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開講年度 | 2019 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | ドイツの文学 C | |
どいつのぶんがくC | ||
German Literature C | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
2011年度以前入学生用(文化) 学部(学士課程) : 5年次, 6年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | ドイツの文学C | |
どいつのぶんがく C | ||
German Literature C | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | HU-EURO2
※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 |
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
木曜日 5, 6時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 籠 碧(人文学部) | |
KAGO, Midori |
授業の概要 | 社会のアウトサイダーとしての「狂人」は、文学がいつも好んできたモチーフというわけではありません。そもそも「狂気」のモチーフを文学の中に登場させることを詩学的に否定していた時代も、ドイツ語圏文学史上にはあります。またその具体的な描かれ方も、時代によってさまざまです。あるときは不道徳さの証明として、あるときには天才的創造性の象徴として。あるときは社会からの抑圧を示すものとして、また別のときにはいたるところにあるごく平凡な事実として、「狂気」は描かれてきました。この授業では、「狂気」モチーフと関わりのある代表的なドイツ語圏の文学を紹介します。そのことを通して、広くマイノリティの表象のあり方についても考えます。 |
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学修の目的 | ドイツ語圏文学のさまざまな「狂気」表象に触れることでマイノリティの表象について意識的になること。 |
学修の到達目標 | ドイツ語圏文学の「狂気」表象について具体的な知識を得ること。マイノリティの表象のあり方について自分なりの意見を述べられるようになること。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | リアクションペーパーなどをもとにした平常点50%。期末レポートによる評価50%。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 |
プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業改善の工夫 | |
教科書 | プリントを配布します。 |
参考書 | 授業中に指示します。 |
オフィスアワー | 木曜日15:00~16:00 できるだけ事前に連絡してください。 |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | |
その他 | ドイツ語の原文を紹介することがありますが、ドイツ語を学んでいなくても受講できます。 |
MoodleのコースURL |
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キーワード | ドイツ語圏文学、狂気、マイノリティ表象 |
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Key Word(s) | |
学修内容 | ドイツ語圏文学史上における「狂気」表象をめぐる言説の変遷を、他国からの影響、また精神医学史の変遷とあわせて概観します。そのあと、おおよそ年代順に個別の作品を紹介していきます。ディスカッションの時間を設ける場合があります。 第1~2回 導入(精神医学史。ロマン主義文学、写実主義文学、デカダン派、表現主義文学。) 第3回 狂気と怪奇:E. T. A. ホフマン『砂男』 第4回 恋に狂う女王と勇者:クライスト『ペンテジレーア』 第5~6回 道徳的戒めから心情的寄り添いへ:ビューヒナー『レンツ』 第7回 「我々」より素晴らしい「狂人」:ヴィーラント・ヘルツフェルデ(エッセイ)『精神疾患者たちの倫理』 第8回 神性を帯びる狂気:カール・アインシュタイン『ベビュカン』、ゲオルク・ハイム『狂人』 第9~10回 狂気に導く精神科医:シュニッツラー『闇への逃走』 第11~12回 理解可能の狂人と理解不能の健常者:デーブリーン『たんぽぽ殺し』と『ベルリン・アレクサンダー広場』 第13~14回 遍在する狂気:シュテファン・ツヴァイク『チェスの話』 第15回 まとめ 進捗の度合いによって予定変更する可能性があります。 |
事前・事後学修の内容 | 授業で扱う作品(ほとんどに邦訳がある)をできるだけたくさん読んでみてください。 |