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開講年度 | 2018 年度 | |
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開講区分 | 人文学部文化学科 | |
受講対象学生 |
2012年度以降入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 言語科学演習P | |
げんごかがくえんしゅうぴー | ||
Language Science Seminar P | ||
単位数 | 2 単位 | |
受講対象学生 |
2011年度以前入学生用(文化) 学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次 |
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選択・必修 | ||
授業科目名 | 言語科学演習P | |
げんごかがくえんしゅうぴー | ||
Language Science Seminar P | ||
単位数 | 2 単位 | |
他学部・他研究科からの受講 |
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市民開放授業 | 市民開放授業ではない | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
水曜日 3, 4時限 |
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開講場所 | ||
担当教員 | 菅原 彩加(人文学部) | |
SUGAWARA, Ayaka | ||
ayakasug@human.mie-u.ac.jp |
授業の概要 | 子どもは生まれてから数年の間に驚異のスピードで母語を学んでいく。この事実について、生成文法という理論の枠組みでは「どんな言語かにかかわらず、ヒトには普遍的に応用できるような文法知識が脳/遺伝子に組み込まれているのではないか」と仮定し検証をすすめる。 本授業では、生成文法の枠組みで提案されている仮説を検討し、第一言語獲得分野においてどのようなことが推論できるかを議論する。仮説の検証を行うため、グループで実際にコーパスデータを利用した実験計画を作成する。 扱うのは主に統語論・意味論分野の現象である。参考にする文献は英語で書かれたものを多く読む。授業の最後に実験試行の報告を行う。既存の文献をもとにグループで話し合いながら新しい実験の提案をし、成果として発表することで、考える力・話す力を養う。 前期に言語科学演習Oを履修していること。 |
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学習の目的 | 1.近年多く出版されている実験手法を用いた第一言語獲得の論文をより深く正確に理解するための言語学的・統計的知識を得る。 2.既存の論文を批判的に読み、簡単なデザインの追加実験を試行することで、実験者の立場を理解する。 3.今後の研究に普遍的に生かせるような、理論の仮説検証の考え方を学ぶ。 |
学習の到達目標 | 1.第一言語獲得分野において提案されている仮説がどのようなものか理解できる。 2.実験を自らデザインし、試行する。 3.言語学の仮説がどのように立てられるのか、またどのように仮説検証を行うのかについて理解できる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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授業の方法 | 講義 演習 |
授業の特徴 | 能動的要素を加えた授業 グループ学習の要素を加えた授業 Moodle |
教科書 | テキストは指定しないが、参考になる文献はMoodle上で提示する。 |
参考書 | 適宜提示するが、特に以下が参考になる。 ・杉崎鉱司. 2015. はじめての言語獲得. 岩波書店 ・小泉政利(編著). 2016. ここから始める言語学プラス統計分析. 共立出版. ・Guasti, Maria Teresa. 2017. Language Acquisition: The Growth of Grammar. 2nd edition. MIT Press. ・Nakayama, Mineharu et al. (ed). 2006. The Handbook of East Asian Psycholinguistics: Volume 2, Japanese. Cambridge University Press. |
成績評価方法と基準 | 議論への貢献度 50% プレゼンテーション 50% |
オフィスアワー | 開講時に指定する。 |
受講要件 | 「言語科学演習O」を履修済みであること |
予め履修が望ましい科目 | 言語学関連の授業を何かしら履修済みであることが望ましい。 |
発展科目 | 他の「英語学演習」「言語科学演習」 |
授業改善への工夫 | 資料や課題はMoodleにアップし閲覧できるようにする。 |
その他 | 英語の論文を多く読みます。 |
キーワード | 心理言語学、第一言語獲得、統語論、意味論 |
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Key Word(s) | Psycholinguistics, first language acquisition, syntax, semantics |
学習内容 | 第1回:ガイダンス 第2回:理論的背景(語彙や語順の獲得) 第3回:理論的背景(統語論:束縛原理) 第4回:理論的背景(意味論:数字、数詞の獲得) 第5回:実験計画作成(学生のグループワーク:研究の「問い」をたてる) 第6回:実験計画作成(学生のグループワーク:簡単な実験を組み立て、パイロットを行う) 第7回:実験計画作成(学生のグループワーク:パイロットをふまえて実験を改善する) 第8回:実験実施にあたる準備(倫理教育、実験実施において気をつけるべきこと、工夫) 第9回:実験の試行(学生のグループワーク:実験計画の最終確認) 第10回:実験の試行(学生のグループワーク:実験の試行) 第11回:実験の試行(学生のグループワーク:前回の結果を踏まえて改善点があるか議論) 第12回:結果報告プレゼン(1) 第13回:結果報告プレゼン(2)前週の続き 第14回:結果報告プレゼン(3)前週の続きおよび総評 第15回:第1回~第14回までの総まとめ 定期試験は行わない。 |
事前・事後学修の内容 | 実験の計画や試行は時間がかかるので、事前によく計画をし、余裕をもって実験試行を行うこと。結果報告プレゼンではあらかじめレジュメやスライドを作成し用意すること。 |
ナンバリングコード(試行) | HU-CLTR2 |
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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら