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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 工学研究科(博士前期課程)創成工学教育科目
領域
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
選択・必修 選択
授業科目名 先輩から学ぶ先端科学技術
せんぱいからまなぶせんたんかがくぎじゅつ
Advanced Lecture on Frontier Technology by Graduates of Mie University
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-COMN-4

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 木曜日 5, 6, 7, 8時限
開講場所

担当教員 吉村定夫、川戸健二朗、大槻成章、早川和久、福森幹郎、工藤和成、廣田英幸、杉山政司

YOSHIMURA sadao, KAWATO kenjiro, OHTSUKI shigeaki, HAYAKAWA Kazuhisa, FUKUMORI Mikio, Kudo Kazunari,HIROTA Hideyuki and SUGIYAMA Masashi

学修の目的と方法

授業の概要 三重大学工学部を卒業し、社会人として、技術者として成功を収めた先輩から直接その専門分野及びキャリア形成について聞く。
学修の目的 ①自信の進路を深く考えるきっかけにする。
②技術系社会人として生きていくための覚悟を持つ。
学修の到達目標 ①企業、企業活動、社員(技術者)として求められることを知る。
②技術者として大事なことを知る。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 出席,講義への参加の積極性,レポート。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 各講義毎にアンケートを取り,その結果を次回以降,翌年度の講義に反映します。
教科書
参考書
オフィスアワー 講義終了後、講師と約20分程の質疑応答を含む交流時間を持つ。
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 特になし
発展科目 各専攻専門教育科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 先端科学技術、キャリア形成、卒業生
Key Word(s) Frontier science and technology, Career design and Graduate
学修内容 1.メーカーにおける環境活動と品質向上への取り組み
 企業価値として、ESG(環境・社会・ガバナンス)が評価される時代であり、企業の持続性を堅持するためには、経営基盤である環境活動と品質向上への取り組みがますます重要になっています。
・環境活動としては、商品開発・製造・物流・販売・修理サービス・リサイクルなど、各ステップにおける取り組みを紹介します。
・品質向上としては、2007年の消費生活用製品安全法の改正に伴う製品安全高度化対応、そして設計品質、製造品質、修理サービス品質など、多岐に亘る取り組みを紹介します。
 社会の変化や要請に対応するメーカーの取り組み事例紹介を通して、技術者を志す学生諸君の進路選択に僅かでも資すれば幸甚です。
吉村 定夫 第2期機械工学科 リンナイ㈱

2.医薬品の開発における統計技術の活用とその経験 -吸着炭製剤の国際開発を通じて-
 化学会社が開発した極めてユニークな吸着炭製剤の国際開発をプロジェクトリーダーとして手掛けた経験をもとに、医薬品の開発とそれに活用される統計解析技術を軸として、技術者としての働き方を学生の皆様にお伝えしたい。特に米国食品医薬品局(FDA)との交渉、海外の臨床試験受託機関(CRO)との連携、共同開発提携先との徹底した討議等の業務を通じて、10年にわたる新薬開発プロジェクトから得られた経験を紹介するとともに、大学で学んだ知識に加え、巡り合った仕事を通じて、生涯にわたって広く学び続けることの大切さを感じ取って頂ければ何よりです。
大槻 成章 第3期工業化学科 元㈱クレハ ㈱日本統計技術研究所

3.半導体の設計/製造工程のシステム開発を通して、仕事への取り組み姿勢について
 半導体の開発とはどのように行われるのか。その開発の手順を紹介し、講師が携わってきたプログラムやシステム開発の経験を説明することで学生さんの仕事選びの参考になる様なお話が出来れば幸いです。
 開発当初は、「本当にできるのだろうか」「期待されるようなものができるのか」等、悩みながら仕事を進めるうちに完成した時の喜び等のお話もできればと思います。
川戸 健二朗 第2期電気工学科 元富士通VLSI㈱

