三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 工学部情報工学科/総合工学科情報工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
授業科目名 データ構造・アルゴリズム論 I
でーたこうぞう・あるごりずむろん 1
Data Structure and Algorithm Theory I
単位数 2 単位
ナンバリングコード

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 9, 10時限
開講場所 工学部指定教室

担当教員 山田俊行(工学部情報工学科)

YAMADA, Toshiyuki

学修の目的と方法

授業の概要 情報処理技術者に必須なアルゴリズムとデータ構造に関する基本事項を学ぶ.列,集合,木,グラフ,などを表すためのデータ構造の実現方法と,データ構造に対する要素の挿入や削除などの基本操作について習熟する.また,探索,走査,整列,などの基本的なアルゴリズムや,その性能解析について学ぶ.
学修の目的 基本データ構造の実現方法を理解する.効率的なアルゴリズムの重要性を認識する.アルゴリズムの性能解析に習熟する.アルゴリズムの設計技法を身につける.
学修の到達目標 基本的なデータ構造とアルゴリズムについて説明できるようになる.実行効率の良いアルゴリズムの設計技法を習得する.大規模データ群に対する高速な検索・更新技術を習得する.アルゴリズムの性能を解析できるようになる.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
 情報工学の基礎知識を身につけ、科学技術が社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、責任ある技術者として行動できる。【技術者倫理】
 情報工学科に関連する様々な分野に関心をもち、未知分野を理解するために、自主的、継続的に学習できる。【自主的継続的学習】
 世界に多様な考え方があることを学び、様々な立場の考えや意見を尊重し、多面的に物事を考えることができる。【多面的な思考能力】
 情報工学に関連する課題に対して、与えられた条件や期限を熟慮し、計画的に作業を進め、報告できる。【計画的な活動】
 専門分野の英語で書かれた文献について理解し、説明できる.また、学習や実験で得た知見を、論理的に記述し、的確に発表し、討議できる。【コミュニケーション能力】
 自然科学と情報技術に関する十分な知識を修得し、それらの知識を応用できる。【知識の修得と応用】
 与えられた問題に対し、修得した知識や技術を利用して、関連情報を収集し、解決手法を提案し、実現できる。【問題解決能力】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末試験10割.講義への10回以上の出席が期末試験の受験資格.チャレンジ問題による加点あり.6割以上の得点で合格.
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業改善の工夫 毎回の確認問題で受講生の理解度を把握し,授業の進度を調整する.確認問題の答案に授業への意見も書いてもらい,授業の進め方を改善する.ウェブを活用して授業の情報や資料を見られるようにする.Moodle を出席状況と採点結果の通知に使う.
教科書 『アルゴリズムとデータ構造』,平田富夫,森北出版,2016.
参考書 『データ構造とアルゴリズム』,A. V. エイホ,J. E. ホップクロフト,J. D. ウルマン,培風館,1987.
『アルゴリズムC:基礎・データ構造・整列・探索』,R. セジウィック,近代科学社,2004.
『アルゴリズムイントロダクション』,T. コルメン,C. ライザーソン,R. リベスト,C. シュタイン,近代科学社,2013.
オフィスアワー 水曜日7〜8時限 (14:40-16:10),情報棟5階 山田講師室
受講要件 基本的なC言語プログラムの読み方を知っていること.
予め履修が望ましい科目 情報科学基礎及び初級プログラミング演習,中級プログラミング及び演習,離散数学
発展科目 データ構造・アルゴリズム論 II
その他 授業のホームページ(メールによる連絡先等も掲載)
http://www.cs.info.mie-u.ac.jp/~toshi/lectures/algorithm/

授業計画

MoodleのコースURL https://portal.mie-u.ac.jp/moodle3/course/view.php?id=564
キーワード アルゴリズム,データ構造,計算量
Key Word(s) algorithms, data structures, computational complexity
学修内容 ●第1回 基礎 1
 アルゴリズムとは,アルゴリズムの表現,アルゴリズムの効率
 教科書:1.1, 1.3
●第2回 基礎 2
 計算量,データ構造とは
 教科書:1.2, 1.4
●第3回 列と集合 1
 列,連結リスト
 教科書:2.1
●第4回 列と集合 2
 スタック,キュー,集合と写像
 教科書:2.2, 2.3
●第5回 列と集合 3
 辞書とハッシュ表,順位付きキュー
 教科書:4.2, 4.5, 2.4
●第6回 2分木 1
 木,ヒープ,2分探索,オーダーの比較
 教科書:1.4, 2.4, 4.1, 1.2
●第7回 2分木 2
 2分探索木
 教科書:4.2
●第8回 2分木 3
 平衡木,2-3-4 木
 教科書:4.3(参考図書を併用)
●第9回 2分木 4
 2色木,2分木の走査,2分木の回転
 教科書:4.3(参考図書を併用), 4章の演習問題
●第10回 整列 1
 バケットソートと基数ソート,単純選択ソート,ヒープソート
 教科書:3.1, 3.2, 3.5
●第11回 整列 2
 単純挿入ソート,単純交換ソート(バブルソート)
 教科書:3.2
●第12回 整列 3
 マージソート,クイックソート
 教科書:3.3, 3.4
●第13回 グラフ 1
 隣接行列と隣接リスト,深さ優先探索と幅優先探索
 教科書:7.1, 7.2
●第14回 グラフ 2
 2連結成分,関節点の性質
 教科書:7.3
●第15回 グラフ 3
 2連結成分の計算
 教科書:7.3
●第16回 定期試験
事前・事後学修の内容 授業前に学習事項を確認し,教科書や配布資料を読んで疑問点を整理しておく.ウェブページ上の確認問題や演習問題を解き,理解度を確認する.復習には,授業中に解けなかった確認問題や教科書の演習問題を解き,ウェブページの解答や解説を参考にするとよい.

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