三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 アメリカの思想D
あめりかのしそうでぃー
American Philosophy D
単位数 2 単位
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 アメリカの思想D
あめりかのしそうでぃー
American Philosophy D
単位数 2 単位
ナンバリングコード
HUAMER2

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 水曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 薄井 尚樹(人文学部)

USUI, Naoki

学修の目的と方法

授業の概要 私たちはしばしば,企業や国家といった集団について,心のある個人のように語ることがあります.さらに,個人とおなじように道徳的な責任を帰属することもあります.しかしそうした語りは比喩ではなく,本当に集団に心があることをあらわしているのでしょうか.あるいは,集団は道徳的責任を担う主体となりうるのでしょうか.本講義ではこのような問いを扱います.
学修の目的 1. 集団心をめぐる議論を理解できる
2. 集団についての道徳的責任についての議論を理解できる
学修の到達目標 1. あるトピックについての論争を考察することで,相手の主張を批判的に吟味できる.
2. 多様な哲学的立場を概観することで,複数の立場を系統立てて比較できる.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末試験70%,レスポンスペーパー30%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 ・毎回の講義では,質問・要望欄を設けたレスポンスペーパーを配布する.学生からの質問には次回の講義の冒頭で回答し,指摘された要望を取り入れることで柔軟な内容改善を図る.
・一方的な講義形態にならないように、板書を交えつつ学生との対話を図る.
・全講義を通じて数回コンセプトマップを学生に作成させる機会を設ける.それを通じて学生に知識の整理をおこなってもらい,同時に学生たちの理解状況を確認する.
・哲学には難解な語句や抽象的な概念が伴いがちだが,毎回の講義タイトルも含め,平易な言葉で講義をおこなう.
教科書 レジュメを配布します.
参考書 講義のなかで適宜,紹介します.
オフィスアワー 毎週水曜日 12:00〜13:00
薄井研究室(人文学部)
受講要件 講義を受けるにあたって,予備知識は必要ありません.
予め履修が望ましい科目 講義を受けるにあたって,予備知識は必要ありません.
発展科目 アメリカの思想・アメリカ思想演習
その他 Tollefsen, D. (2016). Groups as Agents. Polity. を講義で用いる予定ですが,内容はレジュメで完結するため,受講者は本書を読む必要はありません.

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 集団心,道徳的責任
Key Word(s) collective mind, moral responsibility
学修内容 第1回:イントロダクション
第2回:集団の信念(1)
第3回:集団の信念(2)
第4回:集団の信念(3)
第5回:集団の意図(1)
第6回:集団の意図(2)
第7回:集団の意図(3)
第8回:集団の行為者性(1)
第9回:集団の行為者性(2)
第10回:集団の行為者性(3)
第11回:集団の認知(1)
第12回:集団の認知(2)
第13回:集団の道徳的責任責任(1)
第14回:集団の道徳的責任責任(2)
第15回:講義全体のまとめ
※ただし受講者の関心や理解度に応じて内容を部分的に変更することがあります.
事前・事後学修の内容 ・「哲学」というと難解なイメージを持ってしまうかもしれませんが,哲学者たちが考え,悩んできたことは,私たちが日常的に直面する問題と変わりません.講義の予習のために資料を配布しますが,それを読むときには、言葉の難しさに惑わされず,自分がふだん思っていることにつなげて理解するように意識しましょう.
・ただレジュメを読むだけでなく,講義中に自分で考えたことをレジュメに書き込むようにしましょう.復習の際に読み返してみて疑問に思ったことは,講義中に質問の時間を設けますので,そのときに質問するか,講義の最後に配布するレスポンスペーパーの質問欄に記入して提出してください.

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