4.後輩諸君のために、私の研究活動 –メチルセルロース等の開発について-
セルロースは植物から得られる資源枯渇の心配がほとんどない非石油化学物質で将来人類が利用していくべき素材である。このセルロースを化学変性して得られるメチルセルロースは水溶液を加熱するとゲル状になり冷却すると元の水溶液に戻るユニークな特性と界面活性がある。これら特性を利用した建材、セラミックス成形体、化粧用品、医薬製剤、食品等への応用例を解説する。又、私がメチルセルロース類を用いて試作した「口に入っても安全安心な割れないシャボン玉(非売品)」も解説実演し、興味ある後輩諸君には数ある限り頒布する。最後に就職面接でいかに自分をアビールすべきかについても経験の中から意見する。
早川 和久 第7期工業科学科 信越化学工業㈱合成技術研究所セルロース研究担当部長

5.自動車業界の生産技術革新
 自動車メーカーは過去100年に亘りガソリンエンジンやディーゼルエンジンで動くクルマを生産してきたが、自動運転やEV化など革新的な新技術による大変革(破壊的イノベーション)が迫っており、この先10年は過去の50年間よりも大きな変動が起こるといわれている。このような状況下で自動車関連企業は生き残りを賭して、直近の競争力を向上させ、企業耐力を高め、且つ将来を見据えた商品開発と生産技術の『革新』が喫緊の課題である。
福森 幹郎 第5期機械工学科 愛知機械工業㈱

6.建築電気設備業界の歴史と現状、そして将来
 生産活動、商業・物流、医療、教育・研究等あらゆる分野においてその活動を支えるためには、それぞれの目的に応じた環境(建築や各種設備)が必要です。
 電気設備は空調設備や衛生設備とともに建築物の重要な構成要素ですが、各種設備はほぼすべてが電気の力に依存しており、電気設備がなければ建築物は機能しません。
その重要性は今後ますます高くなっていきますし、同時に信頼性や安全性の向上も常に求められています。
 私は卒業以来約40年間電気設備業界に身をおいてきましたが、その歴史と経験を振り返るとともに、現状の課題そして将来について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
工藤 和成 第3期電気工学科 川北電気工業㈱執行役員

7.材料開発、製品開発を通じての技術者としての面白さと人脈造りの重要性
 前半は、素原料からの配合開発を通じて出来上がる機能性を向上させた製品開発、また、その特性を活用した商品に展開する面白さと機能製品を市場の最終顧客との情報交換の重要性を話できたらと思います。また、グローバル化の流の中で、USAとの合弁事業、ドイツとの合弁事業を通じて開発の面白さを話しできればと思います。
後半は、会社の経営に携わることにより、製品開発、グローバル化、品質管理、を通じ、人脈造りの重要性を話したいと思います最後に、最近のAI化、IOT化、自動車のEV化などの大きな産業構造の環境変化にどう向き合うかを提案できればと思います。
廣田英幸 第4期工業化学 ㈱イノアックコーポレーション 技術顧問、元社長

8.福島第一原子力の事故、原子力を取り巻く状況について
卒業以来、約40年間、一貫して、原子力発電所の電気システム設計を担当、現在もこの業務も継続しながら、兼務にて、電力関係のその他の製品である風力発電設備や開閉装置、遮断器などの設計レビューも担当しています。そこで、原子力の開発の歴史、福島事故の概要、特に電気屋としては、痛恨の事態となった交流、直流電源の完全喪失について、実態をお話ししたいのと、昨今の電力自由化に伴う電力関係のビジネス環境の変化についても、ご紹介したいと思います。重厚長大産業の代表であった電力でさえも、大きな変化の波に飲み込まれつつあります。福島事故は防ぎ得たのか、電力の将来はどう有るべきなのか、一緒に考えてみませんか。
杉山 政司 第6期電気工学科 
日立GEニュークリア・:エナジー(株)兼(株)日立製作所 電力ビジネスユニット 主管技師長
事前・事後学修の内容

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