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開講年度 | 2018 年度 | |
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開講区分 | 工学部物理工学科 ・専門教育 | |
受講対象学生 |
学部(学士課程) : 3年次 |
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選択・必修 | 必修 学科必修 |
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授業科目名 | 量子力学 I | |
りょうしりきがく I | ||
Quantum Mechanics I | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可 |
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市民開放授業 | 市民開放授業 | |
開講学期 |
前期 |
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開講時間 |
月曜日 5, 6時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 阿部 純義(工学部物理工学科) | |
ABE, Sumiyoshi |
授業の概要 | 現代物理学の中核をなす量子力学の基礎を学ぶ。前期量子論の果たした役割を導入部とし、Schroedinger方程式とポテンシャル問題の解、波動力学の一般的構造と抽象化、角運動量の導入までを議論する。重ね合わせの原理や不確定性関係について解説する。 |
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学習の目的 | 簡単な量子力学的ポテンシャル問題を解き、その物理的意味を理解できること。波動力学の一般的構造と抽象化、演算子と状態ベクトルの概念に馴染み、簡単な系の解析が出来るようになること。 |
学習の到達目標 | 学習の目的に同じ。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 演習 |
授業の特徴 | |
教科書 | 猪木慶治・川合光 著 「基礎 量子力学」(講談社サイエンティフィク)など、各自読みやすいものを入手する。 |
参考書 | 初回の講義で、何冊か紹介する。 |
成績評価方法と基準 | 定期試験:85%、レポートおよび課題15% |
オフィスアワー | 随時。メールで予約が便利。 |
受講要件 | 力学、熱力学、電磁気学、解析力学、物理数学 I-IV をすべて学んでいること。 |
予め履修が望ましい科目 | 力学、熱力学、電磁気学、解析力学、物理数学 I、物理数学 III |
発展科目 | 量子力学II |
授業改善への工夫 | 内容、レベル、講義の進行速度などを例年の受講生の反応や理解度、試験結果、要望などに応じて適宜改善。 |
その他 |
キーワード | 量子化条件、量子状態、波動関数、観測可能量、スペクトル、不確定性原理、重ね合わせの原理、Diracの記法 |
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Key Word(s) | quantization condition, quantum states, wavefunctions, observables, spectra, uncertainty principle, superposition principle, Dirac's notation |
学習内容 | 第1回 古典物理学が直面した困難(1):黒体放射とPlanckの量子仮説、光電効果、 Compton効果、電子線干渉とde Broglieの物質波、粒子・波動二重性 第2回 古典物理学が直面した困難(2):Bohrの仮説、水素原子の離散スペクトル、 対応原理 第3回 Schroedinger方程式(1):平面波と波束、波動と波束、Bornの確率解釈、 物理量の期待値 第4回 Schroedinger方程式(2):Schroedingerの波動方程式、確率の流れと保存則 第5回 Heisenbergの不確定性原理と思考実験、位置演算子と運動量演算子の交換関係 第6回 交換子の性質、重ね合わせの原理、定常状態のSchroedinger方程式、 無限井戸型ポテンシャル 第7回 無限井戸型ポテンシャル(つづき)、運動量固有状態と自由粒子および Fourier変換論との関係、有限井戸型ポテンシャル 第8回 階段ポテンシャル、反射係数、透過係数 第9回 ポテンシャル障壁とトンネル効果 第10回 デルタ関数ポテンシャル、調和振動子 第11回 調和振動子(つづき)、パリティ 第12回 量子力学の一般的構造(離散スペクトル)、正規直交完全系など 第13回 量子力学の一般的構造(連続スペクトル)、展開係数の物理的意味 第14回 量子力学における演算子の方法、Diracの記法 第15回 角運動量(古典論の復習を含む) 第16回 定期試験 |
事前・事後学修の内容 | シラバスに基づき、毎回予習をすること。また、講義中に出された演習問題を解くこと。 |
ナンバリングコード(試行) | EN-PHYS-3 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら