における主体的な学びを促進するPBLを強化し,有益な成果をだすための一助として「PBLセミナー」に登録し,一部の授業を公開しながら,授業の質の向上を目指しています.
教科書 教科書は特に指定しない.
授業において必要な資料を配布する.
参考書 ネッター解剖学アトラス・ 周手術期の管理/集中治療. 改訂版・周術期輸液の考えかた : 何を・どれだけ・どの速さ・先天性心疾患の周術期看護 : 病態生理からみた. 新版・周手術期看護 = Nursing care in the perioperative period. 第2版
オフィスアワー メールで問い合わせてください。随時面接時間を設定して対応します。
受講要件 受講要件は設けない。
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他 2019年12月5日~6日 練習船(勢水丸)に乗船する(予定).
受講を希望する人への連絡はmoodleを通して配信します.必ずmoodleに登録してください.
moodle3 ⇒医学部 看護学科 ⇒クリティカルケア看護

授業計画

各回
共通
MoodleのコースURL https://portal.mie-u.ac.jp/moodle3/course/view.php?id=588
第1回 概要 講義および活躍する人の実情を垣間見る機会を通して,クリティカルケアの定義および概要について知る
授業時間内の学修内容 講義:クリティカルケアに関する定義,ガイドライン,歴史的背景
アクティブラーニング(AL),PBL:DVD視聴+クリティカルケアに関するイメージ,感想
キーワード(Key Word(s)) クリティカルケア,ガイドライン,歴史
事前学修の内容 <事前レポート>「あなたが考えるクリティカルケア看護とは」を書き,moodleに投稿
事後学修の内容
自由記述欄 開講日:2019年12月2日(月)13時~14時30分
第2回 概要 危機的状況にある患者の特徴(病態、心身の特徴)を捉える
授業時間内の学修内容 講義+AL,PBL:「高エネルギー外傷」「重症感染症」でクリティカルケアを受ける人への看護について考える:事例をもとに,病態,心身の特徴を関連図を描きながら解析
キーワード(Key Word(s)) 高エネルギー外傷,重症感染症,関連図
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄 "開講日:2019年12月2日(月)14時40分~16時10分
※病態に関する手持ちのテキストを持参する
第3回 概要 フライトナースの体験について聞く
授業時間内の学修内容 講義+AL,PBL:フライトナースの体験談を聞き,「クリティカルケアで求められる力」についてディスカッションする
キーワード(Key Word(s)) フライトナース
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄 開講日:2019年12月2日(月)16時20分~17時50分
第4回 概要 集中治療室(ICU)で,診療および看護を受けている患者へのケアについて見学し,ICUにおける看護について考える.
授業時間内の学修内容 AL,PBL:患者のケアを見学し,振り返りで情報を整理する
キーワード(Key Word(s)) 集中治療室(ICU)
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄 開講日:2019年12月3日(火)8時30分~14時30分
※可能な状況であればドクターヘリ見学の機会あり
第5回 概要 4回目参照
授業時間内の学修内容
キーワード(Key Word(s))
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄
第6回 概要 4回目参照
授業時間内の学修内容
キーワード(Key Word(s))
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄
第7回 概要 皮膚のトラブルとケア
授業時間内の学修内容 講義+AL,PBL:皮膚創傷ケアの専門家の体験談を聞き,「クリティカルケアで求められる力」についてディスカッションする
キーワード(Key Word(s)) 皮膚のトラブル,皮膚ケア
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄 開講日:2019年12月3日(火)14時40分~16時10分
第8回 概要 医療機器に関するシステムや取扱の留意点
授業時間内の学修内容 講義+AL,PBL:医療工学に関する話しを聞き,「クリティカルケアで求められる力」についてディスカッションする
キーワード(Key Word(s)) 医療機器,ガス・電気等のエネルギー管理
事前学修の内容
事後学修の内容 <事後レポート>「あなたが考えるクリティカルケア看護とは」
自由記述欄 開講日:2019年12月3日(火)16時20分~17時50分
第9回 概要 船上での生活を体験しながら,災害時の救助船で看護を実践することを想定して,様々な課題について検討する
授業時間内の学修内容 講義+AL,PBL:船上での健康管理,衛生管理,環境に関する話しを聞き,「災害時に船上で活動することを想定し,クリティカルケアで求められる力」についてディスカッションする
キーワード(Key Word(s)) 練習船(勢水丸),災害時の活動
事前学修の内容 実習船(勢水丸)に関するDVDを視聴して臨む(moodle参照)
事後学修の内容 <事後レポート>「あなたが考えるクリティカルケア看護とは」
自由記述欄 開講日:2019年12月5日(木)9時出発~12月6日(金)10時帰校
第10回 概要 9回目参照
授業時間内の学修内容
キーワード(Key Word(s))
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄
第11回 概要 9回目参照
授業時間内の学修内容
キーワード(Key Word(s))
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄
第12回 概要 テーマカンファレンス
授業時間内の学修内容 AL,PBL:テーマを設定し,ディスカッションする
キーワード(Key Word(s)) テーマカンファレンス
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄 開講日:2019年12月11日(水)10時30分~12時 13時~14時30分
※ 授業で使用した資料を持参してください
第13回 概要 12回目参照
授業時間内の学修内容
キーワード(Key Word(s))
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄
第14回 概要 まとめ
授業時間内の学修内容 AL,PBL:本科目での体験およびテーマカンファレンスを通して気づいたことを話し合い,12月19日の発表に向けてまとめる
キーワード(Key Word(s))
事前学修の内容
事後学修の内容
自由記述欄 開講日:2019年12月11日(水)14時40分~16時10分
※ パワーポイントまたはポスターでの発表とします.パソコンを持参してください.
第15回 概要 発表,振り返り
授業時間内の学修内容 発表:臨地で体験したことからの学びとクリティカルケア看護における課題について発表
キーワード(Key Word(s))
事前学修の内容
事後学修の内容 <事後レポート>「あなたが考えるクリティカルケア看護とは」
自由記述欄 開講日:2019年12月19日(木)14時40分~16時10分,16時20分~17時50分
※本科目は「PBLセミナー」への申請科目であるため,発表時間帯を公開する.

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